特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

日就月将(イルチィウォルチャン)

2005-03-15 19:07:31 | Bravo!韓国語
 
 一部の方から『ブラかん』こと『Bravo!韓国語』はもうネタ切れか?という鋭いご指摘を賜りました。「そ、その通りです!」とはさすがに申し上げられなかったので、『ブラかん』久しぶりの登場と相成りました。

 私が愛聴している「KBS韓国放送」『ユ・ヨルの音楽アルバム』に「共感(コンガム)」というコーナーがあります。毎週木曜日に放送されるこのコーナーは“近寄りがたいスター達の精神世界を探究しつつ彼(彼女)らの全てをリスナーと共有する”というのが趣旨。毎月一人のゲストをスタジオに招いて、DJのユ・ヨル氏とゲストが様々なおしゃべりを一ヶ月(四回)にわたって繰り広げるというものであります。

 何と今月のゲストはパク・ジョンヒョン(レナ・パク)さまなのでございます!大ファンの私としては“超”が百個つくぐらい嬉しい!のでありました。しかも、今月からKBSの2FMではインターネットを使って『見えるラジオ』を始めてくれたんです。つまり、インターネットを通じてスタジオにいるパク・ジョンヒョンさまの姿を見られるではありませんか!KBSよ、良くやった!私はステレオを消して、インターネットで“共感しまくり”ました。しかも、インターネットの中継ではCM中や曲を流している途中でもスタジオの風景が楽しめるのであります!

 すみません。ついつい取り乱してしまいました。本題の『ブラかん』六回目に参りましょう。

 在米韓国人であるパク・ジョンヒョンさまは、歌も上手いのですが、韓国語よりも英語のほうが断然上手いのであります。そんなパク・ジョンヒョンさまにDJのユ・ヨル氏が「いや~パク・ジョンヒョンさんの韓国語は“イルチィウォルチャン”ですねぇ~」とおっしゃったではありませんか。
 
 それを聴いていた私、“イルチィウォルチャン”って何?という韓国語に引っかかってしまったのです。普段なら解からない言葉が出てきても、大抵聞き流してしまうのですがパク・ジョンヒョンさまが関わっているとなると違うんですねぇ~。すぐに韓日辞典を手に取りましたよ、ハイ。すると「日就月将」という漢字の韓国語読みだということが判明。

 皆さん、「日就月将」てどういう意味だと思いますか?中国語を勉強されたことがある方ならすぐに解かるでしょう。

 ハイ、ここで正解です。答えは「日進月歩(にっしんげっぽ)」だったんですね。

 ネットで検索したところ、中国の古典「詩経」の詩の一節が出典で「日就月将」は日(ひび)ニ就(な)リ月(つきづき)ニ将(すす)ムと読んで日進月歩の努力と進取の気風を表した言葉だそうです。なるほど、勉強になりました。 

 そして辞書を片手にふと思いました。私の韓国語力は果たして「日就月将」しているのかしらん?

 写真は去る三月十日に『ユ・ヨルの音楽アルバム』にパク・ジョンヒョンさま(下)が、ゲスト出演した際の写真。上はDJのユ・ヨル氏。

分かち合う大切さ

2005-03-15 17:20:47 | 韓国留学記
 晴れ。最低気温1.2度。最高気温8.8度。春の足音が大きくなる。今夜も月がきれい!

 書家であり詩人としても有名な相田みつを氏が生前、次のような書を残している(写真)。
 『うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる うばい合えば憎しみ わけ合えば安らぎ』

 「竹島(韓国での名称は独島=トクト)」を巡って日韓両国が対立している。というか、日本も韓国内も、ごく一部の人たちだけが声高に領有権を主張している。竹島自体よりも、周辺海域の漁業権や海底資源が日韓両国にとって一番の重要な争点であろう。

 竹島周辺は現在、日韓の漁業協定上「共同管理水域」になっているそうだ。その漁業協定を破棄しようというデモや署名運動がソウルの日本大使館周辺で行われている。

 現在、竹島には韓国の軍隊ではなく警察(慶尚北道警察庁所属の独島警備隊)が常駐していると記憶している。桟橋や灯台も韓国側によって建設された。1981年には鬱陵島(ウルルンド)の住民であるチェ・ジョンドク氏が独島に住民登録を移している。1982年には韓国側が独島一帯を天然記念物336号として指定した経緯もある。そして韓国の郵政事業本部は2003年独島に郵便番号「799-805」を割り当てた。また、同じ年に韓国大邱(テグ)の大邱銀行(テグウネン)が独島に大邱銀行サイバー独島支店をネット上でオープンさせた。この支店は2004年に韓国の経済紙から「金融商品大賞特別賞」や「大韓民国一流ブランド」として選定されたそうだ。また、韓国のテレビの天気予報では独島の天気予報も毎日欠かさず発表している。

 韓国側は独島(竹島)に対して韓国の正式な領土であるという既成事実を着々と積み重ねて来ている。それを今まで黙認して来た日本(島根県)が突如として「竹島の日」を制定しようというのだから、韓国側も黙っていられないというのが事実だろう。

 穿(うが)った見方をすれば、内政で苦しんでいるノ・ムヒョン政権にとっては竹島の領有権問題や歴史教科書の歪曲問題の再燃は、韓国民の目を国外に向かせるには“好材料”となった訳だ。だからこそ、国内向けには韓国の外務省に該当する外交通商部も「強い態度で臨む」と言っているのだろう。

 「日韓友情年」である今年、もし相田みつを氏が今の日韓関係を見たら、何とおっしゃるだろうか?個人的にとても気になる。 

 今だからこそ、一人でも多くの日韓の人たちに相田みつをさんの書を見てもらいたい。