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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『洞熊学校を卒業した三人』8。

2012-11-17 06:28:42 | 宮沢賢治
そこで赤い手長の蜘蛛と、銀いろのなめくぢと、それから顔を洗ったことのない狸が、一しょに洞熊学校を卒業しました。

 顔/face→Faith/信仰を暗示。

☆釈(意味を解き明かす)のに須(必要な)帳(ノート)。
 智(物事を考える能力、真理を悟り、煩悩を断つ心の働き)を修(正す)。
 吟(うたう)信仰、千(たくさん)の理(道理)。
 宇宙は等(平等)である。
 幽(死界)の楽しい講(話)を卒(ひきいて)合(ひとつにしている)。

『城』1097。

2012-11-17 06:19:14 | カフカ覚書
 第六章  橋屋のお内儀の身の上話

 Zweites Gesprach mit der Wirtin

☆悶着を起した約束の会話。


 宿屋のまえでは、亭主が待ちかまえていた。こちらからたずねてやらないと、口をききにくそうな様子だったので、Kは、なんの用だね、とたずねた。

☆(言葉上の)一族の前では、言葉は評価されている。こちらから旗を掲げないと、強く話せないようなので、何かね、とたずねた。

時の流れ。

2012-11-16 06:47:53 | 日常
 今日は青少年会館にいく前に追浜にある画廊へ行く。
 かって京急追浜駅は大きな工場があったためたくさんの乗降客で溢れかえる駅であり、その商店街にも活気があった。
 駅に掲げられた「いってらっしゃい、気をつけて。今日も一日お元気で」といったようなコメントは、ただ電車で通過して行く人の目にも心優しく映ったものである。

 時は流れ、大きな工場は他県に移り、人の流れは減少。商店街もどことなく寂しい風が吹いている。

 商店街を抜ける・・・何も買わなくても商店街の活気が好きだったのに、今はどこの町でも商店街は秋風。勝ち組が大きく構えてはいて、どこも価格破壊の波で四苦八苦している。

 
 つい最近までサークルの帰りに皆で立ち寄った年中無休の飲食店、先日行ったらシャッターが・・・閉店したとのこと。


(此処)といった特定の箇所ではない。あちこちで全国チェーンの大手の煽りを受け、太刀打ちできずにいる。
 店を構え協定料金で運営していた理髪店の店主が、格安チェーン店にバイトで働きに出ている。

 おかしい・・・変革・改革って、こういうことだったの?


 とうの昔に店を閉めた負け組みの我家の逼塞・・・奇跡的に何とか生きているだけ。時の流れを読み間違えただけなのだろうか。商店街を通るとき笑えないわたしがいる。

『洞熊学校を卒業した三人』7。

2012-11-16 06:38:23 | 宮沢賢治
三年生の試験のときは、あんまりあたりが明るいために洞熊先生が泪をこぼして眼をつぶってばかりゐたものですから、狸は本を見て書きました。そして狸が一番になりました。

☆太陽への念(思い)の章(文章)である。
 死の幻(存在が確定していないもの)の妙(不思議)。
 等(平等)である幽(あの世)の千(たくさん)の星、類(血のつながりのある)の源の理(宇宙の根本原理)、凡(すべて)は幻の初めである。

『城』1096。

2012-11-16 06:15:27 | カフカ覚書
Kは、ものすごく吹きこんでくる寒気から病室を守るために、村長にそそくさとお辞儀をするだけにとどめて、助手たちを拉し去るように部屋から走って出ると、いそいでドアをしめた。

 病室/krankenzimmer→kranken Thema/侮辱する、テーマ。
 吹きこんでくる/eindringenden→Ahn drangen/先祖、圧迫、苦しめる。
 ドア/Tor→Tour/企て。

☆Kは権力のある先祖の圧迫の冷酷さからテーマを守るために、一時的に村長(死への入門)と組んで、助手(助手)たちと先を争うようにして、急いで企てを閉ざした。

小春日和。

2012-11-15 11:01:10 | 日常
 雲ひとつない青空、風もなく暖か・・・布団干し、洗濯日和。

 こんなもったいないような好天の日、ただ家にいて寛げることの幸せ・・・。以前なら、押入れの中を全部引っ張り出して陽に当てたり、タンスの中を点検、風を当てたりと大忙しの一日になるはずなのに、何となく躊躇い、時間をやり過ごしている。

《ダメだ、ダメだ、こんなことでは》と、自分に言って聞かせる。

 ただ、ぼぉーっとしているだけ。《アァ、こんなことでは・・・》という嘆き。

 やりたいことを優先させる、当然掃除の類は後回し。だらしのない年配者の見本。ただ風だけは通すようにあちこち窓は半開き状態。


 荷物を捨て去って、何にもないフラットな室内で、ゆっくり寛ぐ。(そうしたいのに・・・)

 俗っぽく生きている。

 こんな小春日和の穏やかな日には《もっと、母を楽にさせてあげたかったな。もっと喜んでもらえるようにしたかったな》と、後悔が過ぎる。自分への甘え、どんどん堕落していくわたし。

会田莉凡さん。

2012-11-15 06:27:51 | 日常
 ののはな文京保育園の祖父母会では毎年ミニコンサートが催される。
 今年のゲストは会田莉凡さん。赤いドレスでヴァイオリンを弾く姿にうっとり。子供たちも極力静かに聴いてはいるものの、覚えのある楽曲になると、どうしても歌い出さずにいられず、小さなさざめきが起きる。

 幼児教育における音楽は大切なもの、一生心の中に響き続けることさえある記憶に刻まれていく体験。

 一流のヴァイオリニストの音色は、豊かに染み入る養分となって幼い心に浸透し消しがたい原体験になっていくと思う。


 潤いある雰囲気・・・贅沢なときを奏でた莉凡(リボン)さん。素敵な演奏に心沸き立つひとときをありがとう。

 電車を乗り継いで、相模大野まで出かけた甲斐がありました。


(おばあちゃんが保育園に現れたことで喜びを隠しきれない孫のはしゃぎようも・・・、祖母としては嬉しい夕べとなりました)

『洞熊学校を卒業した三人』6。

2012-11-15 06:18:44 | 宮沢賢治
二年生のときは、洞熊先生が点数の勘定を間違ったために、なめくぢが一番になり蜘蛛と狸とは歯ぎしりしてくやしがった。

☆字を捻る章(文章)である。
 等(平等)な幽(あの世)の千(たくさん)の星、天の崇(けだかい)観(ありさま)は常に真(真実)の為(因縁によって生ずる現象)である。
 逸/かくれて挽/人の死を悼み、知(心に感じる)の手(手法)で、理(宇宙の根本原理、道理)を志す。

『城』1095。

2012-11-15 05:39:26 | カフカ覚書
 Kは、ふりむいた。助手たちは、例のいつもとんちんかんな勤勉ぶりを発揮して、Kの言葉を聞くなり、ドアを二枚ともすでにあけてしまっていた。

 とんちんかん/unpassenden→anpassen/順応する。
 ドア(の扉)/Turflugel→Tour fruge/企て、求める。

☆Kは向きを変えた。助手(頭脳)たちは、常に適応した奉仕ぶりで、Kの言葉にを聞くなり、両方の求める企てを打明けた。

選択の自由。

2012-11-14 06:48:22 | 日常
 人生は言わずとも、ただ一度きりである。
 世間一般、普通の生き方・・・少数派は多数派の勢いに飲み込まれてしまう傾向がある。

 けれど、自分は自分、人生の選択は自分で!という考え方は理の当然なのである。にもかかわらず、世間並みでないと感じる場合、本人よりも親の方が危惧し、耐えかねて口を出すことが往々にしてある。

《結婚》

 三十を過ぎ、四十を越え・・・独身者の子供を持つ親は秘かにため息をつく。(この子の将来は・・・)という心配。

「一度そのことを娘に言ったことがあるの、そうしたら一週間口を利いてくれなかったわ」と、友人。
「・・・」
 わたしにも直に三十七才になる息子がいるが、結婚の二文字はタブーであって、本人の意志に任せている。気にしていないわけではないけれど、あくまで本人の選択の自由であって、成人した以上は彼自身の責任であり権利でもあるから。


 結婚が幸せかといえば、(こういうもの)という流れの中で疑問も持たずにいるわたしに比べれば、(結婚しない)という意思を抱くほうが順当とさえ思えるのである。

 既婚者の不自由、束縛と義務・・・権利はどこに?というくらいの煩雑した日常。
 結婚しないことの自由、解放と権利・・・義務のない寂しさはあるかもしれない。

 どちらにしても選択の自由であり、人生は思いがけないほどの遭遇が待っているはずである。
 親としては、「生まれてきて良かった!」と感じる人生であってほしいと願うばかり。