漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

この当て字は美しい。:草臥

2010-01-03 20:17:44 | ◆準1級:読み(表外読み)
 
骨折り損のクタビれ儲け。




草臥


 疲れて草に臥すの当て字
  1. 体力や思考が消耗して疲れる。疲労する。
  2. 物などが長く使われたりしたために古びてみすぼらしくなる。人が年老いたことについても言う。 
  3. 特に、動詞の連用形に接続して、その行為が、疲れて嫌になる。「待ち草臥れる」「立ち草臥れる」など。
  ★「くた」は「くたつ(降)」「くたばる」の「くた」と同根。「草臥」は当て字


あて‐じ【当て字/×宛字】kotobank(コトバンク)
日本語を漢字で書く場合に、漢字の音や訓を、その字の意味に関係なく当てる漢字の使い方。狭義には、古くから慣用の久しいものについていう。「目出度(めでた)し」など。借り字。



”くたびれる”に漢字があるなんて初めて知りました。当て字は基本的に嫌いですが、日本(漢字)の歴史・文化を学ぶという観点からも避けては通れないないと思います。私にも「好きな当て字」と「嫌いな当て字」がありますが、”草臥れる”は結構美しく仕上がっていると思います。


【使ってもいい】  【使いたくない】
 蹴球        兎に角
 米粉        沢山
 謝肉祭       出鱈目
 庭球        冗句
 吃驚        流石
 珈琲        場穴
 滅茶苦茶      仏蘭西
 野暮        手風琴
 流行る
 微笑む
 狼狽る


ただ気をつけなければいけないのは、当て字も多用し過ぎると厭味になるということ。闇雲に思いつくまま漢字で書けばいいというものではありません。平仮名で書いた方が美しい場合だって数多くあるのです。要するに視覚的にもバランスよく美しい文章を書くことを心掛けなければいけません。(あっ、これはもちろん自分自身に言い聞かせております)

 過ぎたるは及ばざるが如し



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 中国で美味とされる熊掌を味わう。



【答:ゆうしょう】



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
徳の至れる (中庸は)
2010-01-03 21:15:13
仰る通り、漢字と仮名がバランス良く配置されるのが日本語の美しさですね。ブログを拝見して母を思い出しました。私が娘の頃 母から満艦飾なオシャレは逆効果って諭されました。続けていつも「中庸は徳の至り」と言ってました。
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能ある鷹は (S@toshi)
2010-01-04 08:52:50
満遍なく漢字を散りばめたら厭らしくなりますね。かと言って漢字が少ないのも持っている知性が許さないでしょう。その辺りの微妙なさじ加減が大事になってくるのではないでしょうか。やはり、ちょっと控えめで奥床しくが日本女性の美徳だと思います。
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