かっぱと暮らす

日々の暮らしの中の「うれしいなぁ」を綴っていきます

長新太さんのヘチャラモチャラ

2006-06-24 | 絵本
好きな絵本作家はいろいろいますが、
日本の作家さん、となるとやはり長新太さんでしょうか。

長新太さんの絵本は甥っ子姪っ子のツボにはまったらしく、よく買わされました。
甥っ子が3歳頃、一番のお気に入りの絵本が
おばけのいちにち ( 長 新太  作  偕成社 )
でした。

長新太さんの絵本によく出てくるタイプのおばけとはちょっと違い、
のっぺりした人魂のようなおばけが主人公です。
おばけが朝起きて、買い物に行って、友達が来て、洗濯をして・・・・・
と、おばけの一日が書いてあります。
干してあるおばけのパンツや、お出かけのときにかぶる帽子に
ちょっと笑ってしまいますよ。

私が何度も読んであげていたので、私も甥っ子もすっかり覚えてしまい、
本を見なくても布団に入ってお話したりして。
特に好きな場面がここ(友達とおしゃべりをするところです)

 おばけはうれしくて
 いろいろと はなしをする。
 ヘチャラ モチャラ クチャラ ペチャラ
 ヘチャラ モチャラ クチャラ ペチャラ

このヘチャラ モチャラ ~の部分を声をそろえてゆっくり読んでいました。

さて、この頃、福山で長新太さんの原画展&サイン会があると知り、
姉、子どもたちと一緒に出かけました。
初めて拝見する長さんの姿・・・ドキドキです。
サイン会というと、本にシャシャッとサインだけを書かれるのかな?と思っていたのですが、
並んでいるときに紙を渡されて「本に書いて欲しいことを書いてください」と言われました。
甥っ子が(というより私が)お願いしたのは名前とヘチャラモチャラという言葉。
順番が来て紙を見た長さん、「ヘッチャラモッチャラ、ですか?」
私「いえ、ヘチャラモチャラです。おばけのいちにちという絵本の中でこういうフレーズが出てくるんです。
  この子がそれが好きで・・・」
長さん「ほ~、そんなの書いてたか~」
私(心の声)「覚えてないんかい」
でもちゃんと書いてもらいましたよ。
名前、ネコの絵、そしてヘチャラモチャラも!
こんな風におしゃべりしながら、一人一人に丁寧にサインをしてくださいました。
とても優しい方なんでしょうね。
たぶんかなり時間をオーバーしていたので、スタッフさんはビクビクだったと思いますが。


と、まぁヘチャラモチャラには思い出がいっぱいあります。
このブログのタイトルをつけるときに、一番に思いついたのですが、
書いた本人も忘れるくらいのこの言葉だもん、人様に覚えてもらえないよな、と思い
却下されたのでした。