徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-38

2010-01-19 08:08:45 | 旅行
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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8、オーストラリアを歩く-38

・日記 12-17

11月17日 (水曜日) 快晴 22日目

 今だに、少しずつ水ぶくれが足に出来る。
その水ぶくれがあっても、ほんの5分ぐらい歩けば、何時もの歩きに戻る。
それにしても、これは大変困ったものである。

―歩き始め5分ぐらいは水ぶくれで痛く、それをカバーしようとまともな歩きではない。それが5分を過ぎると当っている所がおさまってくるからか痛さが消えてくる。
その後はあまり痛くないので、まともな歩きになる。―

 ついに平らな所に出る。あまり地形に上下がない。
また何処までも真っ直ぐな道に入る。この道は145kmほど真っ直ぐだと聞いている。
木はまだある。ところどころブッシュの草原がある。

 カメラの電池がなくなる。(フラッシュのスイッチが自然と入ってしまった為であろう。)
よって、カメラを写せないのが残念だ。
{今日電池を抜いておいてあるから、すぐに電池を入れて1回ぐらいのスイッチは切れるかもしれない。}

 今日は4時40分に55kmを過ぎたところでテントを張る。少しユックリ出来る。

 そういえば、今日、久しぶりに水をくれる車があった。「水を分けてください」というサインは出していない。
今日は殆ど車もないので1日中話しをすることもなかった。

 夕食の時である。
ハンバーガーを作って食べようと、ハンバーガー用パンと昨日焼いたハンバーグミートを取り出して驚く。
その肉に1~2mmの小さな虫が着いているのである。
しかも、どの肉にも同じように着いているし、ウジョウジョいるのである。
始めはそれが何か分からず、見ていたがよくよく見るとそれはウジであることが分かる。
それでもまだそれがウジであると信じられないし、信じたくないのである。
何故なら、その焼いた肉は4日間分の食糧であり、それがすべてである。
それ全部が食べられなくなるということはあり得ないことである。
何故このウジが肉に着いているのかを考えてみる。
昨日、肉を焼いた時にはまだ熱いのでビニールに包めず、外の日陰の風通しが良い所に置いておいたのであった。
ここではハエが考えられないほど多い所なので、ハエがこの肉に卵を産んだのであった。
その時はそのことを考えられなかった。
それにしてもウジの成長が早い。

 結局、この肉に着いているウジの見えるものはすべて取り、肉を食べることにする。
30~45分はウジを取ったであろうか?自分に納得をして食べる。
たぶん、まだ残りの肉にはウジが着いているであろう。
「この辺は乾燥地帯で病気を生むような菌ががあまりないので、大丈夫か?」などと自分に言い聞かせる。
また明日も食事をする時にウジがあるか見よう。
それにしても、この様に少しぐらいウジを食べても良いのではないかという思いが出てくるのは不思議である。

出費 A$0.00




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