抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

【治らないけど死なない病気… …】

2013-12-13 | 歯科治療


   治らないけど死なない病気は、まあ、それはそれは、

たくさんあります。

   歯科の病気の主たる、【虫歯と歯周病(歯槽膿漏)は、治らないけど死なない病気の代表格です。】

   歯は再生しません。   治りません。

   歯周病(歯槽膿漏)も、骨は再生しますが、溶けた骨は再生しません。
  無から有はできません。

   それ以上、骨を溶かさず、今残っている骨を、より密に、再生することです。

  要は、骨が再生するのでではなく、【骨細胞には再生する力がある】
  と言うことなのです。
   やはり、歯周病(歯槽膿漏)も治りません。

 虫歯には、だから、人工の材料を、詰めるか被せるかです。

   歯周病が進めば、歯は抜けてくるわけです。

   でも、虫歯でも歯周病(歯槽膿漏)でも死にません。

    治らないけど、死にません。


    テレビで虫歯を早く発見して、削らず、痛くない先端治療を紹介してました。

   レーザーで隠れた虫歯を発見して、治療するのです。

   削らないけど、歯を溶かすんですす。

  で、そこにセラミックを主に、歯を修復するのです。

   もちろん、保険はききません。

   1歯(本)10万円位ですね。

   さて、如何でしょうか?

    レーザーで隠れた虫歯を発見したら、おそらく、虫歯のない人は居ませんよ。

   削らないけど、歯を溶かすのです。

   【予防とケアだけで、何もしなくてもいい歯まで、処置する=イジルわけです。】

  レーザーで虫歯を飛ばすような治療もありました。

 これも痛くなく虫歯を治療するということでしたが、今はもう旧い治療かな。

   いずれにしても、先端治療で虫歯を治療して、保険がきかないなどというのは、
    おためごかし、紛い物、マユツバです。


 確かに、歯科の保険は医科に比べて、かなり低いし、問題もあります。

   ただ、日本は安全性にはうるさい国です。

  材料には、審美に関わるのは、保険がきかないものは、確かに多くありますが、

  治療に、保険がきかないというのは、

 一端、止まって、考えてみることです。

  【治療に、その安全性が認められてないから、保険がきかない場合もあるからです。】

   ましてや、先端治療など、一般の普通の歯科室で、金儲け主義かもしれないのです。

  現段階、現状では、普通の歯科治療に、CT、マイクロスコープなど、先端機器などに、騙されないことです。

  (インプラント治療に際してはCTは必要でしょうが。)

  しかし、それもインプラントに誘導する為に、抜く口実にCTを利用することも多々あるのです。

  そもそも、歯科でも、もちろん医科でも、(おそらく、何事でも)

 革新的なこと(イノベーション)が起こるのは、10年に1度、あるかないかです。(10年に1度は、私はないと思います。)

   繰り返します。
 医科、歯科の世界でなく、どの分野、世界でも、革新的なこと(イノベーション)が起こるのは、10年に1度も、まず起きません。


   更に、テレビは、大学病院の、歯科でのCTの活用を紹介、推奨していました。

   もちろん、CTは優れものです。

    しかし、通常の歯科治療で、それほど、CTが必要でしょうか?

  疑問です。(高額な検査費用もかかります。)
  はっきり言いますが、通常、CTの放射線の量は、確かに心配無用です。
  不安を持つことはありません。

    しかし、CTの放射線の量は、
   私の、診察室の放射線の量よりは、かなり多いです。

  【私達、通常の歯科治療で使用する放射線の量は、日常、外で浴びてる量と変わりません。本当です。】

  だから、私の撮る歯科治療でのレントゲン云々言うのは… …散歩もできません。


    飛行機など、其なりの、放射線の量なのですよ。


  ただ、(心配ないのですが)CTは、私の撮る歯科治療でのレントゲンよりは、かなりの放射線の量です。

   《先端機器であり、医療用ですからね。》

   それを、大学病院だからと、通常の歯科治療にCTを撮る必要はないでしょう。

 患者はモニターではありません。
   大学病院の傲りです。
  ましてや、それを、テレビが紹介、推奨するなんて… …。

   (テレビは、原発のこと、特定秘密保護法案のことなど、きちんと報道に時間かけないといけないことが、まだまだあるはずです。)

    患者を騙すようなことに、加担しないで。… …。


  私は、先端機器は使いません。

   現段階では、通常の歯科治療では、

   開業医レベルでは、先端機器は要りません。

    もう少し、言わせてもらうと、患者への目眩ましです。


   私は、良い材料、良い薬は揃えています。

  優れた治療道具もです。

    しかし、大学病院でしか、診断できない
   医学的な重篤な病気を持っている人、
   大きな障害を持っている人への備えはありません。


    【私にあるのは、その医学的裏付けのある、医学的評価も得ている、治療実績と、その治療技術=スキルです。】


  私の目(眼)は指先にあります。

   私は手袋はしません。患者さんの口腔を直接触り、

    その歯の噛み合わせの音に耳を集中させ、、
      その直接の素手での感触、
  口のにおい… …を嗅いで…。


  【私の五感を集中させて、{第六感}を研ぎ澄まし、働かせ、治療するのです。】


    原則、医科も優れた医者(臨床医)はみんな同様です。


 治らないけど死なない病気はそれはそれは多いのですが、

  虫歯も歯周病も、そうです。

  それをマイクロスコープやCTで見れば、どこか異常はあります。

   人間、完全に健康な人なんて居るわけありません。皆無です。

 【歯を残すのに使うならまだしも、それだって、通常の治療には、高い金がかかるだけで、ほとんど無用です。】

  【 臨床医の大切なのは、個々の病気のどこを見逃すかです……。常時、患者さん個々に、どこを見逃し、快適に生活させるかなのです。】

あら探ししてはいけないです。

臨床医は、
  学者ではないのです。学者ではいけないのです。


  歯の病気は概ね、死にません。

   だからといって、先端機器で、あら探しされて、歯を抜く口実に使われたらたまりません。


   ましてや、インプラントでは、傷害、障害はもちろん、死亡事故も起きてます。

  インプラントを全否定はしません。

  しかし、インプラントは最終兵器です。


  【治らないけど死なない病気の
   虫歯や歯周病に、     命を懸けることはありません。】

   歯は、半年やそこらで、通常抜けてはきません。
    焦らず抜かない(抜かれない)ことです。


   私でも、抜きます。抜いた方が良いと診断する歯はもちろんあります。
  その歯がある為、他の残っている歯に悪影響を与えるからです。

 素直にシンプルにその歯がある為に、日常の食生活に、持続的に、今後も支障が出る場合です。


  短期的な痛みで、焦って抜かない(抜かれない)ことです。

  先端機器に騙されてはいけません!


   セカンドオピニオンか、(過剰もいけませんが。)一端、止まってください。

   焦らず、悩まず、    痛ければ、痛みのコントロールだけして、

   早急に、焦って、抜かない、抜かれないことです。


   【歯科の初心は、まずその歯が残るか残せるかです。】

  そこから(抜くことも含めて)治療が始まる、始めるのです。


  何事も、焦らず、悩まず、初心を忘れず、見失わず!


   {治らないけど死なない病気に、焦って、やたら命を懸けることはないはずです。}


【歯科の初心はまずその歯が残るか残せるか,
からです。

  初心不可忘… …】

  … …。』
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