漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

漢字の意味を考える:夷

2009-07-02 20:53:49 | ◆準1級:読み(熟語読み)
今日は高橋頻出度Bの「熟語と一字訓の読み」。


いつもの事ながら、初めて耳にする次の漢字。
普通の人は聞いたことが、使ったことがない言葉だと思います。



 ・夷坦(いたん

 ・夷(たいらか



【夷坦】広辞苑より

 ①土地などが平らなこと。平坦。
 ②心の穏やかなこと。


「夷」  ←という字に対し、良い印象は持っていない。

  たいらか。平定する⇒反乱などを鎮めて秩序を回復する。
  反勢力、野蛮人、未開人
  漢民族が異民族(東夷)に対する蔑称である。
  蝦夷(えみし)⇒アイヌ民族
  大和政権も異民族を服従させていることを当時の中国に
  アピールするため「蝦夷」と呼んで蔑んだ。


「坦」

  たいらか。起伏なしに、たいらに延びる。
  おだやか。心が広い。感情の起伏がない。また、態度・行動に裏表がない。



以上の事から、【夷坦】とは


 「反勢力、野蛮人に対して平定する事により、平穏で安全な社会の秩序が保たれること」


だと思います。(独自解釈)




そういえば思い出しました。

#攘夷論は、日本に於いては、江戸末期に広まった考えで、夷人(外国人)をしりぞける。
#つまり外国人を実力行使で排斥しようという思想。元は中国の春秋時代の言葉。





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 彼は斯界の権威だ。



【答:しかい】

 ※斯界:この社会。この方面。この専門の筋。