日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括0331

2007-03-31 07:55:15 | 今週の株式総括
今週の株式総括0330

「新・人材バンク」を設立するというが、天下りの禁止は建前だけで名前を変えただけの「天下り公認機関」だ。かえって堂々と天下りをする機関ができたと同じこと。官にとってはありがたいのに、少しでも有利に先延ばしをしようと成立を阻止する官の態度は許せない。これじゃ改革も進まない。今13都道府県の地方選挙が始まった。国民ははっきりとこの選挙で返事を出すべきだ。

企業業績の好調で昨年来上昇を続けていた株式が、上海株式の急落から米国株の下落へと続き、世界同時株安で、調整を余儀なくされた。その後の日本市場は、米国株式の写し絵のようで主体性のない値動きとなっている。外人が期待する改革の動きは、政治が政治だけに全く進展が期待出来ない状況だ。それは内閣支持率にも国民の声となって返っている。

だが政治はともかく企業の動きは、もうはっきりと先をにらんだ新しい年度の動きを見つめているようだ。余り話題にはなっていなかったようだが、新BIS規制で銀行やファンドなど、新しい厳しい評価制度に対応できるよう着々と準備が出来ている。

昨年から日経平均は昨年から大幅に戻ってきたのと反比例して、大幅に下落した新興市場株や中小型の銘柄が、大幅に値下がりしたのは、新BIS規制に対応するための、機関投資家やヘッジファンドの整理売りがあったからだ。新BIS規制は、リスク資産を大幅に減らし、健全経営をおしすすめる。

その継続的売りがこの3月末までに終了したと言うことになれば、今度は話が違ってくる。いよいよ中小型の銘柄や新興市場銘柄にも明るい兆し見えてきたのだ。テーマ別に分けて銘柄分析している「最大益ボード」で、「中小型の銘柄群」や「新興市場銘柄」、「M&A絡みの銘柄」などに、目が離せないかもしれない。

急落の発端となった上海株式は暴落前の高値水準をクリアした。米国株式は低所得者向け住宅ローンの破綻が危惧されて株価急落となったが、それ以上の拡がりはない。住宅建設戸数は減少しいずれも2年に及ぶ引き締めの効果が現れて、FRBの声明に「利上げ」の文言が抜け「利下げ」期待に変わりつつある。米国景気は楽観は出来ないが余り悲観的にみたくない。

ソフトバンク、新日鉄に続いて、住友鉱を長期目的で買いたい。ある証券が同社の含みを集計したところ、7兆円になるという。今の時価総額が約1.3兆円だから、5.3倍の資産があるという計算だ。30日の終値2275円×5.3=12057円となる。いかにも割安過ぎじゃ無いか。株で買えば、この計算よりさらに安く手に入れられる。土地や企業再生のFANDが日本市場を席巻するが、この株を買ったのが一番の投資効率となると思う。

もしこれだけの資源株を外人に持って行かれたら日本の将来はどうなる。国策からいっても今度は国が黙ってはおれないはず。半鐘や水道のふた、鉄板、銅版まで盗まれ、ついには金塊強盗まで現れた。こんな事よりもっと大きいことを考えている人がいるかもしれない。いかにもこの株はM&A向きの株といえるが、こんな夢のある株もまた面白い。

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流れに逆らって買っても、また投げるか損を抱えるだけ。リスクを最小限にして、確実にヒットを狙う戦略こそが「最大利益獲得ボード」の特徴です。

さて「最大益ボード」が、下した来週のNK平均の予想は、

Nk 現値17287.65(24.31)

買(10_9)シグナル(16744.15_20070316)が点灯して10日目です。シグナルモードは、平均9日間続きます。 売買は自由活発に、買いから入って売りだけです。 慎重に利食い優先で攻める。売りきめしながら SWと INXは 49↓52, 56↑53(84~27) 58予

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今週の株式総括0323

2007-03-23 20:00:10 | 今週の株式総括
今週の株式総括0323

また安倍内閣の支持率が最低を更新した。
あれだけ光熱水問題で追求されても松岡農水相を擁護する。何が内閣にとって利益となるのか。行革法改正では天下りの禁止を巡って、官僚の反発が続く。「新・人材バンク」を設立するなど何で役人だけ、定年後に就職先まで探してやらなければならないのだ。やりたい放題の官僚の悪行が暴かれて、批判を浴びても、なお抵抗を試みる。政治家は官僚の抵抗に及び腰で与党の動きは全くだらしがない。22日に第16回統一地方選挙の火蓋が切られるが、もう先は見えてきた。いよいよ国民の審判がくだされる。

日経平均は、17166が3分の1戻しであり、一目均衡表の雲の上限を抜けは、きれいなW底が完成する。

もともと今回の世界同時株安は、中国の景気過熱感で、上海株式の急落が発端となった。それに続いて米の住宅バブル崩壊懸念につながって米国株式が急落したことにある。しかしここに来て中国が引き締め策を強化し金利引き上げに踏み切る。

上海株式の反転し何も無かったごとく殆ど前の水準に戻し、まさに新値に踊り出さんとしている。一方、米国株式は一目均衡表のく雲をしたに突き抜けたままであるが、議会では、住宅政策の新たな策が練られ、次第に株価は落ち着きを見せる。3月21日のFOMCで、「利上げ」に関する懸念が除かれたことで、将来の「利下げ」の見通しが拡がって株価は大幅反発となった。

今まで世界同時株安を招いた2つの懸念材料が解消されれば、「あの株価急落は何だったのだ」ということになる。当然株価は急落前の水準に戻ってもいい。たまたま上値でもみ合い状態で材料不足で有っただけに格好の調整となり上昇エネルギーを蓄えるチャンスとなる、ガス抜きとなったと言える。

元々日本の株式と比較すると、米国株式は先行していただけに値下がりも自律調整の範囲で納得できる幅だ。先号でも比較したが、それでも日本株式の方が出遅れも歴然だ。

日本株式は一目均衡表の雲を下抜けしなかった。しかも雲の下限で先だっての高値17292円(3/12)を上抜けし見事な底を形成した。。一気にW底を形成しただけに、「取っ手」部分という「もみ合い」が多少有ることが予想されるが、強力な下値支持が形成されたと見える。しかも雲を上抜けて週末終わった。

先々週からソフトバンク(5000円目標は変わらず)に攻勢をかけたが、次ぎなる反転を先導する銘柄は「新日鉄」と決めた。

高値つけて2週にわたり押し目形成。25日移動平均線まで到達し調整完了と見える。東京市場の出来高1,2をソフトバンクと争う。個人参戦の日本経済を支える最大の戦略銘柄で、1000円越えも近い。「最大益ボード」では、まだ「買いモード」には、転換してないが、この押し目を静かに拾う。

先週から「最大利益獲得ボード」の「テーマ別銘柄ファイル」を大幅に充実拡充しました。

テーマごとの銘柄群をシュミュレーションでみることが出来ます。しかも直近に「買いモード」となった銘柄から並べています。当然直近に「買い転換」した銘柄ほど、限りなく整理が完了した割安銘柄とみることが出来ます。しかも下方に位置する「売りモード」銘柄も「買いモード」に転換が近い事が予測され、上昇を前に、前もって仕込むことが出来る。これからの銘柄選択に有効に使いたいものです。

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さて「最大益ボード」が、下した来週のNK平均の予想は、

Nk 現値17480.61(61.4)
買(5_9)シグナル(16744.15_20070316)が点灯して5日目です。シグナルモードは、平均9日間続きます。 売買は自由活発に、買いから入って売りだけです。買いの底値圏の確度がA級。 買いの勢いが強まりそうです。強気で。売りきめしながら 

SWと INXは 67↑53, 35↑33(84~27) 39予
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今週の株式総括0316

2007-03-16 15:38:41 | 今週の株式総括
今週の株式総括0316

やはり東証は良識的判断を下した。すべての法律家の意見が上場廃止の意見だったそうだが、それに従わなかった。良識の府と呼ばれる法律関係の最近の「お粗末ぶり」をみるに付け、この判断には、東証に拍手を送る。しかし同じ経営者の御粗末で消えた山一と比較して、日興は真摯に上場維持を受け止めて、今後の経営を執行しなければならない。この事件は新たに証券市場の歴史を刻む。

内閣支持率が初めて上昇したが、議員会館では無料にもかかわらず光熱費を年間500万円以上も計上する。それを「法に従って適切に処理した」と答弁する大臣、何が法なのか、何が適切なのか、それ自体分からない人が大臣となって政治が行われているのでは、全く話にならない。米国副大統領は、自宅に大量の光熱費を使って批判も浴びている。京都議定書の理解もない議員が大臣では、支持率が上がったとはいえまだ安心は出来ない。

渡辺行革大臣は、前行革大臣の不始末の後を受け継ぎ、内閣のピンチの救世主と評価したのだが、天下り廃止、省庁の天下り人事の廃止を2009年からと呈示した。なんと政府・自民から2019年度に実施と、10年も先の方向で検討し直しているという。もう10年先までの人事が決まっているから、こうなるのだろう。全く馬鹿げている。すべての省庁の役職員が天下りできる訳ではない。ほんの一部の人間だけが恩恵を受けるのだが、内部からの改善努力が求められる。

低所得者向け米住宅金融ローン会社の上場廃止で、週初めNY株が一気に下落した。その報を受け日本株式も大幅安で始まった。ちょうど日経平均は、一目均衡表の雲の上限まで戻りを達成して、伸び悩み状況だったときで、格好の整理場面となった。NY株も同じような状況で、上げ一服症状となっていた。この整理は長い目では、絶好の買い場を提供してくれているようだ。

もともと住宅はバブルを懸念して、FRBが金融引き締めをやっていたものである。今回破綻は、ローン全体の14%で、低所得向け住宅ローンは、その中の12%というから、ローン残高の2%ぐらいで、もう相次ぎ対策もとられているようだ。

FRBが2年以上にわたり引き締めの姿勢を維持しているが、ようやく住宅バブル懸念して引き締めた効果が現れたということで、将来の金利を下げる転換点が近づいた理解すれば、今週の相場は、過剰反応を示しただけで、いいお休みで、次の相場に格好の買い場提供と、次の上昇の新たなエネルギーを与えてくれたのではないか。

個別銘柄では、個人参戦の銘柄で「ソフトバンク」が、「最大益ボード」が「買いモード」に転換したことです。やはりこの銘柄が勢いが付いてくることが、次の市場に活気を与える。今回の下げは、外人売りが主体で、個人は狼狽売りがなかったと言われている。まさにこの株がそれを物語っている。大和証券が5000円目標と格上げしたことを歓迎する。同じく新日鉄注目する。

「最大益ボード」で、NYダウ平均は、5月13日の下げを持って「買いモード」に転換した。シグナル点灯後2-3日の間の買い付けが、「最高のパフォーマンス」となっていることを忘れてはならない。まだ日経平均は、「買いモード転換」には至らないが、近く転換する方向が見える。

今来週の「仕込み」は、将来の大きな果実となるように思う。



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さて「最大益ボード」が、下した来週のNK平均の予想は、

Nk 現値16744.15(-116.24)

売(11_10)シグナル(17217.93_20070302)が点灯して11日目です。シグナルモードは、平均10日間続きます。 売買は自由活発にいいですが、あくまで利食い売りの押し目買いだけです。売り建てや売りは、見送り買いの用意を。 売り圧力が強まりそうです。売り優先で。押し目買いしながら 

SWと INXは 28↓31, 34↓35(82~28) 32予

評価星取表=★★★★★★

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今週の株式総括0309

2007-03-09 20:55:35 | 今週の株式総括
今週の株式総括0309

週初めから株価は急落した。日経平均は雲の上限から一気に下限まで到達した。
高値から連日の下げだが、裁定残高が6兆円越えとなり、週末にはSQの精算を控えるとなると、買いの手が完全に引っ込んでしまった。

一気に今年安値を更新した事は、「前半の早い時期にに安値を付けて、緩やかに年末にかけて上昇する」という昨年末の新年予測のストーリーの第一章が出来上がった。

高値からの下落率でみると日経平均の8.6%の下げに対し、NYダウ平均-5.8%、独株-7%、仏株-6.6%、英国株-6%、などの下げに止まっており、日経平均が2~3%余計に下げている。インド-5%、ブラジル-16%、新興国の下げからみると、先進工業国の下げは少ない。米国から比べると日本の下げは大きく、日経平均全採用銘柄の一株利益は940円でPERの倍率が昨年の最低が17.4倍で16350円が安値のメドとなる。最高倍率は23.8倍まで買われたが、中をとって20.6倍が平均でならいずれ19360円のダウ平均が実現してもいいことになる。

日興の東証上場廃止問題も、米シティのTOBで事なきを得た。一時日本市場から撤退した米国最大の銀行が再度日本の個人投資家を焦点に絞った、投資支援をしてくると言うことは、今後の日本株式市場の未来に明るい日差しを与えるとして歓迎される。しかしもうTOB価格が安いと文句が出てきた。米シティの目論見ををそんなに簡単にはやらせない。

このストーリー第一章の完成とみて、私は月曜日の急落を絶好の買い場とみた。それはわが「最大利益ボード」指示に従えば、すべて株式は売却となっていたから余裕資金は潤沢であった。今回の下げも殆どボードに掲載している株式は、「売りモード」を示していることでも明らかだ。

リスクヘッジがこの下げ相場に最高に機能を発揮したことが分かる。
最近のネット証券のシステムにも様々なリスクヘッジ機能が設けられたが、「逆指し値」それは機能をよく理解し、正しい判断力を持たないと、なかなか有効に使えない。買うべき水準で売却したり、逆に売るべき水準で買ったりと、本来のリスクヘッジ機能から離れた投資を繰り返すことになり本当の機能をもてあます事が多い。

 売買手法でドル平均法などよく紹介されているが、今の個人投資には向かないように思う。大量の資金を持っている人ならいざ知らず、少ない資金で最大の利益を狙う投資家には、下がれば下がったで、買い増すなどの資金力や持ち合わせる個人投資家は少ない。

下落を続ける新興市場株など、一定の損で売却すれば、それだけの少ない損害でとどめられた物を、下値に届いたと自己判断をして、ナンピン買いしても、なおどんどん値下がりをする。ついに最後にはもうここからの値下がりは、我慢できないと売却するところが大底となる。

最大利益ボードで「日経ジャスダック平均」木曜日に「買いモード」に転換した。業績上方修正銘柄の中に多数の銘柄が「買いモード」に転換した。2つの変化を、特に敏感に察知しなければならない。

その中でも狙った銘柄は「住友鉱、新日鉄、ソフトバンク、丸紅」だった。まず戻りの先陣は、業績好調で業界のど真ん中銘柄、堂々と王道銘柄がこの急落からの一番の出直りの銘柄となると判断をしたからだ。

毎度言っていることだが、わが「最大利益獲得シュミュレーションボード」が、効果を最大限に発揮する場面が到来した。「買いシグナル」が点灯してから出動しても決して遅くはない。ただ最大利益ボードのシグナルは、安全性が本当に高くなって点灯する。

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Nk 現値17164.04(73.72)
売(6_10)シグナル(17217.93_20070302)が点灯して6日目です。シグナルモードは、平均10日間続きます。 売買は自由活発にいいですが、あくまで利食い売りの押し目買いだけです。売り建て利食い売りは積極的に。 売り圧力が強まりそうです。売り優先で。押し目買いしながら 

SWと INXは 36↑34, 48↓53(82~28) 42予

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今週の株式総括0302

2007-03-02 15:32:59 | 今週の株式総括
今週の株式総括0302

やっぱり東証はやってくれました。出来れば、日興の上場廃止などにならないようにと、このページで何度も主張したのですが、願いは東証に通じませんでした。西武鉄道、カネボウ、ライブドアなどの上場廃止後に市場への影響がどうなったかをみれば、結果は歴然だが・・・。今までの事業会社とは違い、日本の三大証券の一角なのだ。直接株を扱う証券と言うことになると、過去のケースとは大いに違う。

顧客の預かり資産は上場廃止も影響を受けないとはいえ、時価総額などから信用取引など、市場に与える影響は計り知れない。“法律家”に上場廃止の是非について見解を求め、複数から「上場廃止が適当」との判断を取り付け、金融庁も反対しないという。

法律家が適正判断したと、その判断が最も危険なのに。証券市場関係者へ聴取したとの声は聞こえない。
先だっての事件の判決でも、こんな疑問がある。

三菱のトラックだったか、車輪がはずれて歩道を歩いていた親子が、はずれた車輪に当たり、子供が死亡、賠償訴訟の判決はたったの500万円の賠償命令。三菱は「哀悼の意」だけ。弁護費用などいくらか知らないが、全く裁判費用にもならないだろう。遺族は慰めにもならない。

また放火を200件して5人死亡、婦女暴行500件それも子供ばかりを自供した男の判決が、自供したので更正の道があると無期懲役だと。これでは被害にあった人が浮かばれるか。無期懲役と言っても実際は10年か20年すると必ずまた戻ってくるのだ。

日興の元経営者の責任は重大だが、あの賠償要求額31億円は、日興だけの要求するもので、投資家の損害賠償は、何もないのです。金子元会長は、私財2億円提供を申し出ている。とんでもない。これで済めば、「しめしめ」と腹の底で思っているに違いない。

刑罰が甘すぎるから犯罪が後を絶たない。人権保護だとか、投資家保護などと規則や法律をつくるが、人権を侵されるように作られ、投資家保護は口先だけなのだから、この甘すぎる今の風潮を何とかしなければ、こんな経済犯罪は決して無くならない。

日興の再建に、「米シティ」と「みずほ」が協力する。「みずほ」は、すでに傘下の証券子会社を合併したが、これをチャンスと日興を含めて「大同合併」をすれば、野村追撃が可能になる。「災い転じて福となす」。そんな話になるかどうかは興味津々だが、またも投資家を踏み台にした話だけに、今後の進行状況は特に注目すべきだ。外資に美味しいところを持って行かれるいつものドラマが始まったのか。

しかし世界同時株安と同時に「日興上場廃止」が報道されたことは、「不幸中の幸い」だった。時を同じくして悪材料は出た方が返ってすっきりだ。後から、まただらだらと悪材料が出てくるよりは、いい結果になりことは明らだ。

今年の相場見通し(12月末)で「早い時期に安値を付け後半は徐々に高値を更新する」と、これで安値を付けて、出直って行く形が出来てくれば、見通し通りのドラマが始まる。1月11日が16838円で今年の一番の安値だが、そこまで下がればこのドラマの筋書きはできてくる。最近は、高値もみ合いの状況で、膠着相場展開が続いていただけに、絶好の調整場面を提供したといえる。

最近は日経平均2万円を予想する話で、市場関係者もちょっと浮かれ過ぎと、少々心配していたが、やっぱり大きな調整が待っていた。思わぬ事件が引き金となって調整過程になることが多いが、今回は複数の事件が同時になり「調整のきっかけ」となった。しかし今回の下げは一時的で調整が終われば、やはり日経平均は2万円に向かって、上昇するとみる。

今回急落は、上海株の急落とFRB議長の年末景気減速予想が引き金と思われるが、米国株はすでに9ヶ月間も上昇していた。その反動で米国の12月の水準まで一気に下げた。もし日本が米国並みに下がるとすると16000円台になる。11月末の水準はNK平均が16274円だからそれに近づいてもいいという専門家もいる。しかし日本株は米国株が上げる中、出遅れ顕著で最近ようやく戻り高値を更新しただけで、水曜日の下げで安値は13週移動平均に届いた。11月安値からの上げ幅の「3分の1下げ」を今週で達成した。前年4月の高値水準を抜けて、2月に戻り高値を達成したのだが、その上抜けた分だけの調整で前の高値(4月7日17563円)近辺というのが調整地点としては理想的なところとされる。米国株価は一目均衡表の雲を下に突き抜けたが、日経平均は雲の上限に差し掛かった。この水準を踏ん張れるかどうか、来週は試練を迎えそうだ。

日経平均チャートを見れば、2段上げが完成し、目先調整の、次の3段上げがみえる。
近い将来、まずは一段上げと同等の幅4556円(12163円-7607円)を昨年6月安値1万4218円に加えた1万8774円。また、その1.382倍だと2万514円だ。次に下げ幅3345円(17563円-14218円)の倍返しとなる2万908円(17563円+3345円)である。(相場の戻り測定や、上値目標値を計算する場合によく用いられる。黄金分割比率は、加えうると1になる「0.618対0.382」の関係をいい、イタリアの数学者のフィボナッチが考えだした。)
この見方は変わらない。

しかしわが「最大利益獲得シュミュレーションボード」が、いよいよ効果を最大限に発揮する場面がきた。ただ「買いシグナル」が点灯するまで、じっくり待てばいい。それからが実力発揮の本番になる。それまでじっくりと腰を落ち着けて相場を眺めていよう。

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新興市場株など高値からみると大幅に値下がりして、ここから下は、もうないと思われても、まだ底がある。流れに逆らって買ってもまた投げるか損を抱えるだけ。リスクを最小限にして確実にヒットを狙う戦略こそが「最大利益獲得ボード」の特徴です。

さて「最大利益ボード」が、下した来週のNK平均の予想は、

Nk 現値17217.93(-235.58)
売(3_6)シグナル(17604.12_20070228)が点灯して3日目です。シグナルモードは、平均6日間続きます。 売りチャンスです。空売りも。売り建て利食い売りは積極的に。 売り圧力が強まりそうです。売り優先で。押し目買いしながら 

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評価星取表=★★★★★★★

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