三吉屋は、今回の旅で一番「思い出」になったお店かな。
実は、火曜日は定休日、水曜日は麺切れ、三度目の訪問でようやく食べられたのだ。三吉屋は、「新潟最強の人気老舗ラーメン店」。今回の大本命の一つだ。「三吉屋のラーメンを食べずして、新潟のラーメンを語ることなかれ」、と言うべきお店で、ずっと昔から愛され続けている新潟の誇りのお店なのだ。
さすが三吉屋。開店してすぐ後に行ったのに、店に入ったら既に満員御礼状態。さすが新潟の有名老舗店だ。厨房で、ニ代目がもくもくとラーメンを作っていた。期待は高まる。もちろん三吉屋ラーメンを注文。
で、遂に念願の三吉屋ラーメンとご対面。ここまで長かった…(泣)
出てきたラーメンは、涙が出るほどにシンプルで、潔いラーメンだった。上の写真でも分かるように、なると、ネギ、メンマ、チャーシューのみのトッピング(通常はチャーシューは一枚。ただ三度目ということもあって、店主さんがサービスしてくれたのだ。涙が出るほど嬉しかった。ありがとうございました)。
スープは、もうこれぞ新潟ラーメン!と叫びたくなるくらいに、新潟ラーメンの特徴が出ている味わいだった。透明な黄金色のスープ。仄かに魚介の香りが漂い、淡い醤油の旨味が絶妙。無駄がなく、すっきりとしていて、それでいて印象深い。
メンマは見た目以上に硬めで、歯ごたえがよかった。味も独特で、新潟ラーメンのメンマのレベルの高さが窺えた。
チャーシューは、なんか「屋台出身なんだなぁ~」と思う感じの荒々しい肉であった。パサパサっとしていて、ちょっと硬め。それほど味は強くないが、淡いスープとの相性は最高に合っていた気がする。年季と熟年の技を感じるノスタルジックなチャーシューになっていた。
ホント、食べられてよかった。それに、二日目の夜、店主さんと少しお話することができて、三日目にちゃんと覚えていてくれた(そっと地味に入店したのに・・・) ラーメンがどうこうっていうより、なんか人情に触れることができて、心からの幸せを感じた。ラーメン好きになってホントよかったなぁ~と思った。
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最後に、店内に飾られていた初代の店主(現在の店主のお父様)の写真を撮らせてもらった。なんと、この写真、蓬莱軒の先代がもっていた写真なんだとか。蓬莱軒と三吉屋はほぼ同時期の屋台発のラーメン屋さん。お互いに面識があったのだ。