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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1828。

2014-12-21 06:04:48 | カフカ覚書
それに、今日仕事がおくれてしまったのは、偶然の結果にすぎないんだ。とにかく、先生に文句を言われたって、こちらは生徒じゃあるまいし、痛くも痒くもない。


☆現場不在証明は困難ではない。今日まだ残っているのは故意の事情によるもので、この口論(争い)は、先祖の罪過などではない。

昨日より今日。

2014-12-20 06:26:59 | 日常
 昨日より今日、薄皮をはぐように体調が良くなっている(様な気がする)。
 
 けれど年をとると、昨日より今日は更に悪化するのではないかという危惧を抱いてしまう。《もう、良くなるわけはない。だんだん劣化していくのを静かに耐えるだけだ》という思いが過ぎる。精神の衰弱・・・。
 真理かもしれない、でも、崩壊していくであろう身体機能に精神が追随することは避けたい。

《痛い》という神経の悲痛な叫びを無視することは出来ず、思考の大半を《痛い》という事実のなかに埋没させてしまう。つまりは無為な時間経過、空白の強要である。

 人生とはそういうもの、宿命に逆らうなんて滑稽だし、《これでいいのだ》という楽観的肯定こそが必須なのだ。
 そしてその上での、《いいえ》という否定。わずかでも光が見えるならそちらへ全力で向かいましょう。しかし・・・。

 いつも考える。痛みに負けて無為な一日を過ごした後の後悔。

 月や星を仰ぐとき、現象に過ぎない自分を笑う。『くよくよするな』と。大いなる肯定がわたしを支える。
《いいんだよ、ありのままで・・・迷いながら、混沌の闇を彷徨することこそが、与えられ命題なのだ》と。

『まなづるとダァリヤ』9。

2014-12-20 06:20:47 | 宮沢賢治
「これっばっかしぢゃ仕方ないわ。あたしの光でそこらが赤く燃えるやうにならないくらゐなら、まるでつまらないのよ。あたしもうほんたうに苛々してしまふわ。」


☆詞(言葉)で法(神仏の教え)を講じる。
 釈(意味を解き明かす)念(思い)は教(おしえ導く)果(結果)にある。

『城』1827。

2014-12-20 06:09:08 | カフカ覚書
彼は、ハンスに言ってきかせたーそういうお手つだいは、要らない。がみがみ文句を言うのは、先生の持前なんで、どんなに几帳面に仕事をしたって、文句を言われないですむのはむずかしいだろうね。


☆Kは、ハンス(国)に説明した。先祖のこういう手助けは要らない。口論になるのは現象界の空虚(無意味)なんで、セ威嚇に現場不在証明を保護することは出来ない。

晴天。

2014-12-19 06:23:43 | 日常
 仰げば空は真っ青である。
 やむなく布団干し・・・いえ、ありがたく享受。息子一家の使用した布団も全部陽に当てて収納。毎日こんな不自由な身(膝痛のため)でありながら、動かずにはいられない。そして一向に快方に向かわず引きずって歩いている足。(そのうち治るでしょ)という楽観。でももう「歩こう会」から半月も経っている。普段家から一歩も出ないのに、いきなり18キロ山坂の行軍(?)
《地道な散歩が何故出来ない》反省しきり。

 過ぎる姉さんへのクリスマスカードや年賀状のことなど。
 ああ、それにつけても忙しすぎる年の暮れ・・・。冷蔵庫を開けると、(あれもない、これも不足)と買い物の不備にため息。

 そして寒い。

 冬だから寒いのは当たり前。晴天を仰げるだけでも幸福と気持ちを切り替え出切ることから少しづつ。今日はカバー類の洗濯と物置の屋根の塗装、コタツも上げて埃を払いたいけど・・・。


 TVでは数年に一度も思われる猛吹雪の映像、道路の雪かき、屋根の雪下ろし・・・激務というより他ない。足の不具合も押して雪と奮闘するわたしの姿を想像してみる《ダメだわ》とても。
 
 晴天の恩恵に感謝しつつ、やれるだけの事はやりましょう!と自分を叱咤激励。
 外を歩けば「どうしたんですか、足が痛いんですか」と次々声を掛けられ同情されている。でも恥ずかしがらないで、ありのままのわたしで行く。

『まなづるとダァリヤ』8。

2014-12-19 06:13:46 | 宮沢賢治
 赤いダァリヤの花は、青ぞらをながめて、日にかがやいて、かすかに笑って答へました。

 赤いはセキと読んで、析。
 花はカと読んで、果。
 青ぞらはショウと読んで、照。
 日はジツと読んで、実。
 笑ってはショウと読んで、章。
 答へましたはトウと読んで、套。


☆析(分けることで事柄を明らかにする)果(結果)である照(あまねく光があたる=平等)の実(まこと)が章(文章)に套(隠れている)。

『城』1826。

2014-12-19 05:54:57 | カフカ覚書
それから、最後に少年にむかって、どんな仕事をして手つだってくれるのだとたずねてみて、先生たちがKとこれ以上けんかをしないようにここのお仕事を手つだってあげようとおもっているだけなんですという返事がかえってきたときも、Kは、もうおどろいたりはしなかった。


☆それから決定的な新たな質問をした。何を助けると申し出るのかね。ハンス(国)はただこれ以上空虚(幻影たち)が争うことのないように、ここの仕事(現場不在証明)を助けたいと思っているだけなんです、と言ったのをKは不思議とも思わなかった。

障子張り。

2014-12-18 06:41:18 | 日常
 孫たちが面白がって破いていった障子、哀れ・・・。
 今年はもう一年障子張りを延ばそうかと思っていた矢先のアクシデント。

 やむなく障子張りと相成った。何年か前なら八枚一度に張り替えたのに、昨日は破けた四枚を何とか仕上げた。不細工な仕上りだけど、破けているよりはまし。
 障子を外せば網戸が気になり、網戸を外せば、硝子の汚れが気になり・・・という具合で網戸洗い、ガラス拭き、カーテンの洗濯までを一気に。少々雑だけれど、これで大掃除の真似事をした気分になれたと自己暗示。

 何事もやらないよりはやったほうがという安易な思考。年と共に手垢のついた家に移行していくけれど、老眼が幸いして自分ばかりは気づかないAh・・・。

 
 大きく患うことなく年の瀬を迎えただけでも良しとしなければ・・・。皮膚科(虫刺され)、眼科(充血)、整形(膝痛)、内科(鯖による湿疹)などで医療関係にお世話になってしまったけれど。

 TVなどで呼びかけている大掃除という言葉には馬耳東風。ちょこっと掃除でなんとかごまかし、御身大切といきたい。

『まなづるとダァリヤ』7。

2014-12-18 06:08:34 | 宮沢賢治
「あなたは今日はいつもより、少し青ざめて見えるのよ。きっとあたしもさうだわ。」
「えゝさうよ。そしてまあ」赤いダァリヤに云ひました。「あなたの今日のお立派なこと。あたしなんだかあなたが急に燃え出してしまふやうな気がするわ。」


☆陽(太陽)の照(あまねく光があたる=平等)は章(文章)に現れるように、釈(意味を解き明かす)を運/めぐらせている。
 金(尊い)陽(太陽)の律(物事の基準となる決まり)を把んで、究(つきつめ)、念(思い)を推しはかる記である。

『城』1825。

2014-12-18 05:49:55 | カフカ覚書
しまいに、Kは、うんざりしてきた。彼も、こういう質問はなんの役にもたたないという気がした。この点では、ハンスの対応のしかたを正しいと思った。それに、こんな頑是ない子供をなぶりものにしながら家族の秘密をさぐりだそうとするなんて、恥ずかしいことだし、おまけに、そんなことをしてもなにひとつ訊きだせないのだから、二重に恥ずかしいことだと言わなくてはならない。


☆ついに、Kは疲れてしまった。彼はこんな質問は無価値だという気がした。この点では新しい人は正しいと思った。それをこんな罪のない子孫を遠回しに赤面させ、家族の秘密をさぐりだすなんて面目をつぶすことだし、そんなことをしても何にもならないのだから、二重に恥ずかしいことに違いない。