特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

韓国最新ケータイ事情

2005-03-12 23:20:37 | 韓国留学記
 晴れ。最低気温-6度。最高気温-1度。終日寒風が吹き荒(すさ)む。

 最近ソウルの街中から続々と姿を消しているものが二つある。一つは「郵便ポスト」そしてもう一つは「公衆電話」である。それぞれ、電子メールと携帯電話が広く社会に浸透した結果であるといえる。今日はお隣の国の「最近ケータイ事情」について書いてみようと思う。

 「携帯メールがちゃんと届いたか気になるでしょう?これからは「書留」で確実に届けましょう」携帯電話が日本以上に広く普及している韓国で、ついに携帯メールまでもが郵便同様に「普通」で送るか、「書留」で送るかを選択する時代になった。

 韓国の携帯電話会社である「KTF」が携帯メールの「書留サービス」を3月2日から開始したそうだ。
 このサービスは相手にメールが確実に届いたのかどうか、またメールを読んだ(開いた)日時を自動的に知らせてくれるというもの。メールを送る際、相手側の携帯電話番号の最後に“#”を付けて送ればいいそうだ。通常の携帯メールサービスは一件当たり30ウォン(3円)だが、「書留サービス」を利用する場合には一件当たり20ウォン(2円)の追加料金が必要とのこと。
 
 韓国製の携帯電話はとにかく日々進化を続けている。韓国内では100万画素以上のデジタルカメラを内臓した携帯が発売されてから大分経つ。昨年(2004年)末には500万画素のカメラ付き携帯が発売された。日本では最新機種で200万画素といったところだろう。

 MP3プレーヤーを内蔵した携帯も昨年(2004年)の3月にはすでに韓国内にお目見えしている。
 最近ではデジカメ、MP3プレーヤーに加え衛星放送も楽しめる多機能携帯電話をめぐってサムソン電子、LG電子、SKテレコムなどが熾烈な開発競争を繰り広げている。

 サムソン電子はつい最近、写真の上に自筆(手書き)の文字を書き添えて送ることができる携帯電話を発売したそうだ。日本ではあまり知られていないが、携帯電話の世界シェア一位を誇る韓国製携帯電話の進化はとどまることを知らない。

 日本人の目から見ると、韓国の人たちは“携帯電話を使っている”のではなくて、“携帯電話に使われている”ような気がしてならない。携帯電話は確かに便利だが、その便利さと引き換えに失ってしまったものも多いはずだ。公衆電話ボックスの前に十円玉を握りしめ、並んで順番を待っていた頃が何とも懐かしい。

 写真はサムソン電子が発売した最新モデル機種「Anycall SPH-V5100」