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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

優しさ。

2012-11-21 07:10:05 | 日常
 二十年も前に皮工芸の講習で一緒になったAさん。県道をはさんだ隣町に住んでいるのでごく稀にバスで顔を合わせることがある。
 昨日もひょいと顔をあげるとAさん。
「お元気?」
「まぁ何とか・・・」


 Aさんは花束を二つも持っていた、仏花ではない黄色とピンクの可愛い花。
「きれいな花ね」というと、
「うちは一人は他県に嫁いでいるけど、一人は子連れで家に戻っているの。その孫がね、わたしの誕生日に花束をくれたのよ。
ところが、あの評判のいまいちな花屋さん、子供だと思って質の落ちたものを包んだのね。少ししか経たないのにもう枯れてしまったの。孫の気持ちを考えると可哀想で・・・似たような花を内緒で足しておこうと思うの」と笑った。
「・・・」
 
 優しい気遣いのできる人・・・。

 とりわけ孫には弱い祖母心。わたしも「優先順位は孫が一番」と言ってはばからない。

『洞熊学校を卒業した三人』12。

2012-11-21 06:55:54 | 宮沢賢治
  一、蜘蛛はどうしたか。
 蜘蛛は会の済んだ晩方じぶんのうちの森の入口の楢の木に帰って来ました。

☆宇宙、千(たくさん)の衆(人々)。《智(物事を考える能力)を修(正す)》
 千(たくさん)の衆(人々)の懐(おもい)を塞/ふさぎ、煩(悩ませる)亡(死)。
 新しい光は、幽(あの世)の黙した鬼(死者の魂)であり、雷(神なり)。
 

『城』1101。

2012-11-21 06:22:30 | カフカ覚書
「それじゃ、すぐ行こう。じきにお内儀さんをなだめてあげるよ」
「そうしていただけさえすれば、なにも言うことはございません」
 ふたりは、明るい台所を通っていった。三、四人の女中が、たがいに遠く離れたところで、それぞれなにか仕事をしていたが、Kの姿を見るなり、石になったように立ちすくんだ。

 三/drei→drng/圧迫。
 四/vier→vieh→人。畜生同然の人。
 台所/Kiche→Kirche/教会、信徒。

☆「ではすぐ行こう」「すぐにお内儀(親衛隊)を安心させてあげるよ」ただ悩んでいるという。
 二人は信徒を導くのに圧迫や人の作り話を改めようとしたが、彼らは現場不在であるKの姿を見るなり立ちすくんだ。教会からもお内儀(親衛隊)のつくため息が聞こえた。