伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

なぜ、「これ」は健康にいいのか? 副交感神経が人生の質を決める

2024-06-12 23:20:02 | 実用書・ビジネス書
 健康な人が病気になる原因は大きく分けて免疫系のトラブルと血管系のトラブルで、病気を防ぐためには自律神経のコントロールが重要だと論じた本。
 なるほど、とは思わせてくれるのですが、自律神経って自分の意思では左右できないからこそ自律神経じゃないの…
 著者は、交感神経と副交感神経は単純に交代するのではなく交感神経も副交感神経も上がっている状態が健康にいい、そのために副交感神経が下がらないように心がけることが大事だと説いています。副交感神経を高い状態に保つためには呼吸も動作もゆっくりを心がけ、気持ちに余裕を持つことが大切だというのです。朝は十分に睡眠を取って目覚めると副交感神経優位のところに交感神経も上がっていくので能力が高い状態にある。しかし「いったん安定さを欠いた自律神経というのは、やっかいなことになかなか戻りが利きません。不安定なままスタートしてしまうと、一日中不安定な状態が続いてしまいます」(109ページ)。脳がもっとも活性化する時間である朝をメールチェックに使ってしまうのはもったいない(171~172ページ)。なるほど、朝不愉快なことがあって機嫌が悪くなると、なんだかその日一日うまく行かない気がします。朝方にメールチェックしてわがままな人や横柄な人からのメールを見て気分を害して一日を台無しにするなんて馬鹿げてますよね。でも、大事なメールもあるかも知れないので、なかなか確認をせずにいられないのですが。
 著者は、朝一番と食事の前にコップ一杯の水を飲むことを勧めています(122ページ)。胃腸の蠕動運動を促して副交感神経を刺激するというのです。食事の前に水を飲んだら胃液が薄まると言われて、よくないことのように思っていたのですが…


小林弘幸 サンマーク出版 2011年4月25日発行
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