二十年も前に皮工芸の講習で一緒になったAさん。県道をはさんだ隣町に住んでいるのでごく稀にバスで顔を合わせることがある。
昨日もひょいと顔をあげるとAさん。
「お元気?」
「まぁ何とか・・・」
Aさんは花束を二つも持っていた、仏花ではない黄色とピンクの可愛い花。
「きれいな花ね」というと、
「うちは一人は他県に嫁いでいるけど、一人は子連れで家に戻っているの。その孫がね、わたしの誕生日に花束をくれたのよ。
ところが、あの評判のいまいちな花屋さん、子供だと思って質の落ちたものを包んだのね。少ししか経たないのにもう枯れてしまったの。孫の気持ちを考えると可哀想で・・・似たような花を内緒で足しておこうと思うの」と笑った。
「・・・」
優しい気遣いのできる人・・・。
とりわけ孫には弱い祖母心。わたしも「優先順位は孫が一番」と言ってはばからない。
昨日もひょいと顔をあげるとAさん。
「お元気?」
「まぁ何とか・・・」
Aさんは花束を二つも持っていた、仏花ではない黄色とピンクの可愛い花。
「きれいな花ね」というと、
「うちは一人は他県に嫁いでいるけど、一人は子連れで家に戻っているの。その孫がね、わたしの誕生日に花束をくれたのよ。
ところが、あの評判のいまいちな花屋さん、子供だと思って質の落ちたものを包んだのね。少ししか経たないのにもう枯れてしまったの。孫の気持ちを考えると可哀想で・・・似たような花を内緒で足しておこうと思うの」と笑った。
「・・・」
優しい気遣いのできる人・・・。
とりわけ孫には弱い祖母心。わたしも「優先順位は孫が一番」と言ってはばからない。