日々史跡めぐり

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修学院離宮(1)下御茶屋 寿月観

2019-12-13 | 建築物

2015年の12月、修学院離宮の見学をしてきました。

なかなか予約が取れなかった離宮ですが、秋の紅葉シーズンが終わったあたりで、運よく参観予約の空きがありました。

修学院離宮は、17世紀中頃、1653年(承応2年)~ 1655年(承応4年)に後水尾上皇の指示で造営された離宮で、上御茶屋(かみのおちゃや)、中御茶屋(なかのおちゃや)、下御茶屋(しものおちゃや)という3か所の庭園からなります。面積は54万平方メートル。
 
見学は、下御茶屋からスタートです。
 
 
池泉観賞式庭園のなかに、後水尾院の御座所となった寿月観が建っています。
 
表総門を入り、北に進むと、石段上に御幸門があります。
 
 
屋根は柿葺、花菱紋の透かし彫りが施されされています。
 
 
御幸門を入り右折すると中門があり、池を掘った土を盛り上げた高みに寿月観があります。
 
 
 
寿月観

後水尾院行幸時の御座所となった建物。
 
当初の建物は岩倉殿(顕子内親王)の山荘から移築したものでしたが、享保年間(18世紀前半)に失われ、文政7年(1824年)に再建されました。
 
「寿月観」後水尾天皇の宸筆の額
 
東側に「一の間」、その西に「二の間」、その南に「三の間」と続き、三の間の西には5畳の茶室があります。二の間の北には4畳半、その北には10畳半の「玄関の間」が突出し、建物の北西端に式台玄関(御輿寄)があります。
 
屋根は杮葺で、一の間側が寄棟造、三の間側の南妻は入母屋造。
 
一の間は15畳で、三畳の上段が設けられ、襖絵は岸駒(がんく)による虎渓三笑(こけいさんしょう)の絵が描かれています。
 
 
 
 
 
茶室は5畳で北側に床を設けており、裏には物入と水屋(だいどころ)があります。
二の間は12畳で、西側南寄りの杉戸に夕顔の絵があります。
その南の三の間は6畳で、従者の控えの間であったそうです。
茶室は5畳で北側に床を設け、裏に物入と水屋があります。
 
 
上段の間
 
杉戸
 
 
細かな装飾も豪華です。
 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (せきあ)
2019-12-20 11:36:33
修学院離宮は紅葉シーズンに訪れたい場所です
予約の作業が面倒くさく、予約もしてなかったですが、貴女の記事を読み参観したくなりました
雪が降るこれからも良いのかと思いますが広大な敷地なので足元が悪いと歩くのが大変かもしれませんね

以前参観した桂離宮と仙洞御所は京都事務所で2週間前の日なら直接予約が出来るので往復手紙などの手続きが要らず簡単に出来ました
同じように予約をしようと思いました
返信する
せきあ様へ (しずか)
2019-12-24 12:30:26
さきあさん、コメントありがとうございましたm(__)m

修学院離宮の紅葉シーズンはさすがに予約をとるのが難しいようですね。それでも一度は見頃の紅葉を見てみたいものです。
おっしゃる通り、ここは段差があるので、雪の季節は足元が危ないように思います。

私は桂離宮をまだ参観したことがないので、いつかは訪ねてみたいと思っています。
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