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オールドカリモク/ワイドアームチェア座面修理

2020年06月19日 | 家具

オールドカリモクのワイドアームチェアの座面修理。。。

一見、健全のようにも観えるが実は内部構造は既に寿命が来ている状態。

表皮のビニルレザーに裂けや破れがないのがせめてもの救い。

剥がれ落ちた裏地から覗く下地の麻布は劣化しウェブスプリング(S型バネ)がスポンジに食い込んだ状態。

完全に破断した下地は座り心地に大いに影響を及ぼし、このまま放っておくといつもの表皮のビニルレザーに

S型のスプリング跡がやがて浮き出てご臨終となる。

早速、解体作業。。。

その名の通り「Kチェア」のそれよりアームがワードであることから来る「ワイドアーム」。

実はアームがワイドなだけではなく「Kチェア」の座面より少し大きい座面。

写真でもお分かりの通り、「Kチェア」のウェブスプリング(S型バネ)は4列だが「ワイドアーム」は5列となる。

麻布の下地の張替え。

下地が張り終わったところで今回は、スポンジの中央部分に膨らみを持たすためフェルトスポンジ(白色)を挟み込む。

「ワイドアーム」の座面は「Kチェア」に比べ平坦なのが特徴ではあるが平坦が故、少しへたったようにも観える。

それを解消するための細工ではあるが、表皮のビニルレザーが張り終わった下の完成写真を観て頂ければ

1枚目の修理前の座面に比べふっくら感が出たのがお分かり頂けると思う。

そして、裏地も張り終わって、これで修理完了です。

今まで修理したオールドカリモク。

Kチェア1シーター×9脚、Kチェア2シーター×1脚、ワイドアーム×2脚、カフェチェア×2脚、現行カリモク60Kチェアミニ×1脚、計15脚。

この座面修理の合間にアームフレームの塗装作業中ぅです。。。

 

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