ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

220326 作楽会 いけばな 草月流 162 春の花木

2022年03月26日 | いけばな
まん延防止措置が解けたので、5週間ぶりのお稽古にいきました

ためておいていただいた3回分の花材費で春の花木をお願いしてあり、
「木の構成」に近い、「剣山なし」をやってみたいなと思っていました
幸い、しっかりしたボケが来ましたので、組んでみました
 
先生に見ていただきました
 
「これはこれで直さなくていい、手の入れようはない
せっかく花が来ているからこれをいれてみたらどう?」
と課題を出されて、花を副えてみました
一応四方見ですが、茎は太い枝にそわせて正面からは隠しました


「もっと高い位置にもいれてみたらどうかしら?同じように足元をすっきりしたままで」・・・とのことで、足してみました

「これくらいになれば、「祝い花」にもつかえるのではないかしら」
という講評をいただきました。
 
花材に恵まれ、先生のご指導で、自分には思いもかけず、華やかで見ごたえのある作品をいけることができました。
 
テーマ: 4-18,5-8 剣山なしで水盤にいける
花材: グロリオサ,コデマリ,ボケ
花期: プラスチック
 
 
今日の花材




コデマリ 小手鞠
Spiraea cantoniensis Lour.
スピラエア カントニエンシス
水揚げ: 水切り後、切り口を砕く
出回り: 12~6月
枝垂れる花の姿を生かす(いかさなくて上に持って行ってしまった・・・)
バラ科 シモツケ属 中国原産
古くから日本に入り、古名はスズカケ(鈴掛け)で、コデマリというのは江戸初期から。種小名cantoniensisは中国の広東のこと
 
 
ボケ 木瓜
Chaenomeles speciosa (Sweet) Nakai
カエノメレス スペシオサ
水揚げ: 水切り
出回り: 10~5月(花)、8~11月(実)
小枝を適度に整理して自然の枝の線を生かす
撓めや折り撓めで線をつくることもできる
いけるとき花は落ちやすいので気を付けて扱うが、
花持ち良く蕾も次々に咲く
中国原産の落葉低木の園芸種でもともとも雑種起源と思われる
薬用植物として平安時代にはすでに渡来していて
江戸時代に広く懸賞用に栽培され、さまざまな園芸品種が生み出された
 



グロリオサ
Gloriosa
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
アフリカ・熱帯アジアの森林のふち・藪に自生する
濃赤に黄色の縁取りがおなじみだけど、こんな色のもあるのね
お家元が草月会館に巨大な八丈島産グロリオーサ一種いけの球体をおいけになったのが話題になって・・・、グロリオーサをいけるのは畏れ多い感じがしていました。この色なら百合みたいで形がおもしろいこの花をいけてもいいかな・・・とたのしみました
蔓状になった葉の先端が、隣の花の花弁の付け根にくるりとまきついていました。すこし花を整理して使いました

220326 小石川植物園 ロックガーデン

2022年03月26日 | 植物・園芸など
3/8~4/3、普段立ち入りを禁止されている「山地植物栽培地区(ロックガーデン)」を開放していると知り、行ってみました
・・・知らなかったよ、偶然お知らせを見てよかったよかった

ムサシアブミ
Arisaema ringens (Thunb.) Schott
アリサエマ リンゲンス
サトイモ科 ナンテンショウ属
日本(関東南部~琉),中国,朝鮮南部,台湾
海岸に近い湿った土地
花がサトイモ科だな~、マムシグサとかウラシマソウとかコンニャクとかカラスビシャクとか・・・似てる
葉は2枚、写真でわからないが小葉3枚
仏炎苞に白筋、口辺部は耳状にはりだす
舷部は袋状に巻き込む(まだ開花途中なのかと思ったけどこれでいいんだ)
花期:3〜5月
 


セツブンソウ?準絶滅危惧(NT)
キンポウゲ科
 


ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナ
Amana erythronioides (Baker) D.Y.Tan et D.Y.Hong
アマナ エリツロニオイデス
ユリ科 アマナ属 日本の固有種
日本(本・四) 絶滅危惧Ⅱ類(UV)絶滅の危険が増大している種
根出葉2枚。中央に白線
花期は3-5月
 

カタクリ
Erythronium japonicum Decne.
エリスロニウム ヤポニクム
ユリ科 カタクリ属
日本(北~九),中国,朝鮮,樺太,南千島
 

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ
Anemone pseudoaltaica H.Hara
アネモネ プシュードアルタイカ
キンポウゲ科 イチリンソウ属
 
 

ヒメウズ?

ハナニラに見えるけど?
 
 
わずかにあったバイモをこれかなこれかなとみていたら、とおりすぎたかたが、写真をみせてくれて、正門近くに群生してますよと教えてくれた。
ヒガンバナの群生地にいまはバイモが群生しているのでした。写真はそちらので

バイモ ロックガーデンにであった方に教えていただいた正門近くの群生地で

この網目がチェッカーなのかな
 
バイモ
Fritillaria thunbergii Miq.
ユリ科 バイモ属
Fritillariaはチェッカー盤の意味で、この属のある花の内側の網目模様から
バイモの名は白い2枚の鱗片が合わさる様子が二枚貝のようだから
中国原産
古くから薬用植物として栽培される
クロユリもこの属
 
ドイツのKさんのお庭のフリチラリア・インペリアリスに似てるぞ!と思ったら同じフリチラリア属だった
普段はかぎがかかっているこのエリア、Yさんが「なんでここはこの時期だけ公開なんでしょう?」と言っているのを聞いて想像・考えてみたのですが・・・ここ、落葉樹の下で、春先のこの時期、フェアリー植物(←こんな用語無かったかな?)といわれる背の低い早春の花が咲き、やがて木々が芽吹き、周りの草本も伸びてくると、日陰になってしまう。そんな今だけ植物を維持・栽培している場所なので、見るべき花も今だけ、デリケートな場所なので人の出入りは避けたい・・・ということかもしれない。あってるかな・・・
 
「ロックガーデン」だけど、松戸キャンパスや日光植物園の日当たりのよいロックガーデンと違う感じ。山地植物栽培・林床の植物栽培区域っていうのがしっくりする感じ
 
また、Yさんが、「林床の植物をこの高さで観察できるのはいいですよね」とおっしゃったので、気が付いたのですが、谷の手前が盛り上がっていて、道が空堀のように低いので見やすいのでした。
 
お知らせでは「セツブンソウやヒロハノアマナ、アメリカイワナンテンは園内ではここでしか見られない」ということでした。セツブンソウは葉のみ、ヒロハノアマナは後ろ姿を、アメリカイワナンテン(写真はとってこなかった)は蕾を見ることができました。
主なものには植物名プレートが立っていて、探す助けになりました。

220326 サクラ コブシ ウメ 小石川植物園

2022年03月26日 | 植物・園芸など
ここではサクラをまとめてみます。いよいよソメイヨシノが明日にでも満開です

播磨坂

南大塚

桜陰会館

作楽会館
 
 
また戻ってくるとして、小石川植物園へ
 
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
先ずはウメから
Prunus mume Siebold et Zucc.
 

楊貴妃
 


テッケン 茶筅梅

テッケン 茶筅梅 萼しかなくて雄しべが目立ち、お茶をたてる茶筅に見立てた名前。まれに小さな花びらがついたものが咲くというが、前回来たときは、おおくに花弁があった。
 


アンズ 豊後かなと思ったら杏だった、豊後はすっかり花弁を落としていました
アンズ 杏
Prunus armeniaca L.
中国
 
 
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
 
マグノリア
 

コブシ

コブシ
コブシ
コブシ 辛夷
Magnolia praecocissima Koidz. シノニム
Magnolia kobus DC.
 
 

ベニコブシ 紅辛夷

ベニコブシ 紅辛夷 栽培
Magnolia praecocissima Koidz. cv Rosea
まさにコブシのバラ色品種という学名だけど
検索するとベニコブシというのはなくて、シデコブシの紅色の物をさすようです。でもこの木はこの花は花弁が6枚で葉も1枚ついていてまさしくコブシ
コブシは花弁の基部が紅色だし、こんな品種ができるのも想像できる
シデコブシには白~薄紅色まで変異があるし、紅色を帯びたシデコブシをベニコブシと呼ぶのがそもそも間違いなんじゃないかな・・・
 
 


ミヤマガンショウ
ミヤマガンショウ 深山含笑
Magnolia maudiae (Dunn) Figlar
マグノリア マウディアエ
オガタマノキMichelia属だと思ってた・・・
モクレンMagnoria属なんだ・・・
違いは・・・宿題
 
今日は、コブシ、ベニコブシ、ミヤマガンショウ を見ました。モクレンはあるようですが見過ごしました
コブシ・ベニコブシ・シデコブシが宿題です
なぜかハクモクレンは園内に無い。そして、多くの園芸品種も・・・
 
 
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
 
サクラ
 

安行寒緋Prunus lannesiana cv. Angyokanpi サトザクラの園芸品種という意味の学名
 
アンギョウカンザクラとは違うのだろうか
アンギョウカンザクラの学名は
APGではCerasus x kanzakura ‘Oh-kanzakura’
エングラーではPrunus ‘Angyoukanzakura’
 


エドヒガン
Prunus pendula Maxim. f. ascendens
日本(本~九),中国 野生種
YListでは標準名イトザクラとして
Cerasus itosakura (Siebold) Masam. et S.Suzuki var. itosakura f. ascendens (Makino) H.Ohba et H.Ikeda
pendulaとは枝垂れてるということだそうだけど、種小名につかわれているのは、先に枝垂れ桜に学名がついたからだと聞いたことがある
花弁は淡紅~白で変化が多く小型。萼片は三角形・卵形・小型
萼筒は5~7mmの壺形、玉の部分は直線部より大きく開いた毛が密
小花柄はやや上向きの毛が密生
最下の苞は細い楕円形、脱落しやすく残ってないことが多い
 
エドヒガンに色の変異があるので各地の古木や枝垂桜に変異があるようです
しかし・・・エドヒガンと枝垂桜ってちょっと調べただけでは立ちいかない複雑さ・混乱があるようです
 

ヤマザクラ

ヤマザクラ
Prunus jamasakura Siebold ex Koidz.
日本(本~九),朝鮮半島 野生種
傘状・高木・一重・中輪・淡紅色・4月中旬
花弁はほぼ、萼片は三角を帯びて細長い
萼筒は細く筒状のつりがね形、小花柄と共に無毛
最下の苞はくさび形~楕円形で縁は内側に巻きこみ先端の鋸歯は細く先が伸びる
大きな萼片も細長くて粘らない
成木では葉裏が帯白色になる。古来より観賞の対象とされた桜。奈良の吉野山などが名所
 


ソメイヨシノ 天城吉野
Cerasus × yedoensis ‘Amagi-yoshino’
傘状・高木・一重・大輪・白・4月上旬
白に近い淡いピンクの楕円形、縦方向のしわ
萼片は細長く尖るが鈍い。縁に著しい鋸歯目立つ
萼筒はわずかに壺形を帯びた筒形、ふくらみ部分は縦に長く、短毛多い
小花柄は開いた短毛が密
最下の苞は丸みのあるくさび形で外面にも毛が多い



カンヒザクラ
Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et S.Suzuki
台湾,中国
紅色の花弁はあまり開かない、雄しべは長い萼ごと落ちる
萼も紅色、萼片は三角で鋸歯無し、先端尖る
萼筒は太い釣鐘大型、小花柄と共に無毛
最下の苞葉ごく小型で目立たない
交雑により早咲きのカンザクラ系統や花色の濃い品種が生まれている
 

マメザクラ 豆桜 早春桜
Prunus incisa cv. Sousyunzakura
これは園芸品種ですが、マメザクラは野生種
マメザクラの特徴は傘状・低木・一重・小輪・淡紅・3月中旬
白~淡紅で形も変化が多く、小型
萼片も小型、先端はやや鈍い、鋸歯は無いか目立たない
萼筒は短い筒型付け根が少し膨らみ淡紅
小花柄に開いた柔らかい毛がある
最下の苞は淡紅で長さより幅広く縁に鈍い鋸歯目立つ
本州中部,フォッサマグナ地域を中心に分布
富士山、箱根、八ヶ岳などの山地に多い
この火山地域に新生した種と考えられている
南アルプス、房総半島、伊豆半島にも分布し、富士山麓一帯に多いことから富士桜とも呼ばれる
花色・花形・花の大きさなどに変異があり、多数の園芸品種がある
 
 
 

枝垂桜
Prunus pendula Maxim. f. pendula イトザクラ
新宿御苑の白さに比べて遠目にも目立つピンク色の枝垂桜
柵の中なので名札や花がよく見えないのが残念
 
 
針葉樹の森の北の角の柵の外

何桜?

日本庭園の東屋 ソメイヨシノ?


今日は、安行寒緋、ソメイヨシノとソメイヨシノ系の園芸品種、エドヒガンとその枝垂桜、マメザクラの園芸品種、ヤマザクラ、ヒカンザクラを見ることができました

220326 ツバキ 小石川植物園

2022年03月26日 | 植物・園芸など
ツバキは草月流をおこした勅使河原蒼風家元がよくいけていた花木
つやのある葉をこんなに落としていいの?というくらい整理していける
 
今月は来れなかったツバキを見にいきました
精子発見のイチョウの木の隣です
 
その前にこれは正門近く、こうやって花首から落ちるのがツバキ、花弁が分かれて散るのがサザンカ

シロヤブツバキ

シロヤブツバキ

針葉樹の森を抜けたところにあった名札の無い木、これもシロヤブツバキではないだろうか
シロヤブツバキは別名で和名はシロバナヤブツバキ
Camellia japonica L. f. leucantha Makino ex H.Hara
 
あらためてツバキ林で
 


曙 あけぼの
 


君が代
 


シュンショッコウ 春曙光

シュンショッコウ 春曙光
 

ギョクボタン 玉牡丹

ギョクボタン 玉牡丹
 
 
コキンラン 古今襴
 
 
天の川
 

光源氏
 

タイワンヤマツバキ
Camellia japonica L. subsp. hozanensis (Hayata) Kitam.
標準名はヤブツバキで上記学名はシノニム
 
 
約束の時間なので正門へ
ふたたびYさんと戻ってきました
 

菊更紗
この花好きだ
 

タマダレ 玉垂
 


キンギョバツバキ 金魚葉椿

キンギョバツバキ 金魚葉椿

キンギョバツバキ 金魚葉椿
プレート見てくるの忘れてしまった
あとで「小石川植物園の樹木」を参照したら、葉の途中がくびれて、胴体と尾のように見える葉もあるという、しかも尾の部分は胴の葉の下から生えているのだそうだ。次はぜひ探してみよう。
花の色も葉の形も金魚がお好きなCさんにお見せしたいツバキだな
自由に安心して外出できる時がやってきてほしい
 


岩根絞
花と緑の振興センターの正面玄関にある 
派手で美しい花なのにこうして葉の陰に下向きに咲く性質があるようです
 
 
 
もし、またこれたら(次のお稽古は4月に3回ある)かならずツバキ園を見に来よう

220326 小石川植物園

2022年03月26日 | 植物・園芸など
ウメ・サクラ・コブシ・ツバキ 以外の今日見た植物をまとめます
クレマチス展の合間に駆け足でウメだけを見てから早く来たくてうずうずしてました。今日は途中からYさんとご一緒しました

ヒメグルミ 近所の川にオニグルミがあるけど冬芽が似ている
ヒメグルミ
Juglans mandshurica Maxim. var. cordiformis (Makino) Kitam.
ユグラン マンジュリカ コルディフォルミス ←読み方?
クルミ科 クルミ属 栽培
オニグルミとは同種の互いに変種、もとは何なのかな?
帰ってから
あとからサワグルミの冬芽の維管束痕が怠け者に似てると写真を送っていただきました
 


コクサギ

花が咲いていました コクサギ

コクサギ 
Orixa japonica Thunb.
オリザ ヤポニカ
ミカン科 コクサギ属
日本(本~九),朝鮮(南部),中国 山地の谷沿い、関東に多い
2枚ずつ互生するコクサギ型葉序
 


モミジバイチゴ?

モミジバイチゴ?

モミジバイチゴ?

モミジバイチゴ?
モミジバイチゴ? 
Rubus palmatus Thunb. var. coptophyllus (A.Gray) Kuntze ex Koidz.
あるいは
ナガバモミジバイチゴ?は西日本に多い
Rubus palmatus Thunb. var. palmatus
と思われます
針葉樹の森の下で
 
 

宿題

ハグロソウという札があったのですが・・・宿題
 


サンシュユ 山茱萸
Cornus officinalis Siebold et Zucc.
コルヌス オフィシナリス
ミズキ科 ミズキ属
中国,朝鮮
 
 
トサミズキ 
Corylopsis spicata Siebold et Zucc.
コリロプシス スピカタ
マンサク科 トサミズキ属
日本(高知県) 準絶滅危惧(NT)
 


モチツツジ 花車
Rhododendron macrosepalum Maxim. cv Hanaguruma
ロドデンドロン マクロセパルム
ツツジ科 ツツジ属
 
Yさんと合流して、園内を案内しながらちょっとだけ温室で
 
ムニンツツジ
Rhododendron boninense Nakai
ロドデンドロン ボニネンセ
ツツジ科 ツツジ属
絶滅危惧ⅠA類「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」
 


サキシマツツジ
Rhododendron amanoi Ohwi
ツツジ科 ツツジ属
日本(石垣島,西表島)
 


Heliconia sp. オウムバナ科
 
 
温室を出て
 

カントウタンポポと思われます
カントウタンポポと思われます


イヌガヤ

イヌガヤ
Cephalotaxus harringtonia (Knight ex Forbes) K.Koch
YListでは
Cephalotaxus harringtonia (Knight ex Forbes) K.Koch f. drupacea (Siebold et Zucc. ex Miq.) Kitam.
イヌガヤ科 イヌガヤ属
日本(本~九),朝鮮,中国
雌雄異株または同株、肌色のモクモクしているのは1つ1つ雄花の集まり
雌花は先端に緑色に見えるそうなので・・・この写真では・・・見えない
・・・と思う
 
 
お先に失礼していけばなのお教室へ向かいます
またゆっくり来たいです