11時19分。私は、愛車のサドルにまたがった。
目的地は、最近の私のお気に入りの店である「麺や亀陣」。
私は美容と健康のために、原則として、「ラーメンを喰いに行くときは自転車で行く」こととしたのだ。原則として・・・
ペダルを漕ぐこと約40分。ほぼ正午にお店に到着。
「チリトマトヌードルフリーク」である私の目に留まったのが、この看板。
やはり狙い目は、季節限定の「トマトらーめん」であろう。お値段は800円とチトお高いが、ここは目をつぶろう。
12時07分、それは供された。水菜のグリーンとスープのレッドとのコントラストが、目に眩しい。
しなやかで弾力性に富んだ、コシの強いストレート麺。
ラーメンというよりは、そばとかパスタのような質感を持つそれだが、そこはかとなく小麦の味がして、私のお気に入りの麺である。
トマトの酸味にバジルのかほりが華を添えるスープ。
ベースは鶏白湯だが、それはトマトに負けることなく、しっかりとまろやかさを主張する。うーん、んまい!
まるで微笑んでいるかのような、’太陽の野菜’トマト。
半熟煮卵の黄身は、とろ~っと口中に幸せの流れを育む。
シャキシャキ感を若干残したパプリカは、さながら「フルーツと野菜の融合」のような甘み。
肉厚で大きなチャーシューは、若干のスモーキーさを携え、ホロリと旨い。
そして12時17分、完食に至りました。
「すべての出会いに感謝します」・・・いやいや、実にビューティフルな作品をいただかせてもらって、こちらこそ感謝である。
そして12時19分。ふたたび愛車のサドルにまたがり、帰路についた。
クルマでは見えない風景が、自転車に乗ると見えるものだ。
住宅街の中にある畑。人が立っているのかと思ったら、カカシだった。
私がダマされるのだから、おそらく鳥もダマされていることであろう。
そして、旧琴似川に沿ってひた走る。
タマネギ畑の横には変電所がある。クルマでは見ることの出来ない風景が、心に新鮮な風を吹き込む。
若干汗ばみながら、13時15分に帰宅。ひとつの旅を終えたかのような充実感。
今後も、ラーメンを喰う時は、原則として、自転車で行くことにしよう。