前回の「手回し計算機/TIGER Calculating Machine基本型(戦前)が入荷」の後、先ずは外装を外し
固着でガチガチのギア類を解く作業から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/22/1c4e8390a21353bfa687c8fa7fe94639.jpg)
まぁ~、酷いものです・・・。全ての可動部が動きません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/2e/7ee04d3a8ce01c2a0e24d6bebfc04ca8.jpg)
欠品についてはお決まりの小さなマイナスボルトぐらいで、後は問題無さそうな雰囲気。
いくら基本、先ずは壊れない「タイガー計算機」とは言え、ここで無理にレバーを廻したりすると取り返しの
つかないようになるため、これでもかの注油後、数日放置し少しづつ加減をしながら可動部を動かしながら
機能確認も兼ねて動かして行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/8a/19e8ff172c0947b252dafbca329d8a0d.jpg)
そして、固着が解け機能が確認できたところで外装のお化粧直し。
左下映るゴム足は御覧の有様のため新品の代用品を用意。各ボルト類は洗浄後に磨きを掛けてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ec/c54fa60c00dbb9c8811daa083cf1abce.jpg)
前面上カバーの文字類が薄くなっていたのでこの後、墨入れ補色を施しそして組付け。。。
この個体の面白い所はカバー右下の表示が英語表記の「TIGER 」であるところ。
通常はカタカナで「タイガー」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0f/6996d1d828c05a229433ba48831fad32.jpg)
このことについては理由は分かりませんが、後年(戦後)の「TIGER 」表記には「6×7×12」は存在しないため
後年の機種からの移植は考えられず、オリジナルであることは間違いないようです。
背面のカバーはこの時代特有のカタカナ表記の「タイガー」と各特許番号表示になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/17/21a886f6a207bacb1b19a26e970f8c93.jpg)
毎回、申し上げますが兎に角この「戦前基本型」は小さくて可愛くもあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a0/202470558b3eed47c021a9f06ad389f3.jpg)
戦後から段々とダイアイル桁数も増えて行きましたので、単純に考えて「6×7×12」は戦後の「10×10×18」等の
約半分近くの桁数ですから、幅も半分強しかありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/bf/38dd85c2e63d77dd155e130de9e85059.jpg)
現状、計算機能も問題ない「虎印」の「TIGER Calculating Machine基本型(戦前)」になります。
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