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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

仏像鑑賞③

2013-02-23 12:29:28 | 美術ノート
 不遜にも仏像のことなど、ほとんど知らないまま賢治解釈を試みている。

 ところが、三回目にして法隆寺・釈迦三尊像(鍍金/中尊、薬王、薬上。聖徳太子と穴穂部間人(アナホベノハシヒト)妃の追善のために推古31年、止利仏師によって制作されたと習った。(三尊/三体一組の仏。本尊(釈迦如来or阿弥陀菩薩)とその左右の脇侍二菩薩。


 ああ、そうだったの。
 今頃になって気付いた。
『水仙月の四日』は、三日月の形が地上から垂直に舟型になることから、三尊が乗っていると考えたところまでの解釈。

《目には見えない三尊が、現世(臨終の人を)から来世(極楽浄土)へと、お迎えにくる》そういう日だった・・・。

 だからこそ、「おや、をかしな子がゐるね、さうさう、こつちへとっておしまひ。水仙月の四日だもの、一人や二人とつたつていゝんだよ。」というセリフが活きてくるのだと思う。

 常識の範疇、でもすっかり欠落していた重要な解釈のポイント。
 全てに耳を澄まし、教えを乞うことの大切さを知って、しみじみ感謝の授業でした。

恐縮。

2013-02-23 07:10:51 | 日常
 四人会のMさんはTVで見たレシピなどを、懇切丁寧に自分以外の三人に手書きで書いてきてくれることがある。昨日も「はなまるマーケット」で見たというレシピをdボタンで押して写し取ったという手順を自分の感想も含めて書いてきてくれた。

 学校に通っていた頃でさえ、これほど丁寧に文字を書き連ねたことは皆無のわたし、しばし唖然。
(こんなにしてくれるなんて、しかも三枚もコピーでなくすべて一枚一枚手書き)
 誠心・・・

 軽佻浮薄なわたしの胸に、ズンとくる篤いものが響いた。おまけに愛知県を旅行したからとお土産まで・・・「そんなに気を使わないで、こちらはなにもできないんだから」と言いたいけど、あとの二人も同じように色々と・・・わたしの不実、肩身が狭い。
 
 この会も気づけば丸二年、三回目の春・・・下手な絵を描いているグループ展だけど、何時までも内緒にしていてはいけないかもしれない。(う~ん・・・)

『セロ弾きのゴーシュ』8。

2013-02-23 06:48:43 | 宮沢賢治
「今の前の小節から。はいっ。」
 みんなはまたはじめました。ゴーシュも口をまげて一生けん命です。そしてこんどはかなり進みました。いゝあんばいだと思ってゐると楽長がおどすやうな形をしてまたぱたっと手を拍ちました。またかとゴーシュはどきっとしましたがありがたいことにはこんどは別の人でした。ゴーシュはそこでさっきじぶんのときみんながしたやうにわざとじぶんの譜へ眼を近づけて何か考えるふりをしてゐました。

☆懇(まごころをこめた)善(正しい)照(普く光があたる=平等)の説(話)である。
 明(あきらかに)真(真実)を詞(言葉)に絡ませ、死の彗(真理を把握する優れた智)の趣(志すところ)を吐く。
 別を認(見分ける)符(しるし)が、現れ混じっている仮の講(話)である。

『城』1192。

2013-02-23 06:19:09 | カフカ覚書
クラムとのことがなかったら、あなたは、ハンスにいっしょに泣いてもらうこともなかったでしょうし、あのひとの好い老人の叔父さんにしても、ハンスとあなたが仲むつまじく腰をかけている光景に出くわすこともなかったはずです。

 泣く/Tranen→Trenen/引き離す、区別する。
 老人/alte・・・昔。
 人の好い/gut→Gut/所有地。
 叔父/Onkel→Anklage/非難攻撃。
 仲むつまじい/friedlich→frieren/冷たい。

☆クラム(氏族)のことがなかったら、ハンス(一族)と区別(引き離す)されることもなかったし、昔の所有地を死を非難攻撃されることもなかったでしょうし、来世でハンス(一族)との冷たい光景も決してなかったでしょう。