ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

190630 東京佼成ウインドオーケストラ 宇都宮公演

2019年06月30日 | 音楽・美術 他




課題曲を含むプログラムだったせいか、制服姿の中高生でいっぱいの会場でした

指揮がとてもわかりやすく、楽しげ
ピアノやピアニッシモの素敵な音
キレのあるパーカッションと低音の大きな音
まろやかで飛び出た音が一つもない、金管も木管も一体となった優しい音に包まれました

バンダで参加していた高校生がきりっとして堂々としていて上手だった

曲ごとに入れかわるトロンボーンの人たちが、席が変わるごとに互いににこやかにあいさつし合って仲がよさそう

曲によっては、
イングリッシュホルン(コールアングレ、大きなオーボエ)やコントラファゴットやコントラバスクラリネットなど、
めずらしい楽器も活躍していました
(私にはわからなくて、ご一緒した吹奏楽団の先輩に楽器の名前を教えていただきました)

アンコールでは、アルトとテナーのサックスがソロを吹いていましたが、
まるで角笛のような素敵な音でした
お2人とも、尊敬しあこがれる演奏家です

東京佼成ウインドオーケストラHP




190629 作楽会 いけばな 草月流 121 アジサイ・ガマ・ナナカマド、石

2019年06月29日 | いけばな


芝川の散歩道をイメージして、石と鉄で土台をこしらえ、手が加わってない感じで風景をいけました
そうね・・・いけかたはともかく、この白いアジサイはきれいね
 左の株を右に持っていったり後ろに持っていったりして
 やっぱりここね・・・もう一つ石が欲しいわね
外へ出て、砂利を集めてきて、こんもり盛りました

できたわ
おさまりました
 ありがとうございました

花材:アジサイ,ガマ,ナナカマド(別名ライデン)
花器:陶器,鉄花留
 
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後日(8月22日) 土屋恵一郎著『勅使河原蒼風』を読んで、ハッとした一文があるので、記します
それは、昭和4年のNHKのラジオ放送を回顧して述べた家元の言葉
読んでいて、ああ~~あの日の花はいけばなではなかったんだな・・・と思いだしたのがこのアジサイとガマのいけばな

私達のいけばなは芸術的な香りがしなくてはいけないので、・・・自然を客観的な見方をして取り扱ったものが多いのだが、これは極く幼稚ないけばなであって、いけばなでないとはいわないが、もっと主観を生かすようにしてほしい。それには練習をする一つの方法として、花で図案をといった気持ちを持つのもいいと思う。・・・その時自然の景色の描写を思ったり、その植物の生育状態の表現などと考えたら、いけばなよりも植物学の標本になってしまう。・・・・図案でもつくるような自由な気持ちで花をえらび、花を組み、器をえらび、器と花を組み合わせるといい・・・

草月のいけばなは芸術的な香りがしなくてはいけない・・・
花で図案でもつくるような自由な気持ち・・・このこと、心に込めて、忘れないようにしよう
この日のお花は、芝川の描写→植物学の標本をいけてしまったことになる

健康の為にと歩いて行った図書館で、思いがけなく、草月流の本を見つけた。歩いてよかった。


190621 作楽会 いけばな 草月流 120 エレムルス・ツルソケイ・レースフラワー、四方見・花器の色を考える

2019年06月21日 | いけばな

1)存在感のあるエレムルスをいかす花器はどれだろう・・・
すっくと立てて、緑をまとわせて、あらゆる角度からの視線を考えた四方見にしました

先生も、あちこちから見てくださいましたが
やっぱり正面はここね、足元の緑が重いからとりましょう

この花器の色はどうかな?と思って見ていたのよ
 口元の緑がすくってくれたわね
・・・ということで、他の角度から見たのは下の写真

レースフラワーの水揚げが悪くて、いかしきれてないのがもったいなかった

2)他の方がいらっしゃるのを待って、もう一杯

横に張り出したいのなら・・・エレムルスを何とかしましょう

少し、時間をおいて、頭を冷やした方がいいんじゃない?
なにがやりたいのか、よくわからない花になってしまいました
・・・花器の色を黄色と対比させてみたのですが・・・

3)こんな花器もあるのよ 知らなかったでしょう? 見てないから
知りませんでした

口元に黒を持ってきたらどう?
ガラスに鉄で大丈夫でしょうか

ありがとうございました
・・・この花器、黄色い部分と透明な部分がある
次にいけた方が、ヒマワリの黄色に合わせてこのガラス花器を使って
ディアネラの葉を花器の上にも、ガラスの中にも曲線を上手に見せて
すてきな作品をいけておられた
ガラスをいかすところまでやれなかったな、わたし

花材:エレムルス,ツルソケイ,レースフラワー
花器:1)2)陶器,3)ガラス・鉄花留
テーマ)1)あらゆる角度からの視線を考える
    2)3)花器の色を考える

4)今日の花材
エレムルス ユリ科
水揚げ:水切り
出回り:4~7月
数百もの花をつけた茎だけが出回る
黄色花はエレムルス・ステノフィルス 学名は砂漠の尾
花と茎の線を見せながら丈高くいけると、特徴が生きる
先端の向きで表情をつける

レースフラワー ドクゼリモドキ セリ科
水揚げ:水切り 水が下がりやすいのでやわらかな葉は取り除く
出回り:周年 
よく見るホワイトレースフラワーと違った感じで、茎が柔らかく葉もたくさんついて来た

参考:監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版


190620 東京音大 弦楽アンサンブル演奏会

2019年06月20日 | 音楽・美術 他



新キャンパスのTCMホール
起伏のある中目黒の地形を活かした素敵なホールで、まるで弦楽器教授会のような贅沢な演奏会でした

総勢22名、指揮者はいなくて、皆が第1バイオリンの🎻コンサートマスターを見ながら演奏していた

ビオラの対角線の席だったせいか、ビオラのメロディから始まる2曲目の第2楽章がよかったなぁ
コツコツ楽器を叩いたり弦を弾いたり、ビオラが活躍する勢いのある素敵な曲だった

私でも知っている1曲目と3曲目も明るく情熱的で、堪能しました

190618 木を知ろう森を知ろう グリーンタウン中央 2/2

2019年06月18日 | 植物・園芸など

今日見た植物 メモ2
1)シモツケ と ホザキシモツケ

写真はシモツケ
花がらを摘むと、二番花が咲き、7月まで楽しめる
こちらはホザキシモツケ

2)ヤマナラシ(別名ハコヤナギ) と セイヨウハコヤナギ(ポプラ)葉が風を受けてはらはらとそよぎ、
どちらも葉柄が、葉身近くで左右にぺったんこの平板になり

互いに打ち合わさって、からから と音を立てる

ヤマナラシ 葉は菱形~円形


セイヨウハコヤナギの散歩道 葉は三角形

毎年剪定されてこの大きさを保っているけれど、
北大の並木は見上げるような大木だった
幹が直立して細長く天に向かってそびえたち20mにもなる


3)匂いに特徴がある
クスノキ・・・樟脳の匂い
クサギ・・・カメムシの匂い

4)樹皮に特徴がある
ケヤキ・・・成木の樹皮はまだらにはがれる
クスノキ・・・明るい茶色で縦に細かく裂ける。若いときは青い
ナツツバキ(シャラノキ)・・・まだらにはがれて、橙色・茶色・灰色などが入り混じって美しい
ヒメシャラ・・・橙色で美しい。ナツツバキほどは模様が出ない
ヤマナラシ・・・菱形の模様
ヤマボウシ・・・下の写真 所々うろこ状にはがれる


5)似ている
①花が紅白、白色から次第に紅色にかわる
ニシキウツギ・・・葉裏の葉脈上に白い毛が密生する
ハコネウツギ・・・表面の光沢がやや強い 葉裏全体はほぼ無常で葉脈上にわずかに毛がある程度
(見分けが難しい、今度は葉裏をよく見てみよう)

②葉に先立って、黄色い花が連なって咲く マンサク科
トサミズキ(土佐水木)・・・葉は大きい、7~10個の花が穂状花序となる
ヒュウガミズキ(日向水木)・・・葉は小さい、花序の花は1~3個。いけばなではヒメミズキと呼ぶ


③モクレンの仲間
葉の大きさは、ハクモクレン>シモクレン>コブシ 葉のつく枝に托葉痕 
コブシ・・・白花、花びら6枚、花の下に小さな葉が1枚
ハクモクレン・・・白、花びら9枚、葉の先端の出っ張りが目立つ
シモクレン・・・モクレンといえばこれをさす。花は紫色、花びら6枚
タイサンボク・・・常緑樹 ビワ・タラヨウと並ぶ大型の葉

5)足元に落ちている
①クリの雄花序



落ちる前

受粉した雌花と思われる
昨年180630の様子はこちら→イガが出来ているhttps://blog.goo.ne.jp/setariaya/e/0f798f3b8c334dcda469216b6185eecf/?st=1

②梅の実が黄色くなってたくさん落ちていた



コブシかハクモクレンと思われる
緑色の部分はたくさんの雌しべが柱状に集まったもので、受粉して熟す前かと思われる
熟すと握り拳状になり、赤い実が付く
その下の茶色の部分はたくさんの雄しべが付いていた土台?の部分
らせん状のこの構造は、マグノリアの特徴で、植物としては古い形態
なぜこの状態で多数落下したのかはわからない


今日見た植物 科名など
アカシデ カバノキ科 Carpinus laxiflora (Siebold et Zucc.) Blume No.22
イボタノキ モクセイ科 Ligustrum obtusifolium Siebold et Zucc. No.19
ウバメガシブナ科Quercus phillyreoides A.Gray No.96
ウメ バラ科 Prunus mume Siebold et Zucc.
ウワミズザクラ バラ科 Padus grayana (Maxim.) C.K.Schneid.
エゴノキ エゴノキ科 Styrax japonicus Siebold et Zucc. No.9
エノキ アサ科(ニレ科) Celtis sinensis Pers. No.6
オオヤマザクラ バラ科 Cerasus sargentii (Rehder) H.Ohba var. sargentii
カナメモチ バラ科 Photinia glabra (Thunb.) Maxim.
クサギ シソ科(クマツヅラ科) Clerodendrum trichotomum Thunb.
クスノキ クスノキ科 ニッケイ属 Cinnamomum camphora (L.) J.Presl No.91
クリ ブナ科 Castanea crenata Siebold et Zucc. No.53
クロガネモチ モチノキ科 Ilex rotunda Thunb. No.68
ケヤキ ニレ科 Zelkova serrata (Thunb.) Makino No.21
コノテガシワ ヒノキ科 Platycladus orientalis (L.) Franco
コブシ モクレン科 Magnolia kobus DC. No.13
コハウチワカエデ ムクロジ科(カエデ科) Acer sieboldianum Miq. No.51
ザイフリボク バラ科 Amelanchier asiatica (Siebold et Zucc.) Endl. ex Walp.
シモツケ バラ科 Spiraea japonica L.f.
ホザキシモツケ バラ科 Spiraea salicifolia L.
タイサンボク モクレン科 Magnolia grandiflora L. No.76
トウネズミモチ モクセイ科 Ligustrum lucidum Aiton No.49
トサミズキ マンサク科 Corylopsis spicata Siebold et Zucc. No.15
トチノキ ムクロジ科(トチノキ科) Aesculus turbinata Blume No.42
ナツツバキ(別名シャラノキ ) ツバキ科 Stewartia pseudocamellia Maxim. No.5
ナンテン メギ科 Nandina domestica Thunb. No.89
ニシキウツギ スイカズラ科 Weigela decora (Nakai) Nakai No.28
ニシキギ ニシキギ科 Weigela coraeensis Thunb. No.28
ハクモクレン モクレン科 Magnolia denudata Desr. no.36
ハコネウツギ スイカズラ科 Weigela coraeensis Thunb. no.82
ハナズオウ マメ科 Cercis chinensis Bunge
ヒメシャラ ツバキ科 Stewartia monadelpha Siebold et Zucc.
ヒュウガミズキ マンサク科 Corylopsis pauciflora Siebold et Zucc. No.16
ムラサキシキブ シソ科(クマツヅラ科) Callicarpa japonica Thunb. No.64
モッコク モッコク科(ツバキ科) Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd. No.72
ヤマグワ クワ科 Morus australis Poir. No.57
ヤマナラシ ヤナギ科 Populus tremula L. var. sieboldii (Miq.) Kudô
セイヨウハコヤナギ ヤナギ科 Populus nigra L. var. italica (Duroi) Koehne
ヤマボウシ ミズキ科 Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa No.70

参考
①米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
②林将之,2004.フィールドガイド22 葉で見分ける樹木,小学館

 

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