12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（パキスタン）-333

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（パキスタン）-333

12）パキスタンを歩く

日記から－30

11月7日（水曜日）　曇り

　今日はクエッタを出発。　　
　朝は少し遅く出発した。
今日からはバルチスタン砂漠で、その距離が600～700ｋｍあると言う。
それであのオーストラリアのナレボー砂漠（1250ｋｍ）を思い出す。その時は200ｋｍ間何もない所もあった。
さて、ここは如何であろうか？
とにかく、ここさえ越せば、ヨーロッパまで行くのに大きな難所はないのではないだろうか？と思うのである。

　今日は曇りで大変歩きやすい。いかにも雨が降りそうな時もあった。
クエッタからはあまり水を持っては来なかった。
それはクエッタで泊まっていたボーイスカウトの人がこの砂漠は水についてあまり心配するなと言っていたからである。
実際、歩いてみると思ったより人家があったのである。
それにしても今日は曇りで温度が上がらずに楽に歩けたのと水の心配がないので、とにかく今日は水をあまり飲まずにすんだ。

 
砂漠の中にもこの様に回教の敬礼をする場所がある。彼らは一日5回どんな所でもそれをするのである。
少し突き出ている方が前で、その方向はサウジアラビアのメッカである。

　自転車野郎（サイクリスト）に会う。
周りに何もないような所で立ち話であるが、大変彼に会えてうれしい。
それは、彼は西洋人であるので何だかヨーロッパが近いように思えるからである。

出費　8.00パ　ルピー