葬式やお墓を巡る手続き等について、150のQ&A形式で弁護士と税理士が回答する形で説明した本。
すべてのQに対して、弁護士2名と税理士3名の名前で回答されていますが、多くのQは、果たして弁護士・税理士に聞きたいことかは疑問があり、実際問題として葬儀の手順とか作法の類いを弁護士・税理士が回答することが適切か、疑問です。埋葬に関する法規制や墓地を巡る権利関係など、後半の方は弁護士が回答すべきだと思いますが、例えば、墓じまいして手元供養したい場合に受入証明書がないので改葬許可証が交付されないことがあるとしつつ、手元供養は法律違反ではないと説明しています(187~188ページ)が、改葬許可証が出ないときに一体どうすればいいのかというようなまさに弁護士に聞きたいことについて「まずは、市町村役場に散骨や手元供養を希望していることを相談してみてください」(188ページ)としか書かれておらず、別のところでは墓じまいして手元供養するときの手続きでも「改葬先の墓地を購入し『受入証明書』を受け取る」という手順を踏むように説明しています(172~173ページ)。読んでいる側はいったいどうすればいいのかと考え込んでしまいます。
葬儀から墓の管理についていろいろなことが書いてあって勉強になりますが、あまり突っ込んだ記載はなく、重複が多いなぁという感想を持ちました。
わかさ出版編集 文響社 2023年9月12日発行
すべてのQに対して、弁護士2名と税理士3名の名前で回答されていますが、多くのQは、果たして弁護士・税理士に聞きたいことかは疑問があり、実際問題として葬儀の手順とか作法の類いを弁護士・税理士が回答することが適切か、疑問です。埋葬に関する法規制や墓地を巡る権利関係など、後半の方は弁護士が回答すべきだと思いますが、例えば、墓じまいして手元供養したい場合に受入証明書がないので改葬許可証が交付されないことがあるとしつつ、手元供養は法律違反ではないと説明しています(187~188ページ)が、改葬許可証が出ないときに一体どうすればいいのかというようなまさに弁護士に聞きたいことについて「まずは、市町村役場に散骨や手元供養を希望していることを相談してみてください」(188ページ)としか書かれておらず、別のところでは墓じまいして手元供養するときの手続きでも「改葬先の墓地を購入し『受入証明書』を受け取る」という手順を踏むように説明しています(172~173ページ)。読んでいる側はいったいどうすればいいのかと考え込んでしまいます。
葬儀から墓の管理についていろいろなことが書いてあって勉強になりますが、あまり突っ込んだ記載はなく、重複が多いなぁという感想を持ちました。
わかさ出版編集 文響社 2023年9月12日発行