世界中の、、、
というと、まだまだ行っていない国だらけですが、
世界のラーメンを食べ歩いていて、実に不思議なラーメン店とたまに遭遇します。
その中で、僕が最もミステリアスだと思うラーメン専門店が、ライプツィヒにあるんです。
前にも、このブログで紹介したことのある、
umaii ramen bar
というお店であります。
おそらくほぼ100%の日本人が、「げっ…」と思うラーメンなんだけど、
現地ライプツィヒでとても人気のある「ラーメン専門店」。
日本人にはとうてい理解できない味だと思うんですけど、
現地のドイツ人には「おいしい!」と評判の人気店。
ここまで、発祥国の人間に合わないものを提供するお店というのも、珍しいかな、と。
でも!!!!
そこに、なんか、「世界のラーメンの可能性」を感じる、というか。
日本にも、「和風おろしパスタ」とか「梅納豆パスタ」とかあるじゃないですか。
ああいう類いのものなのかな、とか。
日本人だと、例えば「鰹節入り梅納豆パスタ」とかって、いいイメージをもてるじゃないですか。
でも、外国人からしたら、「なんじゃ、そりゃ!? 無理でしょ」ってなると思うんです。
そういう点からすると、このお店には、「未来の希望」がありそう、というか。
なんか、気になるんですよね。
(だから、また来てしまいました…)
店内は、とってもオシャレです。
この写真だけを見ると、都内の高級なレストランっぽくないですか?
ドイツ人からすれば、ライプツィヒ中心にある極東グルメの専門レストラン、ですからね。
きっと、とっても「エキセントリック」な感じのお店に映るんでしょう。
そこに、僕みたいな日本人が来るっていうのも、なんか変な感じですけど…。
店内に、日本人はおらず、すべて現地の人っぽい感じでした。
クリスマスの日だったんですけど、次々にお客さんが来ていました。
クリスマスの日に、ドイツでドイツ人が日本のラーメンを食べるって、「あり」!?!?(・_・;)
なんとも、カオスな時代であります。
期待していたとおり、、、
WeihnachtsRamen
(クリスマスラーメン)
が出ていました!!!
きっと、出しているんだろうなって思ったんです。
クリスマスにちなんで、「鴨肉」が使われているところがポイントみたい。
「焼いた鴨胸肉」を使用しているらしいです。
そこに、ドイツ名物「クヌーデル」(じゃがいも団子料理)が入るんですね。
いやー、凄い。さすがはドイツのラーメン屋さん。
いったいどんなスペシャルなラーメンなんでしょう!?
ドイツのレストランには、必ず「前菜」のページがメニューにあります。
焼き鳥、餃子、枝豆、焼飯、サラダがありますね。
って、焼飯が「前菜」なんかい!!って(・_・;)
ミニチャーハンのことみたいです。
ミニなら食べなきゃ、と(苦笑)
メインのラーメンのメニューも変わりましたねー。
チャーシューメンに、玉子ラーメンに、牛ラーメンに、豚ラーメン。
更に、鴨ラーメンに、いなりラーメン(!)に、鶏ラーメンに、団子ラーメン(!)。
いなりラーメンってなんですか!!って。。。
(おいなりさんの乗った日本そばのことでした)
Umaii Menuというのは、「うまいコース」のこと。
枝豆が出て、ラーメンが出て、デザートが付いて、それで15.90€。
これ、悪くないんじゃないかなー!?
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、umaiiの
「クリスマスラーメン」
です!!
…って、これがクリスマスラーメン!?(・_・;)
あんまり、スペシャルな感じがしないのは気のせい!?
…
生姜がどーんといっぱい乗っているのが、なんかいいですね。
鴨肉って、どこにあるんだ?(沈んでました)
なんか、全然クリスマスのラーメンって感じがしないぞ、、、
ま、でも、このお店の「限定麺」ってことで、、、
ドイツでも、こういう「創作限定ラーメン」が登場しているんですねー。
(デュッセルの「匠」では、毎月既に限定麺を出していますけど、、、)
僕的には、ラーメンの本質は、その「創作性」にあると思っています。
そこが、こっちにもちゃんと伝わっていて、嬉しいなぁと思います。
「ラーメンには、答えはない」、と。
わりと大きく切られた生姜がいっぱい乗っているので、
「クリスマスジンジャーダッグラーメン」と言ってもいいのかな。
麺はこんな感じでした。
いったい、どこで、どうやって作っている麺なのか、謎ですけど、、、
たしか、「自家製麺」だった気がしますが、、、
日本の麺と比べると、ややボソボソ感の強いタイプの麺だったかな!?
ただ、ひと昔前のクタクタの麺と比べると、十分に食べられる麺だったかな。
こういうエキセントリックな麺を食べるのも、また海外のラーメン店の魅力。
日本にいたら、こういう麺とは出会えませんからね。
ホント、、、
で、こちらが、DANGO RAMEN、です!
団子ラーメン、、、(;´・ω・)
こちらのラーメンは、なんとなんと、
ココナッツミルク&チリカレー味のラーメンだったんです。
オリエンタルラーメン!?
あるいは、アジアンヌードル!?
でも、メンマも生姜も入っていて、、、
DANGO RAMENっていうか、CHAOS RAMENじゃないの!?、と。。。
具もカオスで、しいたけやらわかめやらもやしやら人参やら、、、
そこに、加わるのが、umaii ramen barオリジナルの団子!
なんと、枝豆×生姜のロール団子です。
なんじゃこれ!?なんですけど、これが意外にも美味しくて、、、
とんでもない「カオスなラーメン」だなぁ、と、強い印象を残す一杯でした。
凄いわ、やっぱり、umaii ramen bar!
で、こちらが、「カツ丼」です!!
みなさん、ドイツで食べる「カツ丼」ですよ!!!
カツ自体は、欧州からやってきたものなので、とても美味しいです。
ちゃんと、日本の「とんかつ」っぽい「かつ」になっていました。
(日本人が上手にシュニッツェルを作っている感じかな)
ラーメンとは違って、わりとしっかりと「コピー」している気がしました。
やっぱり、ラーメンを作るのって、難しいのかもしれない…。
(簡単に、上手にコピーできないから…)
ここのカツ丼は、意外にも、普通に美味しかったです。
お米も、いけるいける!!
で、こちらが、「焼き飯」です!
ミニチャーハン、ですね。
これがまた、旨いんですよ~。
ファット感はないけど、味付けは抜群。
(日本の焼き飯より、ローファットで、味も薄めかな)
こちらのお店、umaii chahan barにすればいいのに、、、(;´・ω・)
日本のご飯茶碗に、てんこ盛りの焼き飯。
これ、とっても素敵だなぁ、と思いました。
umaii ramen barは、ラーメン以外はとっても美味しいです(日本人的に)。
でも、ここのラーメン、現地のドイツ人には受けているんですよね。
そこが不思議、、、。
現地の日本人情報だと、「ここは確かに人気店。日本人観光客も多く押し寄せてきます。が、現地に住んでいる日本人はまず行かないですね」、とのこと。
まぁ、そうだろうなぁ、、、(;´・ω・)
でも!!!
日本人にウケなくてもいいんです。
ラーメンがRAMENになり、世界にラーメンが飛び出ている今の時代。
その土地その土地のラーメンがあっていい。
好き嫌いは、その土地の人が決めるもの。
それに、今はまだ未完成であっても、今後、美味しくなる可能性はあります。
ドイツ人たちがラーメンとホンキで向き合い始めて、まだ数年。
これから、どう進化していくか。
このお店のラーメンが、どう化けていくか。
そここそが、一番の僕のポイントなんです。
だから、またライプツィヒに来たら、このお店に行きます!!
だって、面白いんだもん。。。
お昼の様子はこんな感じです。
お昼にも、お客さんは結構集まっていました。
人気あるんだなぁ、、、と。。。
ここでは、7.10€で、Quick Ramenというのもやっているそうです。
手軽で、短時間で、サクッと食べられるラーメンってことかな!?
これも、いつか食べてみたいなぁ。
7.10€っていうと、こっちではかなり安いですよ。
理想的には、6~7€の美味しいラーメンがどんどん登場してくれることだろうなぁ~。
そしたら、もっともっと、ラーメンがドイツ人にとって身近なものになるだろうから。
安くて美味しくてQuickなローカルフード。
それが、ラーメンの本来の姿でもありますからね。
…
というわけで、ある意味で「お気に入り」のumaii ramen barの最新レポでした。
ライプツィヒのラーメン、あと少し続きます!!