日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括1205

2008-12-06 15:06:53 | 今週の株式総括
今週の株式総括1205

国内金融機関の証券化商品の損失は3.2兆円膨らんだ。公的資金は上期の運用損失は3.3兆円、17生保の含み益は32%減少した。農林中金は含み損1.5兆円となった。最近発表された損失一部で、いよいよ日本の金融機関も金融危機が現実となって迫ってきた。日本の一流企業もリストラの嵐、雇用解雇やリストラが押し寄せる。未曾有の金融危機によって引き起こされつつある実体景気の悪化は9月中旬のリーマン・ブラザーズ破綻以降、まるで崖から崩れ落ちるようなスピードである。企業業績もしかり、トヨタの今期営業利益が前3月期から1兆6000億円強も落ち込むとの予想や、パナソニックの連結純利益も89%減予想など、ただ驚くばかりである。

ところが国の出先機関ほぼ存続し、廃止後退は6局・事務所統合だけと、国の出先機関に3万4000人の削減を求めるという分権委の勧告だけ、具体的リストラはなにもない。あの問題の社保庁は年金改ざんという犯罪を犯した人間さえ、居残れるという。リストラだ解雇だの言葉は役人の世界にはない。こんな世界にした政治を許せない。

世界で個人で損をした人の上位ランクは、第一位リライアルコミュニケーションCEOのアニールアンバニー氏3兆1千億円、第2位ミタル氏2兆千億円、第3位アデルCEO2兆8600億円、パフェット氏1兆2千億円、コーリマン1兆円・・・・と続く。もともと資金がでかいので、こんな人やられてもたかがしれている。個人のなけなしの金がスッテンンテンになったのとは分けが違う。

こんな100年に1度の危機だというのに、麻生首相の対応の遅いこと牛車のごとし。中国は1%超の利下げで内需拡大や設備投資を刺激する。国会を延長し第二次補正も審議すると思いきや、党首会談で民主小沢に言われたばっかりに、1月国会まで先延ばし。国民の心配はそっちのけで、解散選挙のためのバカな意地の張り合いをやる。定額給付金を地方に丸投げ、景気対策と財政再建などもうどこ吹く風。公共投資拡大が景気対策という麻生政治、数年前の自民政治に変わりなく、民主党の菅氏から「政権自体が政治空白」とまでいわれ、与党幹部からも批判続出で政権はまさに崖っぷち・・・。



サブプライム発祥の地、米国は、GMなど自動車が「プレパッケイジ破産」を計画しているという。計画的倒産をして、議会の支援を受ける。ようやくソフトランディングの可能性も見えてきた。

オバマ次期大統領は60兆円ともいわれる景気刺激策を用意して政権に望む。この金額はGDPの4%に相当する。米経済のマイナス成長を一気に埋めるべき大型景気刺激策を用意しているのだ。当面の自動車産業の救済を巡る問題で、成り行き次第では、金融恐慌から大量の失業者の増大で暗黒の時代突入懸念から、昨日までのNY大幅下落した。NK平均も当然週末は大幅下げになると思いきや意外にも下げなくなった。

リストラ、破綻、解雇などくらいニュースの続くなか、そろそろ来年からの新しい動きを捉えた買い物を用意しておくべきことの暗示ではないか。

鉄は神鋼、車はいすゞ、資源はマテリアル、化学は宇部興の低位4羽からす・・・。

トコトン売りたたかれたこんな銘柄をパックで買って、倍増計画なんて面白いと思うのだが。



以前都内支店の証券店頭レディだった女性からメールがあった。息子も高校受験を受ける年になりました。学校から帰って来るなり「このひとお母さんが勤めていた会社の社長さんでしょう」「社員はわるくないですから」と、破綻した山一証券の社長が涙ながらに言っているあの写真・・・社会の教科書にまで載っていたのです。

歴史は繰り返すとは、よくいったものだ・・・・。10年経って今また地球上で同じようなことが繰り返されている。政治も経済も何ら変わっていない。



PERはあくまで225市場平均であるが、もう既にPERは10倍を割れ、優良株の中には5倍前後のモノがある。やはりそれを考えるとき、年初来高値から50%以上の値下がりでPER10倍以下、PBR1倍以下、配当3%以上の銘柄は、。

 http://www001.upp.so-net.ne.jp/seifujii/saikoekiboad/tyumoku3/teiper_highrimawari.htm



http://fukurou.sub.jp/ は、「注目銘柄を速報配信」するサイトです。銘柄診断(無料)

日経平均の最大益ボードで分析したチャートです。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/seifujii/saikoekiboad/kaisetsu/kaisetu.htm

日経拾い読み1206

2008-12-06 09:07:22 | 株式ニュース
20081206(土)
*三菱商事、イオンの筆頭株主に、300億円出資共同で事業展開、イオン低収益脱却を急ぐ、調達や海外出店協力、コンビニでも提携を視野に、商社資源依存のリスク、小売業を強化
*米雇用53万人減、11月、34年ぶりの減少幅、失業率6.7%、歯止めなき失業増、雇用減今年200万人突破も、サービスに波及

*大手6行融資17年ぶり伸び、11月末4.7%、企業市場で調達困難、中小の資金繰り不透明感
*総額2兆円規模、与党が雇用対策、雇用改善長期戦に、即効性に疑問、財源にも不安が残る
*石原氏政権崖っぷちに、自民幹部が相次ぎ批判、結束を訴える声も
*衆院予算委員会、首相「民主論旨一貫しない」、菅氏、「政治自体が政治空白」
*12月日銀短観民間予測、悪化幅、98年以来、大企業製造業DIマイナス22に
*大手6行融資17年ぶり伸び、11月末4.7%増、企業が社債など発行難
*中小企業支援へ税制改革、赤字転落時の税還付拡充、軽減税率も下げ
*印ロ、原子力・軍事で協力拡大
*新日石・新日鉱、ブランド統一
*ドコモ番号継続性転出超過に歯止め、11月1100件で最小、新製品が好調

*デジタル家電踊り場、高額品失速、戦略転換も
*海外高級ブランド、円高値下げに活路、歳末商戦控え前倒しも

--12/05夕刊--
*企業の海外利益、子会社の配当を非課税に、資金の国内還流を狙う、投資や研究開発を促進
*株譲渡など金融所得、一体課税1年先送り、政府・自民12年から導入
*金融法案来週にも成立、民主採決に応じる方針
*米主要小売業、売上高の下げ率最大、11月2.7%減、全業種で前年割れ
*米ビッグ3、政府監督機関が監視受け入れ、上院公聴会、慎重論なお根強く、GMとクライスラー合併を検討
*米住宅ローン、貸し倒れ損失、政府負担を、FRB議長提案、有望な選択肢と
*ドバイ原油40ドル割れも