古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

玄関外灯のレストア

2023年05月31日 | 家電

古い電化製品は以前にも書きました「点検整備のススメ」のように、電源を繋いで動作したとしても

点検整備はやって欲しいと常々思っている次第で。。。

この古い玄関用外灯も、なるほど100Vに繋げば点くには点くが内部は怪しいものです。

早速、碍子製のソケット部分を分解してゆくと、結線は御覧の有様で、いつショートしてもおかしくない状態。

やはり、このままでは使用不可と判断し電線は全て取り除くことに。

外灯本体の壁側(柱側)に取り付くベース部分の変形は後程、直すとしてやはり古い布打ちコードは被膜が劣化して

使いものにならない。後、碍子製のソケット部は割れもなく再使用は可能と判断。

そして本体部分を修正し、錆や汚れを落としてレストアは完了。

再使用の取り付け時に塗装を施すかどうかや電線ケーブルは入線接続ということで、このままの状態での保管となります。

 

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手回し計算機/TIGER Calculating Machine基本型(戦前)のレストア

2023年02月22日 | 雑貨

前回の「手回し計算機/TIGER Calculating Machine基本型(戦前)が入荷」の後、先ずは外装を外し

固着でガチガチのギア類を解く作業から。

まぁ~、酷いものです・・・。全ての可動部が動きません。

欠品についてはお決まりの小さなマイナスボルトぐらいで、後は問題無さそうな雰囲気。

いくら基本、先ずは壊れない「タイガー計算機」とは言え、ここで無理にレバーを廻したりすると取り返しの

つかないようになるため、これでもかの注油後、数日放置し少しづつ加減をしながら可動部を動かしながら

機能確認も兼ねて動かして行きます。

そして、固着が解け機能が確認できたところで外装のお化粧直し。

左下映るゴム足は御覧の有様のため新品の代用品を用意。各ボルト類は洗浄後に磨きを掛けてあります。

前面上カバーの文字類が薄くなっていたのでこの後、墨入れ補色を施しそして組付け。。。

この個体の面白い所はカバー右下の表示が英語表記の「TIGER 」であるところ。

通常はカタカナで「タイガー」です。

このことについては理由は分かりませんが、後年(戦後)の「TIGER 」表記には「6×7×12」は存在しないため

後年の機種からの移植は考えられず、オリジナルであることは間違いないようです。

背面のカバーはこの時代特有のカタカナ表記の「タイガー」と各特許番号表示になっています。

毎回、申し上げますが兎に角この「戦前基本型」は小さくて可愛くもあります。

戦後から段々とダイアイル桁数も増えて行きましたので、単純に考えて「6×7×12」は戦後の「10×10×18」等の

約半分近くの桁数ですから、幅も半分強しかありません。

現状、計算機能も問題ない「虎印」の「TIGER Calculating Machine基本型(戦前)」になります。

 

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手回し計算機/TIGER Calculating Machine基本型(戦前)が入荷

2023年02月18日 | 雑貨

以前にもご紹介した「手回し計算機/TIGER Calculating Machine基本型(戦前)」と同機種が入荷。

但し、程度は非常に悪い。

完全に固着した状態でどの操作も現状では出来ない状態で、錆も酷い。

何処までレストアできるかは不明ですが、この「虎印」が付いた「タイガー計算機」は「TIGER 印」とは全く

価値が違うので何とかして上げたい。

 

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金継ぎ

2023年01月29日 | 磁器・陶器

宮内庁御用達「深川製磁」。増してや1960年代海外輸出向けだった柿右衛門様式の「色絵菊文」であれば

希少品で、「金継ぎ」を施すに値する逸品。

微かな欠けでもカップとしては成り立たない。

今では高値で取引されている「深川製磁」。

こうやって眺めていても納得は出来ます。

 

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精工舎コメット目覚まし時計

2022年11月29日 | 時計

精工舎のコメットが入荷。。。外装の状態は悪く当然?不動状態。

時計側は振ってみると微かに動くが直ぐに止まる。原因は油切れか内部でゼンマイが切れていると思われる。

一方、目覚まし側はベルも鳴り動くのでこちらは問題ない。

早速、分解に取り掛かると直ぐに時計側のゼンマイが破断していることに気が付く。

以前の「救出作戦終了」の折のコメットは目覚まし側のゼンマイが切れていた。まぁ~、ニコイチにすれば良いのですが

取り敢えずは切れたゼンマイを安全のため拘束しておくことに。(因みに、この状態でも時計はゼンマイの余力で少しだけ動く)

ゼンマイの入れ替えをしたいところですが、ゼンマイの手持ちがなくこのまま組んで行くことに。

(以前のコメットもそのままの切れた状態で、目覚まし時計のゼンマイは中々、入手しにくいのが現状)

洗浄と磨き作業が終わった部品たち。

塗装が剥げていた裏側のケースはこの際、塗装を剥離し下地事態を磨いて仕上げることに。

表側のケースは塗装の劣化はあるものの、剥離まではしていなかったのでこのままにしておく。(それも又、趣)

文字盤は珍しく蛍光塗料も残っていて状態は良い方で一切、手を加えてない。

組み立ても終わり一応は見栄えも良くなり、人前にも出せるようになったコメット。

裏側はこのような仕上がりで、入荷した時(2枚目掲載写真)を考えると見違えるようである。

昭和20年代の「コメット」。今ではあまり見掛けないようになりました。

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