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一蘭 アトレ上野 山下口店
飯
/
2004年12月29日
わざわざ寒いのに、北海道まですべってコケに行って来た
海さん
が、これまたわざわざニセコから運んできたのか、東京は初雪が降りました。
私の部屋の室温が、普段と変わっていなかったので、妹に言われるまで気がつきませんでした...
本当は、AVPを見に行こうと思っていたのです。
そのために、目覚ましをセットして、その目覚ましの、スヌーズ機能までセットしていたのです。
でも、断然断念。
ぐふぅ
諦めてグダグダしていたら、今日が仕事収めの母が、上野で正月の買い物をするというので、荷物持ちに上野まで迎えに行く事に。
雨風に弱い埼京線。
大丈夫か?と駅に行ったら、まんまと遅れ気味でした。
ようやく上野についた頃、空腹になる。
ラーメンでも食べようかと言ったら、妹が、上野に一蘭があると教えてくれた。
一蘭
は、福岡は博多では有名な、ちょっぴり高級ラーメン屋さん。
昔は、会員制だった事もあるのだそうだ。
私は、一蘭は福岡市西区姪浜のお店でしか食べた事がないが、わりと好きだった。
そもそも私が、福岡に行って、初めて食べた博多ラーメンが、一蘭であった。
私が人生で初めて食べたトンコツラーメンは、関東のどこだったか、仕事の際に、ふらり立ち寄った店で、「博多ラーメン」と銘打っていた。
ものすごく大人数で、いかにも人気の無いその店に入り、替え玉システムを知って、面白がって、みんなで替え玉!替え玉!と頼みまくっていたら、そんなにいっぺんに言われても、できるかー!と、そこの親父に切れられた。
その事は楽しかったのだが、スープは酷くどろくさく、麺はやたらと粉っぽいソーメンのようで、好みではなかった。
単純であるが、それ以来、博多ラーメンというものを倦厭していた。
福岡に越し、初めて知り合った人が、元ヤクザ組長の、現ラーメン屋店長さんだった。
そんな思い出を語ると、それならばと連れて行ってくれたのが、一蘭だった。
私の、トンコツのドロくさいイメージとはまったく違い、とても上品な味で美味しかった。
これは良いなと思い、福岡の従兄妹に連れて行ってもらった店は、ひどくドロくさくて、不味かった。
これは色々だし、好みによるのだなぁ…と痛感した。
一蘭を教えてくれた人のお店にも食べに行った。
そこもとても美味しくて、そして、トンコツスープをつくる大変さを色々教えてもらった。
トンコツの匂いのしないラーメン屋なんざ、美味いわけが無いと、その人は胸を張って言っていた。
たしかに、そう思って色々食べてみると、トンコツくさい店は、スープがたとえ濃厚でも、ドロ臭くはない。
そして、匂いのない店は、コッテリしていなくても、なんだかインスタントっぽいような、ウソくさいドロ臭い味だった。
さて、上野の一蘭。
姪浜の一蘭の広告で、六本木にオープンというのは見ていたのだが、上野にもあるとは知らなかった。
どんなもんだかと、行ってみた。
買い方のシステム等は一緒。
しかし、店内は姪浜店よりも、3倍ぐらい広い。
味付けやらのほとんどを、標準にして頼む。
出てきたラーメン。
見た目も変わらないように思う。
しかし、味が確実に違かった。
なんだろう。
薄いのだ。
塩気がとかそういうのではなく、なんだか、薄いのだ。
トンコツスープがなのだろうか?
麺の湯切りが甘いのだろうか?
関東人の味覚にあうように変えているとでも言うのだろうか?
私はラーメン屋では無いのでわからないが、何せ、薄かった。
ここの店が始めてだったら、こんなものかなと思うだろうけれど、姪浜店の味を知っている私は、少しさみしい気分で、店を出た。
そうだよね。
そりゃ、そうだよね。
ここは、東京だもんね。
以前、博多のラーメンスタジアムに、横浜の
六角屋
が店舗を出したと聞き、嬉しがって行った事があった。
六角屋、私が昔、横浜で仕事をしていた頃、近所にあって、好きで、わりと行っていたのだ。
人気があって、混んでる時間帯は、軍隊みたいな変な並び方をさせられて、なんだか侮辱的な気持ちにさせられるのだが、それでも美味しかったので、行っていた。
しかし、そのラーメンスタジアムのものは、ビックリするぐらい不味くて、ほんと、あまりの事に、残した。
私普段、食べ物を「不味い」とは、言わないんですよ。
「普通」と言うことはあっても、「不味い」って言葉を使うのは、好きではないのです。
でも、あの時は、不味いと言い切り、大好きなラーメンなのに、残したのです。
泥酔している時以外でラーメンを残した事なんて、後にも先にも、あれだけだったと思います。
でも、私は六角屋を責める気にはなりませんでした。
そうだよね、そうだよね、ここは福岡だもんねって、呟きながら帰ったものでした。
そして今、ここは東京。
姪浜のお店と味が違うのなんて、当たり前だよね。
もしかして…なんて期待した私が甘いのよね。
ツルツルの靴底のエンジニアブーツがなんども地面から離れそうな雪があちこちにある道を、母達の後ろを、少し切ない気持ちでついていきました。
帰りの埼京線は、信号故障で止まっていました。
埼京線は、本当に弱いなぁ…
変わらないなぁ…
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