漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

最高ですかぁ?

2010-05-16 21:52:29 | ◆準1級:読み(音読み)
 
 ・得体の知れぬウサン( 胡散 )臭い人物。



 【意味】見た様子がなんとなく怪しくて油断できない。疑わしい。





コ、ゴ、ウ
えびす、なん(ぞ)、あごひげ、でたらめ、
ながいき、みだり、いずく(んぞ)



【解字】形声。月(肉)+古。音符の古は、ぼんやりしている(模糊)さまを表す擬態語。肉の一部なのか、あごひげなのか、ぼんやりしていてわからない、牛のあごひげの下のたれ肉の意味を表す。またぼんやりとしてよくわからない、はるか遠いえびすの地の意味を表す。また、借りて、なんぞの意味の助字に用いられる。

  1. えびす。北方または西方の異民族。主に匈奴をいう。北狄。
  2. 異民族。外国。
  3. なん-ぞ。(助字)
  4. けだもののあごのたれ下がった肉。
  5. 命がながい。長生き。老人。
  6. はるか。とおい。ながい。
  7. でたらめ。とりとめのない。「胡説」
    <新漢語林より>


『胡散臭い』 語源由来辞典

胡散臭いは近世以降の言葉で、怪しいさまを意味する「胡散」に「らしい」を意味する接尾語の「臭い」をつけて、形容詞化されたものである。
胡散の語源は、疑わし意味する漢語「胡乱(うろん)」からとする説。
茶碗の一種で、黒の釉(うわぐすり)をかけた天目茶碗の「烏盞(うさん)」からとする説があり、、この二説のいずれかと思われる。
その他にも、ポルトガル語で怪しいという意味の「Vsanna(ウサンナ)」からとする説があるが、「胡散」の語が使われ始めた時代が合わない。
香辛料の名前や薬の名前といった説もあるが、そのような名前の香辛料や薬は過去にも実在しない。
「胡」を「う」と読むのは唐音、「散」を「さん」と読むのは漢音のため、「胡散」は和製漢語と思われる。




 なんとなくマイナスイメージが付き纏います。

漢検協会では、胡散臭い は載せていなく、胡乱(ウロン) を出題しています。


胡乱(ウロン) -怪しく確かではない。

「胡乱な記憶」「胡乱な目つき」「胡乱な人物」「証拠なくては胡乱なり」


ほかに、

 胡座(コザ・あぐら)

 胡桃(コトウ・くるみ)

 胡瓜(コカ・きゅうり)

 胡椒(コショウ)

 胡麻(ゴマ)



また、女子十二楽坊で有名になった、

 
 二胡(ニコ)

 胡弓(コキュウ)




胡蝶の夢

 〔荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今自分になっているのかと疑ったという「荘子(斉物論)」の故事による〕
 (1)夢と現実との境が判然としないたとえ。
 (2)この世の生のはかないたとえ。


胡蝶の舞

 胡蝶は胡の国の蝶をモチーフにした舞楽。胡蝶楽(こちょうらく)。


胡蝶蘭

 花が蝶の舞っている姿に似ているところからつけられた。