特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

週休二日は疲れる?

2005-08-22 23:19:27 | 韓国留学記
 晴れ。朝一時雨。最低気温20.7度。最高気温26.0度。

 近頃サーバーがご機嫌斜めだ。
 韓国でネットが使えないということは生活する上で非常に不便だ。
 例えば大学の場合、学期ごとの受講申請はもちろん、ネットを使った講義は当たり前だ。小テストやレポートをネットで提出することも珍しくない。私が通っている大学の場合は各学期の学費の振込み用紙も各自がネット上からダウンロードする必要がある。そんなわけで、九月からの新学期を前にした今の時期にサーバーがご機嫌斜めだと、私のご機嫌まで斜めになってしまう。

 職場の場合も、自宅のコンピューターから会社のサーバーにアクセスしてメールチェックは当たり前。出先で業務報告書を作成したり、決裁書類に目を通して電子印鑑や電子サインをして裁可する。部下の出退勤記録にも目を通して、残業が多い部下がいれば業務改善を部下と一緒に思案する。また、最近では給与明細も紙ではなくネット上で閲覧し、必要な場合は各自印刷するようになっている。給与は銀行振込みで、給与明細までネット上で確認となった現在、家庭内における父親の権威はますます下がる一方だ。お父さんは辛いのである。

 韓国内ではこの七月から官庁や大企業などで週休二日制が導入された。最近のニュースを見る限り、韓国のサラリーマン族には週休二日制はあまり歓迎されていないようだ。「土日の二日も休むと、月曜日に出勤するのが辛い」とか「以前より残業が増えた」とか「二日休んでもやることが無い」などというのが主な意見だ。しかし、未だ週休二日制を導入出来ずにいる中小企業で働く多くの人たちからして見れば、贅沢な悩みだろう。一方、中小企業では週休二日制導入による生産効率の低下や実質的な給与の目減りを心配する声が多い。
 週休二日制導入があまり歓迎されていないという一連のマスコミ報道は、そんな中小企業の経営者や、そこで働く社員たちを慮(おもんばか)ったものであるように思えてならない。

 私個人としては、一年も経てば、韓国社会における週休二日制に対する考え方も自然と肯定派が多数を占めるようになると考えている。週に二日くらいパソコンから解放されても良いのではないだろうか?

 因みに韓国では週休二日制のことを“週五日勤務制(チュオイルクンムジェ=주5일근무제)”と言います。休む日数よりも、働く日数を表すこの言葉自体、休むことに対する後ろめたさを代弁しているようです。

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