かっぱと暮らす

日々の暮らしの中の「うれしいなぁ」を綴っていきます

他称ホテルマン

2006-06-08 | Weblog
いつも同じ時間に家を出ると、
同じ時間に、同じ場所で、同じ人に出会います。
8時15分に橋の上ですれ違う、30代位の男の人です。
私は車で向こうは歩きなので、たぶん向こうは私に気づいていないと思いますが。

私がこの人に気づいたのは、去年の冬のことでした。
橋の上はいつも渋滞し、車がほとんど動かないのでほげ~っと外を見ていると
寒そうにだら~っと歩く人の間を
サッサッサッサッときびきびと歩く細身で長身の男の人。
視線はまっすぐ
姿勢もまっすぐ
腕を前後に元気よく振り
動き一つ一つがピシィッとしています。
あっという間に私の車を通り過ぎてゆきます。
次の日も、また次の日も・・・
ただ歩いている、それだけなのに目立ってしまい、妙に目に焼きついてしまいました。
彼のコートは胸が大きく開いているものだったので、
見るからに寒そうで(もちろん本人は平気そうですが)
たぶんあのコートで風を切って歩いていたらおなか冷えるだろうな・・・
なんて余計な心配をしたものです。

渋滞のこの時間にすれ違うたび、いろいろ人物像を想像するようになりました。
あの歩き方・・・たぶん曲がったことが嫌いなんだろうな。
時間にも正確そうだな。
仕事は何だろう。ホテルマンっぽいな。
彼が歩く方向にホテルはないのですが、勝手にホテルマンにしてしまいました。

4月になり、この彼がコート無しで歩いているのを見たときには
「あぁ、春になったんだ」
なんて感じたのでした。

さて、1週間ほど前、まだ肌寒い日が続いていたのですが
彼を見るともう既に半袖です。
ああそうか6月になったんだ!
さすがだ!
ちゃんと6月に衣替えをする人なんだね。
(周りを見ると半袖を着ているのは、高校生や小学生だけですが)

まだちょっと寒いけど、半袖の服そろそろ出しとこうかな。
それにしても・・・季節の変わり目をあの人で感じるようになってしまったなぁ