今まで、数多くのゼンマイ(機械式)時計を触って来たのですが実は腕時計や懐中時計は未知の世界。
というのも、極度の近視に乱視に老眼のため裸眼でルーペを使っても正直、よく観えないためもある。
しかし、「未知の世界」というのは覗きたくなるのも人の性ということで、練習がてらに懐中時計を触る。
この個体は「SEIKOSHA」の刻印はないものの、精工舎のエンパイア系と思われる時計。
状態は全ての剣が外れ、不動状態で文字盤にもクラックが入り決して状態は良くない。
先ずは風防を外し、文字盤と剣を取り除く。香箱の中のゼンマイは切れてはないよう。
そして、ムーブメントを触り出し間もなく息を吹き返す。
そして、剣を何とか嵌め込み風防もセット。
しかし一旦、息を吹き返したに観えたムーブメントもやがて息が途絶える・・・。
何度、同じ作業を繰り返しても暫く動いては止まるの繰り返しで安定しない。
少し本体を振ってやったりしている内に、秒針も緩くなり外れてしまう始末・・・。
中々、思うように進まない修理作業。
まぁ~、これが練習の一環なので仕方がないと言えば仕方がない。。。