漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

「練り」と言っても羊羹ではありません。

2011-08-24 20:20:22 | ◇1級:読み(訓読み)
 
 白い霧の に包まれた。










とばり、かたびら



【解字】形声。巾+隹。音符の隹スイは、圍(囲)に通じ、めぐらすの意味。めぐらせた布と、とばりの意味を表す。

  1. とばり。たれぬの。たれぎぬ。カーテン。
  2. ひきまく。まんまく。
  3. 車の覆い。また、柩の覆い。
  4. おおう。かくす。



 



 ”とばり” というと「帳」の方が知れ渡っているようです。


では、「帷トバリ」と「帳トバリ」の違いはなんでしょう。


字義からいえば、


「帷トバリ」 ⇒ 囲い巡らす。周囲に巡らす垂れ幕。(帷幄)

「帳トバリ」 ⇒ 長く張る。長い垂れ幕。(緞帳)


なので ”夜のとばり” は、「帳」だと思います。

ちなみに「帷幄」は作戦計画を立てるところ。本陣。本営。
「帷=垂れ幕」「幄=引き幕」





ところで、わたしが興味を持ったのは、こちらのほう。



かた‐びら 【帷子】

《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》
1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。
2 生絹や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。
3 経帷子(きょうかたびら)。
4 几帳や帳などに用いて垂らす絹。夏は生絹(すずし)、冬は練り絹を用いた。




帷子が片枚(かたひら)なんて、素敵だと思いませんか。
こんな当て字・訓読みなら大好きです。


帷子に用いる生絹(すずし)も1級配当でしょうか。
初めて耳にする言葉です。

夏に着る、薄くて軽い衣服なので、<涼しい> が語源なような気がします。


スズシもネリも男の人はあまり馴染みがないでしょう。



 生絹:生糸(灰汁で煮ない=練らない)で織った布。

 練絹:灰汁で煮てニカワ質をとり、軟らかくした布。




なんだか、以前書いた記事を彷彿させてくれます。

 羅、紗、絽、絅ベール、繻サテン・・・


織り方の違いなんてわかりません。
http://blog.goo.ne.jp/sh_tech/e/e42ed7657af0bf6c426e18355ada1071





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