以前、旧芝川の下流でイシミカワを見た。上流では、ママコノシリヌグイやミゾソバが咲いています。
それを見るたび、あの輝くようなイシミカワの青い実をまた見たくなって行ってみました
駅近くの公園から遊歩道に入りました
岸の護岸改修にもかかわらず、のこっていたクサギが咲いていました。開花中。
クサギ 臭木 シソ科 クサギ属 Clerodendrum trichotomum Thunb. var. trichotomum
シソ科?!
シソ科に木があるのか・・・茎の断面は■なのか?
クマツヅラ科からシソ科になった。
遠くから見てハート形に見える葉には悪臭がある、和名の由来。集散花序に芳香のある花をつける。
チカラシバ 力芝 イネ科 チカラシバ属 Pennisetum alopecuroides (L.) Spreng.
alopecuroidesは「スズメノテッポウ属Alopecurusに似た」
強靭、引っ張っても容易に抜けないのが和名の由来
まだまだ咲いていた。ブラックベリーのおうちの人がキクイモの芋・里芋のような塊茎を「ご自由にお持ちください」と軒先に出してくれる。それで去年初めて食べてみました。お芋でした。
キクイモ 菊芋 キク科 ヒマワリ属 Helianthus tuberosus L.
Helianthusは「塊茎状の」
カベイラクサ 壁刺草 (ヨーロッパヒカゲミズ) イラクサ科 ヒカゲミズ属
Parietaria judaica L.
judaicaは「ユダヤの」
旧芝川は上流から荒川近くの水門まで、いくつかのゾーンにわけて、コンセプトをもって設計された護岸で景観が作られているようです。草ぼうぼうでちっとも気が付かなかったけど・・・
セイタカアワダチソウ 背高泡立草 キク科 アキノキリンソウ属
Solidago altissima L. altissimaは「非常に背が高い」
オギかなススキかな
ツンツンしているのでススキでした。イネ科の花の構造に疎いので、このツンツンの名称がわからない。宿題
ススキ 薄 イネ科 ススキ属 Miscanthus sinensis Andersson
sinensisは「中国産の」
センダングサの仲間がいく種か生えている。ザ・センダングサは見たことがない。
5月下旬、まず咲き出したのがコセンダングサ
だいぶ遅れて9月末にこのアメリカセンダングサに気が付いた
コセンダングサに南蛮人の襟みたいのが付いている。緑色の花びらのようなのは総苞片で数は決まってなくて6~12ある。
アメリカセンダングサ 亜米利加栴檀草 キク科 センダングサ属
Bidens frondosa L. frondosaは「非常に葉が茂った」
ウィンターコスモスをビデンスというのはこの属名から
そしてコセンダングサに交じってチラチラ見られるのが、白い部分のあるコセンダングサ
これはアイノコセンダングサと言っていいのだろうか
一番外側の筒状花のうち何個かが大きく白色になるもの。コセンダングサと子代のセンダングサの雑種。とされている。ちなみにYListには載っていない。
ミナミヒメヒラタアブが近づいてきたのは6つ程の筒状花が白くなっている。これがそのあと大きく舌状花になるのかこのままなのか。
こうなると大きくなった「筒状花」と「舌状花」とはどこがちがうのだろうか。
大きくなった白い「筒状花」にはおしべとめしべがあってと白い「舌状花」には退化しためしべがあるとの説明が「
松江の花図鑑」にあった。いつもお世話になっているサイト。ありがとうございます。
こんどは細部・花の中ををみてみないと
じゃあこれはどうだ??
立派な舌状花が5つあるように見える
う~ん 面白い。
これはどうだ・・・アイノコか? コシロノの咲き始めか?これからおおきくなるのか?
まだまだ楽しめる夏から秋のセンダングサ4兄弟。
宿題
クルミが落ちている。上流には立派なオニグルミが1本。下流のこの辺りには数本ある。野生化しているのか植栽したものか
オニグルミ 鬼胡桃 クルミ科 クルミ属
Juglans mandshurica Maxim. var. sachalinensis (Komatsu) Kitam.
mandshuricaは「北東アジアの、満州の」 sachalinensisは「ロシア沖のサハリン島産の」
種子は食用。殻は堅い。
そして、今年もありました。会えました。イシミカワ
ミドリ→ピンク→青になる 輝いている
イシミカワ 石実皮 タデ科 イヌタデ属
Persicaria perfoliata (L.) H.Gross
perfoliataは「茎を葉が囲んでいる。突き抜き葉の」
タデ科だというが、イヌタデの仲間とは。イヌタデ属ってのは何が共通項なんだ?
鋭い下向きの刺毛がある。刺毛と刺はどうちがうのかな? 撮ろうと近づいたら指先につんつんさくさく引っかかってやさしく刺さってイテテって驚く。よういに離れない。三角形の葉。丸い盾状の部分を托葉鞘といい、茎を抱くというより茎が突き抜けている。花(果実)の付き方は擬総状花序。青いのは5裂した萼が多肉化したもの。中の果実は球形に近くて光沢のある黒色だそうだ。また見に来よう。そして来年は花も見てみたい。
夏は、荒川を歩いても旧芝川下流はうっそうとしていてちょっと歩きにくそうで、怖くて、おりれなかった。思い切って来てよかった。きょうは途中まで、イシミカワにあえたところで、帰路につきました。
漢字表記について
この間、コゴメイの写真を撮っていたら、名前を聞かれました。「イです」と答えたら、「どんな字」と聞かれて答えられなかった。そうか、漢字か。そういえば三崎の樹木プレートに漢字を書いておいたら、そこをほめられた。褒めてくれたのは裸で掃除に来るボランティアの方だった。こんどから、できるだけ和名の漢字を調べてみよう。学名にも漢字にもその植物tの特性が言い表されている。