カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

アメリカのゴミ処理事情

2010-02-26 17:30:25 | 生活・習慣
日本ではゴミの分別が日に日に厳しくなっていますが、
アメリカ(カリフォルニア州)のゴミ収集は、実に大雑把です。
なにせ、燃えるゴミと燃えないゴミの分別すら無いんですから、
こっちに来て最初の頃は、戸惑いというか、申し訳ないような気分になったものです。

ゴミを捨てられる土地がいっぱいあるのに、何で分別なんてしなくちゃいけないの?
ということみたいですけど、日本人としてはどうにも落ち着かない。。。


アパートでは敷地内に何ヶ所かゴミ集積所が設置されていて、24時間いつでも捨てられます。
新聞やガラス類などのリサイクル専用ボックスも、一応設けられてはいますが、
基本は、燃えるものも燃えないものも一緒くたにして、ゴミBOXにポイッ!です。
収集前のゴミ捨て場は、凄まじいことになってます。。。

なにせ、こんな大雑把な捨て方ですから、中にはお宝が混じっていることもあるらしく、
メキシカンが夜中にゴミ捨て場を漁りに来てるのに、何度か遭遇しました。
巨大なゴミ箱なので、この中に入って(!)掘り出し物を探ってるんですよ。
夜ゴミを捨てに行ったら、ゴミ箱からぬっと人が現れるってのには、何度あっても慣れません。

でもって、週に2、3回、ゴミ収集業者がやってきてこれを回収していくんですが、
これがまたダイナミック。
ゴミBOXの両脇に、収集車前方の専用ハンドルに引っ掛けて、運転台の頭越しに高~く持ち上げたら、空中でトラックのコンテナーにひっくり返す。
山のようなゴミが、ドカーン、ばさーんと凄まじい音をたてながら収集車に納められていきます。
うぅ~ん、アメリカ~ン
日本みたいに人力でちまちまゴミを積み込むなんて、アメリカ的にはやってられないらしい

一戸建ての場合は、各ご家庭ごとに収集業者と契約をしなければなりません。
(もちろん有料)
で、収集日にはこんな風に、家の前に指定のゴミボックスを出しておきます。
ボックスは、普通ゴミ(可燃不燃はごっちゃ)と資源ごみに分かれてます。
この手のボックスの収集車には、蟹のハサミのようなハンドルがついています。

それでこのボックスを挟み、グイッと掴みあげ、これまた運転台の頭越しに空中高く持ち上げ、ゴミ箱を逆さにひっくり返して、中のゴミを収集するという次第。
この様子もなかなか見応えがあります。

しかし、アメリカでもリサイクルをしていない訳ではないんですよ。
ペットボトルは、リサイクルセンターに持参すれば、購入時に払ったFeeを返金してくれますし、
ごちゃ混ぜに回収されたゴミ達も、実は処理場で手作業で分別されているんですって。
“放射能や毒ガスでもへっちゃら”というくらいの防護服を着た職員が、
ゴミの山に潜り込んで、いちいち分別している
らしいです。
見てみたいような見たくないような・・・

移民の国で文化や習慣の違いがあるからか、低賃金での労働力が確保できるからか、
こちらではこの辺の割り切りが非常にはっきりしてます。
個人に分別を負担させる日本と比べて、どちらがいいとかは言えませんが、
こういうところにもお国柄というものを感じずには居られません。


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2 コメント

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こんにちは (ひーこ)
2010-03-04 12:42:19
面白い!アメリカのゴミ事情
実際私も東京のゴミ分別は面倒くさいと思ってるんですけどね。他の人が手間暇かけて臭い生ゴミの山をかき分け分別しているアメリカのゴミ事情を知ると、最初から分けてあった方がどうみても作業が楽チンだし、分別しておいたほうがいいような気がしますよねぇ
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>ひーこさん (shimaushi)
2010-03-05 01:39:17
スゴイでしょー

日本じゃ、地域によっては10種類以上も分別して、
捨てられる曜日なんかも細かく決まってるってのに、
こっちじゃ、生ゴミはディスポーザーで下水に流しちゃうし、
ゴミ捨て場にテレビやベッドまで捨てられてるんですからね~

最初は戸惑っていたんですが、今じゃすっかり馴染んじゃって・・・
日本に帰ったら、ゴミの分別で苦労しそうです。
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