ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

220523 新旧芝川で

2022年05月23日 | 生物
いきもの調査で主に植物と鳥を報告していたのですが、しだいに、花に来ている昆虫やその他の動物も撮って調べるようになりました。まだまだ、ぜんぜんわからんものばかり
 

イチモンジセセリ
 


モンシロチョウ
 


ホソヒラタアブ
最初に調べて名前を知ったアブ
わかってみると何度か出会うし、ホバリングしてなんだかこっちを見ているような時もある
 


ナミテントウ
いろんな模様があるってことがわかってきました
 


シオカラトンボ


アオサギ
 


カワウ
 
なんだかな、写真と種名だけのまとめ

220523 竹林 ほか

2022年05月23日 | 植物・園芸など
ドクダミを見ながらの散歩で、また竹林をとおりました。
今日は近くのYさんに許可をとって撮影しました。

土手に倒れている枝をよく見ると、咲いている花がありました 葯(黄色)と雌しべらしきもの(白)がが見えます

これも枯れて倒れてきています

この枝はまだ青々しています。まだなのかまたよみがえったのか不明

葯をつけた長い花糸とその根元に羽根状の小さな雌しべ

節に環が2本 上(左)の環が尖っています。稈のいろがくすんでいて、ハチクと思われます
節から2本の枝
 
竹林は複数の家の物とのことで、今日は中に入れなかったので、筍を確認することはできませんでした
 
 
ハチク Phyllostachys nigra (Lodd. ex Loud.) Munro var. henonis (Mitford) Stapf ex Rendle
nigraは「黒い」 これも宿題、ハチクの変種のクロチクが最初に命名されたとかそういうことかしら
タケノコの皮の淡い色から「淡竹」
破竹の勢いの「破竹」ではないようで、ここは宿題
茶筅を作ったり箒にしたり、正倉院の呉竹笙、呉竹竿、天平の筆
参考: ウィキペディア、GKZ植物図鑑、松江の花図鑑ほか
 
・・・振り返って、今日の散策の、おさらい
 
 

橋の脇の、遊歩道入口のウチワサボテン大型宝剣

2011年あるいはもっと前に、ある植物愛好家が4枚、地元の要望で植えたとのことです
種で増えたものが広がって、そこここでみられます
駆除している方(あるいは採集してた?)がいました
 
ウチワサボテン
Opuntia ficus-indica (L.) Mill. 
オプンティア フィクス-インディカ
サボテン科 ウチワサボテン属 
種・品種については良くわかりません 
オプンチア属は葯200種からなるサボテン最大の属
最初の4枚を植えた方によると、尖った刺よりその根元にある密生する細かい毛のような棘(ボウシ芒刺・逆刺)が刺さると取れにくくて危険なので注意してということでした。この刺がオプンチアの特徴
 


イノモトソウ 
Pteris multifida Poir.
イノモトソウ科 
multifidaは「無数に分かれた、多裂の」
 

ヘラオオバコ
Plantago lanceolata L.
プランタゴ ランケオラタ
オオバコ科 
小花の構造と咲き方は複雑なようで、雌しべと雄しべが時間差で成熟していくようで、これは宿題
雄しべが土星の輪の様です
最初は短かった花序が、咲きながら登っていき長くなる 有限花序
ヨーロッパ原産の帰化植物
 


川と歩道に沿った植え込み、このあたりはアジサイ、セイヨウアジサイか品種はわからない
 


メリケンガヤツリ
メリケンガヤツリ
Cyperus eragrostis Lam.
キペルス エラグロスチス
カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 
昨年の「花会」でこの穂の部分を使いました 小穂は楕円形・やや細長い
イネ科やカヤツリグサ科、よく似たイグサ科
散歩道に多い、まだまだ、ぜんぜんよくわからん
 


ヤブヘビイチゴ
Potentilla indica (Andrews) Th.Wolf
ポテンティラ インディカ
バラ科 キジムシロ属
キジムシロ属は約400種、わずかに南半球にあるほかは北半球温帯・周極地帯に分布する雄しべと雌しべ(心皮)が多数。
よく似たヘビイチゴとの違いは、3小葉の先が尖り、果床が濃紅色で、花や副萼片が大きい
 

コセンダングサ
Bidens pilosa L. var. pilosa
ビデンス ピロサ ピロサ
キク科 センダングサ属
 
 

コゴメイ
コゴメイ
 




イネ科 クサヨシ? 宿題


イネ科 クサヨシ? 宿題

イネ科 クサヨシ? 宿題
 


オヤブジラミ
Torilis scabra (Thunb.) DC.
トリリス スカブラ果
セリ科 実を見ると大きくて果柄が長いので、オヤブジラミとしているけれども、1本を経過を追ってみているわけではないので、もしかしたらこの散歩道にオヤブジラミとヤブジラミと両方あるのかもしれない。オヤブジラミの方が花期が早いそうだ。どちらも花期は5~7月なので、あと2か月果実を見て歩こう、そんなことを考えました。
 


マメグンバイナズナ(セイヨウグンバイナズナ)
Lepidium virginicum L.
レピヂウム ヴィルギニクム
アブラナ科 
北アメリカ原産
市のいきもの調査(だれでも調査員になれる、現在たった6人)を初めた3月初め、ナズナが調査項目にあったので、ナズナの横にはよくマメグンバイナズナもはえているな・・・とおもっていた。そのころは小さな10~20㎝ほどの物ばかりだったのが、このごろはこんな立派な株もある。見違えるようだ。ナズナの果実に種は複数はいっているけど、この丸い果実には種は1個。
 

ノビル
Allium macrostemon Bunge
アリウム マクロステモン
ヒガンバナ科(旧ユリ科) ネギ属
三崎のノビルを送っていただいてからしばらくたつ、散歩道では、キレイな花を咲かせたノビルをみかけるようになりました。いけばなでいけた丹頂アリウムと同じ属、ネギの仲間
 


ワルナスビ
Solanum carolinense L.
ソラヌム カロリネンセ
ナス科 ナス属
北アメリカ原産 昭和初期に関東でみつかった。carolinenseは「ノース又はサウスカロライナの」

220523 雑種 タチアオイ・ヒルガオ

2022年05月23日 | 植物・園芸など
写真を撮りながら歩いて、家に帰って種名・品種名を調べ、整理する・・・とやっていたら、形質がばらばらだよな、これはどっち?というのがでてきました
 
たとえば、

旧芝川や新芝川の歩道をいろどるタチアオイ
どなたかがお世話をしてくださっているのか、それが野生化したのか、この時期たくさん咲きます。去年は少なかったけど

これはタチアオイ

旧芝川の花壇の脇、これはなんか違う、右の葉少し切れ込みが深いし、左はもっと深い切れ込みでモミジの様
で検索してみたらシチゴサンアオイというのがあると知りました。そして雑種もできているということです。

同じく新芝川の土手で、これはシチゴサンアオイと言っていいのかもしれない。切れ込みが深いです。

これは?

これは?

左はシチゴサンアオイ? 裂片が少し太いけど? 右はタチアオイ?雑種?
シチゴサンアオイは、下から裂片の数が七・五・三と奇数であるのが縁起が良いとの命名だそうです。
タチアオイ Alcea rosea L. タチアオイ属
シチゴサンアオイ Althaea ficifolia (L.) Cav. (Althaea armeniaca Ten.) ビロードアオイ属
 
おお~なんと属が違う、とすると、雑種は属間雑種!
 
 
もうひとつ ヒルガオとコヒルガオを見て歩いていたら、アイノコヒルガオってのがあると知りました
 
アイノコヒルガオは「葉は横に張り出すが、花柄は稜があるが低い翼があるか全くない」

葉はコヒルガオのように基部が横に張り出している、多くは2裂するのがコヒルガオ
そしてコヒルガオの花柄には稜があるが翼は無い
葉を見てこれはコヒルガオ?とちかづいて

花柄をみて、これくらいのは翼というのかしら、稜なのかしら、低い翼だということでアイノコヒルガオかなと悩む
 
先日はやっと立派な?翼のあるコヒルガオと言っていいのを見つけました(谷中の防災広場初音の森)
まだ、ヒルガオといっていい稜の無い円い花柄にであってない。
ヒルガオのような張り出しの無い葉、花柄の確認があまかったけどヒルガオといっていいかなと思う。つぎははっきり撮って来よう(ショッピングモールの駐車場で)
 
 
ややこしくてもやもやするけど
こういうのが楽しい散歩

220523 ヤエドクダミ

2022年05月23日 | 植物・園芸など
同級生のYさんから、「こんなのあった、可憐な花」と八重のドクダミの写真が送られてきました。おもしろい、うれしい、たのしい。
 
ドクダミの白い花弁は花弁ではなくて総苞。中の黄色いところが小さな花の集まりと思っていました。八重はどういう仕組み?
「雄しべが花弁になる」例が多いけれど、ドクダミもそうかしら
そもそも、
「苞が花弁化する仕組み・遺伝子について」はわかっているのかしらと検索したら、
 
1)4枚の総苞の大きさの違いについては大日本図書のサイトに載っていまいました
 
2)①八重のドクダミの仕組み・作りについては、麻布大学のサイトにのっていました。
 ②品種として学名が付いていました(YList)
  Houttuynia cordata Thunb. f. plena (Makino) Okuyama
  Houttuynia cordata Thunb. f. polypetaloidea T.Yamaz. シノニム
f. は「品種名」、plena は「八重の」、polypetaloideaは「多くの花弁がある」
corodatusが「心臓の形をした」なのでcordataは葉の形が心臓の形ということかもしれない
 
3)遺伝子については、
①萼・花弁・雄しべ・雌しべについては「ABCモデル」がある。
②苞については20年前にドクダミの苞の形成の研究があったようです
 ABC遺伝子を働かせれば、成長点で花が咲くのかというと簡単ではなかったようです
 それで、上流の3つの遺伝子グループがわかると、こうした遺伝子が作るタンパク質が複合して作用している、とわかって来たようです。フロリゲンも関係するだろうし。
いま、どこまでわかっていて、たとえば高校生物ではどのあたりまで、教えているのでしょうか
 
4)総苞や小苞が葉になっているのもありました。
 これにも品種として学名がついていました。
  Houttuynia cordata Thunb. f. viridis J.Ohara 
 viridis は「緑の」
 
 
一晩立ったら、そういえば、昨年、郵便局の近くで八重を見たなと気になっていってみることにしました。
朝のラジオを聴いていたら、気象予報士の方が「5枚のドクダミをラッキー遺伝子となずけました。リスナーの皆さんからもお便りや写真が届いています」といっていました
 
なんか、「ドクダミばかり見て歩いてしまうようになったね」っとのやりとり、これも楽しい、面白い。
 
 
で、ドクダミをみて歩きました

フラワーベッド?にきれいにうえられているちょっとはなれた郵便局のドクダミ
白いのは、花弁ではなくて総苞が花弁化したもの
小さな蕾は薄緑色
4枚の総苞は大きさが違う。蕾の時一番外側だった総苞が一番大きい

大・左右の中・最後に小の順で開く
中央はたくさんの小さな花のあつまり
一つ一つの花の作りは、は3本の雄しべ(黄色いのがその葯)・柱頭が3つにわかれた雌しべが1本(白い)・小さな苞が1つ

総苞が5枚。これをラッキードクダミとしたらしい。5枚目は総苞だろうか

これは5枚目が尖っていて、もしかしたら小苞が花弁化したものかもしれない

これも尖った2枚は小胞が花弁化したものだろうか

こうなると、ヤエドクダミ(みんなの趣味の園芸ではヤエノドクダミ)に近いように見えます
これは野生のドクダミの中にありました
八重に近い感じです
 
・・・昨年見たお宅?・お店?のフラワーベッドはヤエドクダミばかりが植わっていました
今年も咲いていました
可愛いです。左にちょっと気になる一輪がある

上の方の花弁化した小苞はへら状・舟状で少し緑がかって優しい印象

これは、また、キレイ、花弁化した総苞の一部分が緑色・葉になっていて、おしゃれ

こちらはミドリハコベと言っていいのかしら

これは、変形 
Yさんにこれらの写真を送ったら、「ヤエドクダミは不安定なのかもしれないね」との返事
形質が安定・固定、されてないのかもしれないと私思いました
 
ところで、ドクダミは3倍体で、受粉せずに子房が発達して種ができる、と書いてあるサイトがありました。
たとえば、気に入った花の枝を刺したり、その花の種を得て播いて増やすことで、八重や部分的に色の変わったドクダミが作れるのかしら
 
ドクダミには斑入りや葉の色がカラフル(五色)なのもあることがわかってきました
まだまだ、散歩の折に、ドクダミに眼が行ってしまう日が続きそうで、おもしろいです
 
そういえば、ドクダミは薬草でした
小石川植物園・元徳川幕府薬園のドクダミ