徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

アメリカ横断日記-62

2009-09-20 09:11:20 | 旅行
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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アメリカ横断日記-62

2月19日 快晴 (木曜日) 65日目

 今日はお金について考えさせられる日である。
一つ目は 
 朝、最初に着いた町がPraque という町である。
そこのスーパーで果物を買っていたら、「昨日あなたを道路で見た。飲み物のたしにしてくれ。」と100ドルをくれる人がいるのである。
その時俺は気持ちだけでありがとうと断わる。この人たちは物も現金も同じなのだろうが、俺は違うように思う。
バーなどでも俺にビール奢ってくれる人がいるが、(結局、最後には俺が奢り返すのが常である。)現金は話が違う。
現金をもらうと何か乞食をしているような気がして嫌だ。
現金をくれようとする人はそのへんは考えていないようだ。
物をくれる時は「ノドが乾いているだろうから」、「お腹が減っているだろうから」など相手に対しての気持ちが非常に強くうかがえる。
だから、返ってその食べ物や飲み物をもらわなくてはいけないような気持ちになる。
現金をくれる人はその辺の配慮は少ない。
俺のノドが乾いている時、水とかジュースは必要なものである。
だから、その物がほしかったものなのであるが、現金は俺も持っているのである。
俺が貧乏でお金がなければ現金は必要なものなのである。だから違うのである。

もう一つは
 黒人の町Boley という町に着く。この名前は今後忘れないだろう。
ルート62の Boley はここに着く前、Meeker という町で黒人の町であると聞いていた。
だからか?何故か?道路沿いにあったバーに昼ではあるが、入って飲みたい気持ちになった。それは黒人と親しくなりたいという意味があってのことである。
そのバーはカフェと一緒になっている。そこには黒人のおばさんが従業員として一人でいたのである。

 お客はいない。おもむろにビールを注文する。
一杯目はちょっと他のところよりか高いと思うが、まあ良いと思う。
そのおばさんは5回結婚したの、どうのこうのと話をし、2杯目のビールを飲むとき、俺が10ドル札を出す。
(アメリカでは物が出てきたと同時にお金を払うのが常である。)
おばさんはつり銭がないと言い、マスターが帰ってくればつり銭を持って来るからと5ドル札分でお釣りをカウンターに置く。
即ち、5ドルは後でもらうことになる。
子供が入ってきて話をして帰るときに、何時になったらお釣りをくれるのかと聞いたら。
「お前は初めから5ドル札しか払わなかった。」と言うではないか。
その後、店のマスターが入ってきて、このばばあのことを言ったが、結局何もならなかった。
俺が何故、この町に興味を持ち、昼からバーなど入り飲む気になったと思っているのだ。黒人と親しくなりたいからだと言うことを知っているのか、、、、
いい黒人もいるはずなのに、、、 これからも俺はある程度距離を置いて黒人を見ることになるだろう。

本当に今日はお金を通して考えさせられる日であった。

 Castle を越えてテントを張る。
 出費 13.00ドル