ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

181031 西公園(リリアパーク)の彫刻 10・1・2・6・3・5

2018年10月31日 | 音楽・美術 他
階段をおりて、芝生を超えていくと、庭園美術館のようだ
なんて言って、作品に気が付いたのはつい最近のこと


10)纏う女 笹戸千津子 ブロンズ製 1994
案内板のことば・・・現代を生きている女性の内に秘めた優しさ、強さを表現できればとの思いを、静かに立つ「纏う女」の像に託してみた。この像が爽やかな微風になって、公園を訪れる人々の心と語り合うことができることを願っている。

笹戸千津子さんは、東京造形大学の一期生
大学創立に力を尽くした佐藤忠良さんの弟子であり、先生の帽子シリーズなどのモデルをなさった人だそうだ
この作品の肌の張り・衣の質感・肩と足のポーズが好き



西側の道をおりていく
右手を見上げると 遊具?ではなくて作品だ・・・

道を回り込んで正面から見ると

1)くろがね号のゆくえⅡ 長谷川善一 鋳鉄製 1996 
案内板のことば・・・鳥のように飛行機は空を飛び、鯨のように潜水艦も海をゆく。馬のように車輪も大地を駆け、動物と機械の動きのメカニズムは私のイメージの中でオーバーラップする。そして、くろがね号は溶けた鉄の混沌の中から現れ、未完成ながらも確かに前方遥か彼方へ向かって GO AHEAD。


2)家族 関井一夫 銅版製 1996
案内板のことば・・・現代の様々な環境の中で、私達の子供達を守れるのだろうか。そして子供達は自らの足で未来に向けて歩みだしていくのだろうか。この作品は銅版による「変形絞り」という我が国独特の金属造形技法を用いて制作した現在における家族像である。


東側に折り返して、ちょっと見つけにくかった

6)冬の祭典 オレグ・グドリャショフ 鉄製 1994
案内板のことば・・・この作品の基本的な構造は、単純な幾何学的な形である四角、円、三角という三つの要素から成り立っている。これらの形と鮮やかに彩色され斜めに切られた面との組み合わせは、太陽が山の彼方に低く沈む田園風景を連想させる。鮮やかな彩色は、とりわけ雪を背景とすることにより、楽しい情感を生み出す。そしてこの彫刻の題名も、こんな情感から引き出されたものである。


芝生広場に向かい戻る道の合流点には

3)AI(間) 三井 泉 御影石製 1995
案内板のことば・・・「川口」道を川と見立て、二股にわかれた三角州に、彫刻をすえる。ゆえに、黒石の陰と陽の物体を合わせて、一対となし、白石台座で黒の曲線と白の直線、相反する無彩色にて一体の作品とし、陰陽道となす。

(しまった、台座も作品だったんだ・・・全体を撮ってこなかった・・・)


道の左には

5)ミッシェル Michelle 朝倉響子 ブロンズ製 1993
案内板のことば・・・初めてミッシェルに会ったのは個展の会場だった。ラフな装いの彼女は私の眼をとらえ、数日後スタジオにきてみせる何気ない動作1つ1つが私のイマジネーションを強くかきたてた。ふと腰かけたその姿も瞬間の幻影だったのかもしれない。どこかで又彼女に出会い、再び新しいフォルムがわいてくるのもそう遠い日のことではないだろう。

西公園では一番印象的で好きな作品
作者の言葉も小説みたい
朝倉という名字で、日暮里の朝倉彫塑館を連想した
調べてみたら朝倉文夫さんのお嬢さん(次女)だとわかった
2016年に90歳でお亡くなりになっている
東京を中心に全国いろいろな公共スペースで作品が見られるようだ
さがして、訪ね歩いてみたくなった