8月7日。「星に手のとどく丘キャンプ場」を後にした我々一家は、上富良野町へと向かう。あの「宮沢りえ嬢も入浴したという吹上露天の湯」のそばの、「吹上温泉 白銀荘」が我々の目的地なのだ。富良野方面に来た時には、必ず立ち寄ってしまう、お気に入りの温泉である。
なによりも、山間の冷涼な気候の中にある、野趣溢れる露天風呂が素晴らしい。さすがにこの時期は虫も多く、蛾が数頭、湯舟で煮えていたが・・・また、内風呂の「ヒバ湯」も、なかなか趣があって、実にイイ。
そして風呂上がりの牛乳は、体内の隅々に浸透するようで、とてもウマい。
温泉でひと汗かいた後、ちょうどお昼時となったので、カロリー補給のために「ウッディ・ライフ」へと向かう。
ここでのお目当ては、もちろん「黒カレー」(ソーセージ:1,000円)である。
まるで絵画のように盛り付けられたそのカレー。ワインに漬け込んだラベンダーが隠し味になっているというそれは、爽やかに辛く、お子様向きではなさそう。だが、辛さの中にも豊潤でやわらかな旨みがあり、これだったら1,000円払っても高くはないと思わせる、贅沢なカレーであった。
また、貝殻に盛り付けられたらっきょう&福神漬が粋である。
富良野という地区は、「星に手のとどく丘キャンプ場」にしろ、この「ウッディ・ライフ」にしろ、オーナー氏が何をやりたかったのかが明確に見える、ポリシーのある店が多い。それは、この場所の気候や環境に、そういった人たちを魅き付ける何かがあるからなのだろう。私的には、北海道観光を満喫するならば、やはり富良野地区が一番だと思う。