SCUM’S BLOG
満たされている時は
満たされている事に気付かない
むしろ枯渇すら感じる
 



デビルマン見ました。



デビルマン
特撮(映像) 永井豪 那須博之
B0001M3XH4



すごく見たかった映画です。

デビルマン自体に、言うほどの思い入れはありません。
コミックスのデビルマンよりも、アニメのデビルマンの方が身近に感じる、そんな世代です。


では、何が楽しみだったかというと、宣伝で見たカンジだと、わりと格好良さそうなのに、良いというレビューを1つも見た事が無いから。
たぶん、すげー頑張って作っただろうに、どこからも良い話を聞かないから。

うおー、どれほどダメなのだろう?

たとえば、キューティーハニーがダメなのは、そんなもんだろうと思う。

でも、デビルマンだもの。
深い思い入れを持つ人の多い、名作とされる作品。
絶対にシリアスな内容で、それがダメってのは、どう、どれほどのものだろう?

…と、そっちがすごく興味があった。



では、あらすじ。
goo映画より転載。



4年前に両親を事故で亡くし、クラスメイトの美樹の家に引き取られた高校生の不動明。
ある日、無二の親友である了の父・飛鳥博士が研究中に誤って覚醒させてしまった邪悪な生命体“デーモン"に体を乗っ取られながらも、完全に支配された了とは違い、人間の心を残した“デビルマン"となった彼は、それを運命として受け入れ、人類殲滅を画策するデーモン族と戦うことを決意する。
だが、人間社会に入り込み増殖を続けるデーモンを恐れた人間たちは、デーモン狩りを決行。疑わしい者を次々に処刑し、やがてそれは国家間の戦争にまで発展することとなり、図らずも滅びの道を自ら歩み出すのであった。
そんな中、明と同じくデーモンに体を侵されながらも人間の心を失わない美樹の友人・ミーコと、彼女がデーモン化した両親から救い出した少年・ススムを、美樹の一家が匿ったことから、彼らもまたデーモンではないかと疑われ殺されてしまう。
最愛の人たちを失い、怒りと悲しみに苛まれる明=デビルマンは、デーモン族を潰滅すべく、実はデーモン族の中心的存在であった了=サタンと壮絶な戦いの末--、共に倒れるのであった。
戦いの一夜が明けた。
崩壊した世界の一角、生き延びたミーコとススムは新たな世界の創造を心に誓う。




んで、私の感想。



案外、悪くないんじゃないの?

うん。
言う程、惨さは感じなかったな。

主人公クラスの俳優の演技が酷過ぎるなんて、あちこちで書かれているけれど、こんなもんじゃねーの?ってカンジ。
役者使ったわけじゃないんだから、こんなもんでしょう ^^;
むしろ、わりと頑張ったんじゃないの?この子達って思ったのだけれど。
わりと、良い表情出していた時とかあったし。

逆に、CGは良いという意見が多いようだけれど、こっちはどうなの?と思いました。
たしかに、良いんだろうなとは思うのだけれど、いかんせんゲームっぽすぎる。
私はゲームをしないから、今のプレステなんかのゲームのCGとかがどうなっているのか、漠然としかわからないのだけれども、ファイナルファンタジー辺りは、あんまり変わらないぐらいの事やってんじゃねーの?って。
だったとしたら、せっかくの映画なのに、ちょっと悲しい気がするな。

シレーヌとの戦いのシーンなんか、まさしくゲームっぽすぎて、しらけたもの。
攻撃が当たったときに、黄色く光るそれなんて、まさしくゲーム。


内容的には、原作コミックの流れを、そのままなんとか取り込もうとしたのが、ちょっと無理だったのかなぁと思いました。
もう、有名な話なのだから、無理に全部やらずに、どこかに的を絞った方が面白いものが出来たのではないかなぁと思いました。
逆に、無理に全部の流れを持ってきたものだから、原作を知らない人には、よく意味がわからないのでは無いかな?なんて心配してしまうぐらいです。

でも、追い詰められ、疑心暗鬼に陥った人間達の怖さ、醜さの表現は、秀逸だったのではないでしょうか。
ほんと、自分が人間である事が、ちょっと悲しくなるぐらいにはなれました。



…とまぁ、言う程悪くは無かった。
というのが、私の感想でした。
ここのところ、ブログに書くのも面倒臭いぐらいつまらない映画ばかり見ていたので、むしろ、楽しかったなってなぐらいです。



、個人的にすごく残念だったのが、一番楽しみにしていた、デーモン達が、かなり魅力的に描かれていない事です ^^;







デビルマン自体は、まぁ、わりと悪くないかなぁ…と思いながらも、




全身出ると、やっぱりゲームっぽい。





人間とデビルマンの間みたいな姿の時は、なんとなくシザーハンズっぽいなと思ったりして。





天使っぽい時のサタンは、わりと悪くないのかなぁ…と思ったのに、




いざデビルマンと戦うとなったら、とたんにこんなゲーム画面以外の何物でも無い事になっちゃったりして。





対ジンメン戦では、原作での、あのデビルマンの葛藤と悲しみが一切表現されず ^^;
だったら、ジンメン出さなくて良いじゃんって...





ミーコなんて、とりあえずキラキラさせておけばいーや感プンプンでした。
ミーコ、開き直ってからは、人を気楽に殺しすぎだし。



何より一番衝撃的だったのが、シレーヌ。

セクシーな怪鳥、シレーヌ。




シ…シレーぬ?


…なんでしょう、このモッタリ感の強すぎる衣装は。

この女の人が誰だか知らないけれど、あまり、こう、ボーンとはいけなかったのでしょうかね。

別に、ボーンと見たかったわけではないんだけれど、こんなにモッタリしたシレーヌ見せられてもなぁ…

これじゃあ、シレーヌっていうよりも、仮装大賞の、オムツはいてるの?ってなバニーちゃんっぽいもん。




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年末ですね。
クリスマスムードに染まる街を作業車で走りながら、サンタさんに持ってきて欲しいものは、睡眠時間と運転手と、お昼休み。
時間に追われる移動中に寄ろうかどうかすら迷う、コンビニで買うオニギリのビニールが上手に剥けなくて、ムキー!となるのに飽き気味の今日この頃。
そんなSCUMのお届けする、SCUM'S BLOG。
大丈夫。
クリスマスの3連休は、どうやら福島までみんなで出張とかになりそうな雰囲気なので、寂しく無いです。
ご心配ゴム用。
とりあえずいつでも眠いです。



そんなSCUMですが、この前の日曜日、マイカーがあまりにも切ないぐらいバッチくなっていたので、作業開始後すぐさま後悔するぐらいの寒空の下、洗車し、ワックスぐらいは塗ったのです。
ピカリンと光るマイカーに、たとえ拭き残しのワックスがあろうとも、ウォッシャ液がワックスにジャマされてなんか1ヶ所出ていなくとも、なんとなく幸せ。
ピカリンと光るマイカーで、休日だってのにコンビニにゴハンを買いに行き、途中小雨に降られつつ、さすがワックス、水を弾くぜすごいぞワックスと思いつつ、ゴハンと一緒にスターウォーズ エピソード3を購入。

本当は映画館へと見に行きたかったのだけれど、なんだかんだ行けなかった、スターウォーズ エピソード3。

さて、見ようかと思った時、そういえばエピソード2を、いまいち覚えていないなぁという事に気付く。
エピソード1は、ものすごく印象深かったのか、色々なシーンがすぐに頭の中に出てくるのに、エピソード2をほとんど覚えていない。

それはどうなのよと、家に、日曜洋画劇場かなんかで録ったエピソード2があったので、そちらを先に見てみた。

あー、こんなんだったね。
アナキン、ちょっと大人になって、色気付いたんだよね。
パドメを見る目がエロいよね。
っていうか、パドメいくつだ、設定上は。

…とか思いつつ、やっぱりエピソード2は、シリーズの中で一番薄いよなぁ…とか思いつつも、わりと楽しんで見る事が出来ました。
まぁ、エピソード3以外は、またの機会に記事にさせていただこうと思うので、ここでは置いておかせていただくとして...


いざエピソード3。


B0000AIRN3スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐
ヘイデン・クリステンセン ジョージ・ルーカス ユアン・マクレガー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-11-23

by G-Tools




まぁ、あまりにも有名なシリーズなので、私がわざわざここで粗筋を書く事もないだろうから、ここでは触れません。



で、感想。


ツラい (TдT


見ていてつまらないツラさでは無くて、内容が、ツラい。

主人公アナキン・スカイウォーカーが、後の(旧スターウォーズシリーズ エピソード4~6)の、あの有名なダースベーダーになる事は私ももちろん知っているわけで、さて、どうやってダースベーターになるのかな?と思っていたら、想像よりもムゴい展開だったので、ツラい、わけです。

正義のジェダイの騎士を目指すアナキンが、ダークヒーローであるダースベーダーになるのだから、そりゃハッピーエンドなわきゃ無いわなと、わかっていたハズなのに、ここのところの疲れとストレスが感情を出したがっているのか、ダーダーと泣きながら見るハメになってしまいました。


アナキンは、絶対善であるジェダイの騎士を目指していたわけだ。

その絶対善は、私的にはありえない絶対善だ。
こうした観念って、よく洋画に出てくるけれど、キリスト教的な感覚なのだろうか?

なんつーのかな。
傷つけられても、絶対に傷つけ返すな、みたいな。
呪うな、憎むな、妬むな、憎しむな、みたいな。
全てを許し、受け入れろ、みたいな。

そんなの、どこの神様だってしてないのに、人間が出来るかっての。

絶対善も、絶対悪も、この世に存在するわきゃない。

そんなもんがあって、それで選別出来るのならば、私も、大概の人も、存在出来ないってのね。


主人公アナキンは、その理想と現実の狭間で悩み苦しみ、疑う。


それが、変にリアルに見えて、ツラかったのだ。


ジェダイの力を持ったアナキンが、ジェダイの力があるのに、自分の立場や現実の事などがあり、母から離れ暮らし、その母が辺境の地で蛮族に殺され、怒り、蛮族を老若男女問わず、皆殺しにする。
そして、母を守れなかった自分を、さらにそんな行為に到った自分を責める。


それは罪なのか?


愛する人と、その人との愛の結晶である生まれてくる子供の未来の死を知り、それを防ぎたいと思う事は罪なのか?


人がよく簡単に口にするような、お前もしてねーだろうがよってな理想論と、現実の差に苦しむ姿のように見え、なんだか妙に自分とシンクロするような気がして、すごく辛かったです。


でも、私にエピソード1、2、4~6を買って、もう一度ちゃんと見てみようと思わせたのだから、秀作なのだと思います、私は。
幸せな気分になれる映画ではないけれどね。


スペースオペラの代表作的な意味合いで、食わず嫌いの人も多いけれど、これだけ有名で人気がある映画なのですから、やっぱり良く出来ていますよ。
内容もね。

クリーチャーだとかの印象が強すぎて、そこを嫌悪する感もあるような気がするけれど、見てみれば、大丈夫だと思います。
私はスターウォーズシリーズが好きだけれど、フィギュアを集めたりするような好み方では無いです。
でも、スターウォーズに出てくるクリーチャーは、好きです。
存在感が強くて、可愛いんだよね。
特に1~3のクリーチャーには、マンガ的すぎない?って思わされる部分もあるけれど、それもわざとなのかな?だから良いのかな?って、受け入れられるカンジです。


スターウォーズを見た事の無い人、たとえば私の妹(^^; なんかもそうなのですが、「どれから見たら良いの?」と聞かれる事があります。

私的には、旧スターウォーズシリーズ(エピソード4~6)を見て、それから新スターウォーズシリーズ(エピソード1~3)を見るのが、やっぱり一番楽しめるんじゃないかなぁ?と思います。
その順で見れば、私のように、エピソード3を見た後、またエピソード4からを見返して見たい気持ちになるんやないかなぁと思います。

エピソード4~6を見ると、眠くなるという意見も聞くけれど、それは、頑張ってみるか、見ないか、自分で決めろってカンジで。

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勤労感謝の日、一歩たりとも外に出ず、誰からも勤労を感謝される事も無く、ひたすら寝て過しました。

もう夜だろうと言いたいぐらいの微妙な夕方、何気なく見始めたシザーハンズ。
エドワードは何にも悪く無い。
モノトーンの世界に生きるエドワードと、カラフルな街に生きる人々。
エドワードはそのモノトーンのようにシンプルで汚れなく、人々はそのカラフルな色のように、一見明るくも、しかし毒々しい単色。
そんな自分も毒々しい蛍光色のようなものでベッタリなのだろうなぁと、エドワードに恥じ、だがしかし、何が変わるわけでもなく、結局私はエドワードを羨んでいるだけなのかもしれない。
情けない。


B000BX4AIOシザーハンズ〈特別編〉
ジョニー・デップ ティム・バートン ウィノナ・ライダー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-11-12
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何度か見た映画ではあったが、久々に見た映画でもあるような気がする。
なんとなく、映画が見たい気分。
録画したものがたまってきているので、それを見てみようかと思った。

重くなるのはイヤだったので、どうでも良さげなゾンビ映画があったので、見てみる事に。



B0002N2IM8ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション
サラ・ポーリー ザック・スナイダー ヴィング・レイムス
ポニーキャニオン 2004-11-05
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んで、感想。

ゾンビ出しゃ良いと思うなよ。
あまりにも説明不足、描写不足、説得力も何も無い、とりあえずゾンビたくさん出しとけ、みたいなカンジ。
恐怖すら無いのはもう、どうしようも無い。
ラストも、救いようが無い。
この手の映画は、ラストがかなり重要だと思うのだけれど、ただ、ゾンビから逃げられません。で、終わられても。

一番印象的だったシーンは、ブロンドのいかにもな女が、バックでファックしているシーン。
あまりにも突然出てきて、え?こんな人、登場人物の中にいたっけ?
っていうか、相手もわからないし。
それぐらい、登場人物達も印象が弱く、魅力に欠けるし。

そして、その女が、ゾンビでは無くて、マヌケなオッサンのチェーンソーで切り殺されるシーン。
あー、にんともかんとも...



あまりにも納得いかず、それならばと、ゾンビ映画の歴史にはガッツリ名前を残す、私はまだ見た事の無い、「ゾンビ」を見てみようと。


B0002CHNHOゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE
デビット・エンゲ ジョージ・A・ロメロ ケン・フォーリー
ハピネット・ピクチャーズ 2004-07-23
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原題を見て、ひっくり返った。
「DAWN OF THE DEAD」

っておいおい、さっきのと一緒じゃん(^^;
さっきのは、これのリメイク版だっちゅーのか。

んで感想。
まぁ、古い映画だから、その辺は置いておいたとしても、上の作品と同じぐらい、よくわからない展開が多い。
でも、登場人物の個性や、内容的にはこっちの方が、若干マシ……かなぁ。

ノロノロしているくせに、食いちぎり方だけは、やたらスムーズなゾンビ達。
あんまりゾンビを怖がっているようには見えない登場キャラクター達。

しかし、何気に特筆すべきは、主人公達が立て篭もるデパート(?)を奪おうとして現れた強盗団。
ゾンビでは無く、普通の人達なのだが、なぜかチョッパーライクなバイクと、レイザーラモン顔負けのブラックレザーに身を包み登場。
ゴッツいトライクや、サイドカーなんかも出てきて、実際デパートの中で、こんな風に走るのはシンドいだろうなぁと、変な方に気をとられてみたり。
とりあえず、アメリカン乗りは、見てみてもいいかも w

あと、こんな映画なのに、すっとんきょうな音楽が多いのも、すげー気になる。
この音楽がなんとも微妙な作用を生み出し、なんだか、ホラー映画を見たというより、トリップ系の何かを見たような感覚で終わりました。

うーん、まぁ、結局のところ、見なくて良い映画ってカンジです ^^;
私的には、ね。

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「ヴァン・ヘルシング」を見ました。
映画館で以前見た、「ヘルボーイ」を見に行く時に、その時上映されている映画の中で、見たい映画の候補にあがっていた作品のひとつ。
ちなみに、「実写版デビルマン」も候補にあがっていた。
この実写版デビルマン、何気にDVDにもなっているクセに、先日このヴァンヘルシングを借りに行ったTUTAYAには無く、尋ねたら、DVDにはなっていないぐらい言われた。
ウソつきめ。
それとも、レンタル用にはなっていないのか?
まさかね。

さてさて...


ヴァン・ヘルシング
ヒュー・ジャックマン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2004-12-22


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あらすじNTT-X Storeより転載

19世紀のヨーロッパ。
街の闇ではモンスターがうごめき、 人々を恐怖に陥れていた。
そしてそんな怪物どもを次々と仕留める凄腕のモンスター・ハンターとして、 ヨーロッパ中にその名を轟かせる男、 ヴァン・ヘルシング。
ある日、 彼はバチカンの秘密組織から密命を受け、 トランシルヴァニアへと向かった。
そこで世界制覇を目論むドラキュラ伯爵と闘うアナと出会う。
彼女はドラキュラ一族と400年に渡る闘いを続けてきたヴァレリアス一族の王女であった…。


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えーと、いまいち評判の悪い感がありますが、個人的には、娯楽作としては楽しめる方なのではと思います。
最後の方まで、わりと普通に楽しみながら見ることが出来ました。
出てくるモンスターが、フランケンシュタイン、狼男、ドラキュラ、ジキルとハイド(笑)とわかりやすいのは賛否の分かれるところでしょうが、まぁ、メジャーどころを持ってきたいでしょう。
そりゃ、話題的にも。
私はそれを別に悪いとも思わないです。

ただ、「?」と思う部分が多かったのも、事実。

ちゃちゃっとブログを検索してみたのだが、そして誰もそこには触れず、むしろ「綺麗な人だった」ぐらいにしか書かれていないが、ともかくヒロイン役がヒドイ。
最初はサディステックなキャラっぽい雰囲気が悪くもなかったのだが、この人、ともかく自分勝手。
世界を守るために人が犠牲になるのは仕方ないのだけれど、自分のお兄ちゃんが狼男になってしまったら、それを殺される事だけは、かたくなに避けようとする。
(設定上)全ての怪物は、元は人間だった。
狼男になってしまった兄と同様に…と解っても、兄だけは殺したくないのに、他の怪物には容赦が無い。
単純に、ものすごくひどい人だと思ってしまった。
かと思えば、あきらかに自分の兄ちゃんだった狼男が襲ってきた時には、ガンガンと銃をぶっ放すし。
結局、他人の意見や立場を意識も理解もせず、ただ自分だけが正義で、自分だけが納得できればいいの?
つまり、単純に自分勝手な人なの?みたいに感じてしまって、まるで共感もできなかったし、思い入れも持てなかった。

あと、モンスターの設定が弱い。
メジャーどころを持ってくるのは良いけれど、それを、普通にそれらの映画などの設定を「あ、その映画のキャラクターの名前知ってるよ」的な、普通の人の漠然とした各々のモンスターのキャラクターイメージを、そのまんま映画に持ってきてしまったみたいな、「なんだか有名だから良く知らないけど使っちゃいました」的な設定が、すごくイヤ。
せっかくなのだから、普通の人には有名だからわかる、マニアには、マニアだからこそわかるような設定を用意しても良かったのではないのかなぁ?
せっかく映画なのだから。

まず、狼男が、吸血鬼の天敵だという設定がよくわからない。
なぜ狼男が、吸血鬼の天敵になりうるのかという話が無い。
西洋的吸血鬼に、狼の存在は不可欠だと思うのに、それを天敵にしていまうのはナゼ?
あと、狼男に噛まれた人間が、狼男になってしまう事に対する説明が無い。
知らないで見ていたら、本当に漠然としたイメージで、「どうして?そうなの?」ってカンジでしか見られないのではないだろうか?と、いらぬ心配をしてしまう。

ジキルとハイドをモンスターにしてしまうのも、どうかと思う。
これをモンスターと判断し、殺す事が許されるなら、それこそ誰を殺しても許されちゃうんじゃないの?
ジャンキーだから殺しましたとか、なんかそうした魔女狩りっぽい感覚を肯定しちゃうのが、ちょっとコワいです。

あとは何より、「ドラキュラ」と「フランケンシュタイン」ね。

どうもこの辺り、わりと誤解されがちだけど、「ドラキュラ」ってのは個人名であり、吸血鬼全般を指す言葉ではないんですよ。
「ドラキュラ」ってのは、吸血鬼「ドラキュラ」伯爵であり、つまり、あえて例えるならば「人間 山田課長」みたいなものなのです。
山田さんは、この定義だと、課長だし、人間だけれども、人間の全てが山田さんなわけでも、課長の全てが山田さんなわけでも無い。

たとえば人間では無い生物が、人間を見る度に「あ!山田だ!」と言っていたらおかしいでしょ?
ドラキュラは吸血鬼であっても、吸血鬼の全てがドラキュラなわけではないのです。

オスマンサンコンもマイケルジャクソンもボブサップも織田信長も全て人間だけれども、「山田さん」ではないでしょ?

そんなカンジです。


フランケンシュタインにいたっては、もっとヒドい。

フランケンシュタインってのは、元の映画の設定上だと、「死体を使って作られた人造人間」を作り上げた科学者の名前であり、一般的に「フランケンシュタイン」と呼ばれている怪物は、「フランケンシュタイン博士が作り上げた人造人間」なのだ。

例えば、「たまごっち」を開発した責任者が山田さんだったとしよう。
それを、「俺さ、山田さんの作ったたまごっちで遊んでいるんだ」というのはおかしくないが、「俺さ、山田さんで遊んでいるんだ」ではおかしいでしょ?

こうした辺りが、妙に気になる。

…どうでもいい?


まぁ、何はともあれ、ドラキュラ、フランケン、狼男…怪物くんですね(笑

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アメリカ版リングを見てみました。

そんなの見てるヒマがあったら、ちゃんと更新したり、人の記事を読んだりしろよという声が聞こえてきそうですが…
うっせー、俺にだって、俺なりのストレス発散をさせてくれい!
プンプン・ビーム!


ザ・リング
ゴア・ヴァービンスキーアスミック 2003-05-02


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あらすじ (Yahoo!ムービーより転載)


悪夢を映したような映像が流れるそのビデオテープを見た人間は誰であれ、ちょうど7日後に必ず死ぬ――まるで、どこかの街で流布されている都市伝説ででもあるかのようなその話を聞いたとき、新聞記者のレイチェルは、にわかには信じることが出来なかった。
そのテープを見た4人の若者が、全員1週間後に謎の死を遂げるまでは…。
レイチェルはテープの謎を突き止めるため独自に調査を開始する。
そして、ついに問題のテープを見つけ出すことに成功する。
が、ふとした隙に、レイチェルの幼い息子がテープの中身を見てしまうのだった…。


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えーと、まぁ、ご存知かとも思いますが、元々は日本の、鈴木 光司の「リング」という小説が元ネタです。

日本でも、映画や...

リング
真田広之 松嶋菜々子 中田秀夫 鈴木光司
ポニーキャニオン 1999-08-18



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...ドラマにもなりました、あの有名な「貞子」の出てくるお話です。


日本のホラー作品を、西洋人が作ってどうなるのか?
日本人的な恐怖が描写できるのか?
ヘタしたら、ギャグのようになってしまうのではなかろうか?

…といった心配と期待をして見たのですが、感想としては、まぁ、思ったよりも良く出来ているのでは、といった感想でした。

思ったよりも原作を崩す事無く作っていたので、安心感があったし、作りもわりと丁寧なものでした。

ただ、私は原作小説を読んでいるので、ストーリーや設定が理解出来たのですが、これ、予備知識無しに見て、ちゃんと意味合いが綺麗に伝わるのかなぁ?という気もします。

でも、それは日本映画版も変わらない気がするので、正直、個人的には日本映画版よりも好きかも。
日本版は、真田広之、松嶋菜々子という配役はどうかしら?って感じだったので。
もっと、普通の人使ったほうが良かったと思ってしまうし、貞子の描写を、怖く見せたがりすぎて、結果ギャグみたいになっちゃっていたから。
だからアメリカ版は、(私が)知らない俳優の、しかも西洋人出演だったので、変な生々しさが無かったのが良かったのかも。

とはいえ、やはり日本的恐怖を表現はしきれていなかったし、オチも原作よりも弱いというのも事実。

結局、原作小説が一番面白かったです。
それだけで良いんじゃない?ってな気もするぐらい。

もっとも、鈴木光司の、このリング関連の小説は、あまりにも多すぎて、しかも話がどんどん自分の世界に入りすぎて、さも無理矢理難解っぽくしている雰囲気が鼻についてしまうので、私は「リング」「らせん」までで良いかな…って感じですが。


さて、この映画を見るにあたって、一番心配だったもの。
それは、「貞子」です。

これだけ有名になってしまった「貞子」という名前と、「貞子」のあのスタイル。
アメリカ版も、あのスタイルは追従するようだったので、では名前は?と、すごく心配していたのです。

だって、映画内で、ブロンドで青い目の人が、「Oh!No!サダーコー」とか言ってたらもう、ガックリにも程があるじゃないですか。
それこそギャグになってしまう。

で、どうだったかというと、「サマラ」という名前に変えられていました。
「さ」繋がりですね(w

そのサマラ、貞子よりも小さい子供で、生きていた頃は、わりと可愛らしい女の子でありました。
ここは、私的には高評価。
日本的恐怖は日本人的な顔を使わないと表現できないの?ってなガッカリ度を与えてくれる、「呪怨」のアメリカ版「THE JUON」のテレビコマーシャルの、出てくる怖い子供が日本人ライクなのを見た時の、あのガックリ度たるや…

まぁ、この作品は、日本人が監督らしいから、そうしちゃったのも仕方ないのかもしれないけれど、むしろ、日本人が作るのだから、日本からは切り離しちゃえば良いのになぁ…とも思ってしまうのだけれど。

まぁ、結局なんでしょう。
小説リングを読んだり、ドラマや映画のリングを見て、わりと好きな人は、見てもガッカリはさせられないかなぁ?ぐらいでしょうか(^^;
もっとも、真田広之や松嶋菜々子のファンだから映画を見た人なんかには、問題外。
当たり前だけれど、出てないからね(笑

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世間がB級映画流行なので(え?
前々から気になっていたこれを見てみました(w


キラーコンドーム
ウド・ザメール ペーター・ローマイヤー ゲルト・バーメリンク マルティン・バルツ
ハピネット・ピクチャーズ 1999-11-25


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なぜにこれが気になっていたかというと、クリーチャーデザインを、あの「エイリアン」や「スピーシーズ」のクリーチャーデザインをした、H.R.ギーガーがしているから。

最初、レンタルビデオ屋で、私が一生懸命DVDコーナーを探すも見つけられず、一緒に見てくれるという人が、ビデオのコーナーで発見してくれた。
まぁ別に、ビデオでもいいよと借りようとしたら、その人が、「これ、アルバトロスだね」みたな事を言ってきたので、「は?アルバトロスなわけないじゃん。クリーチャーデザインはH.R.ギーガーだぜ。」と返したら、「だって、アルバトロスって書いてあるよ」と言われ、ビデオテープを覗き込んだら、デカデカと『アルバトロス・フィルム』のマークが(^^;



 アルバトロス・フィルム

今年一月に銀幕デビューを果たしたのかもしれない、あのネットアイドル、salsaさんをも震え上がらせたらしい「チアリーダー忍者」など、B級映画と呼ぶ事すら躊躇われるような迷作を多々配給しているらしい、あの悪名高いらしいアルバトロス・フィルム出の作品である。

なぜにアルバトロス作品にH.R.ギーガーが?
意味がわからん。
ともかく、覚悟を決めて見てみるしかあるまい。


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あらすじ (アルバトロス・フィルムのサイト内、「キラーコンドーム」より転載)


殺人コンドームが人類に無差別攻撃を開始した!!
ニューヨークの裏町。
そこに立ついかがわしいホテルで、教え子の女子大生を連れ込んだ大学教授の悲鳴が響き渡る。
彼のチンポが無惨にも食いちぎられたのだ。
しかしその夜、犠牲になった性器はひとつだけではなかった。
この異常な事件にもかかわらず、ニューヨークで関心を持ったのはただ一人。
ホモで変わり者のルイジ・マカロニ刑事だった。

だが現場のホテルで美少年ビリーに出会うと、仕事を忘れてベットイン。
彼の巨大なモノがコンドームを使おうとした瞬間、そいつが襲ってきた!
間一髪、左のタマをなくしただけですんだマカロニ。
彼は退院後、孤独な戦いを開始した。だが調査をあざ笑うかのようにコンドたちは逃げ散り、次々と人を襲う。
他の人々はそれでもキラーコンドームの存在を信じない。
ようやくマカロニ刑事が仕留めた一匹が分析された。
複雑な有機体の合成で消化機能がない生き物、その頃事態は急変、大統領候補さえも襲われて大事件に進展。

核心に近づくマカロニ。
彼の前に現れたのは狂信的女性至上主義者の一団、そして対マカロニ戦のために作られていた、あまりにも巨大なキラーコンドーム!
果たしてこの戦いに勝てるのか!


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えーと、うん。
内容は、このあらすじで充分だと思う。
このとおり。

でも、最初ビビってたアルバトロスブランドであるという事は気にしなくてもいいのではという程度には、むごい作品でもなかったと思います。
むしろ、わりと良く出来ているのでは。
少なくとも、B級作品を楽しむという事をポイントにすれば、なかなかの出来だと思います。

ホモやらオカマやらばかりの倒錯した世界すらも、極端ないやらしさや、それどころか違和感すらもあまり与えずに物語を進められるというのは、わりとすごいのではとも思わされました。

オチが弱いかなぁ…という気もしたのですが、それも最後のマカロニ刑事とビリーとの展開で、充分緩和させてくれているし。
スプラッターとはまた違った、ものすごく気持ち悪い展開だけれど(笑


さてさて、問題のH.R.ギーガーがデザインしたという、キラーコンドームさん。




こんなの。

いやね、もう、ただ、コンドームの入り口に、ぐおーってカンジの口が付いているだけ。
これをあのH.R.ギーガーがデザインしたわけー?ってカンジ。


そしたら、映画内に、こんな画像が。



わはは。
たぶんさ、この左上の絵、これをH.R.ギーガーが書いたんだと思うのよ。
これを元に作ったんだろうね。
いやー、なんでしょう、このやる気の無さ。
シャレで話の流れとか、ノリとかで書いたのではないのかなぁ。
それこそ、飲んだ席でとか。

そして、これをもって、H.R.ギーガーデザイン!というのを売りにしてしまう逞しさも素敵です(w


んでね、映画内の、クリーチャーであるキラーコンドーム。
これが、なんだか可愛い。
声とか動きとかが、妙に可愛い。

性病やらの蔓延している昨今、コンドーム使用を否定するような映画でどうするんだ?って思いもあったけれど、こんなくだらなくてリアリティーが無くて可愛いキラーコンドームを見て、コンドーム着けない!ってヤツがいるとしたら、そいつは何かと理由をつけては着けない人なのだと思うよ、たぶん。

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アメリ【期間限定スペシャル版】

ビデオメーカー

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妹が、WOWWOWで放映されるので、チャンネルを変えていいかと言ってきたので、そのまま見出した映画。
何気なく見出したのだけれど、どんどんと引き込まれました。

うーん、なんて言えば良いのだろう。
なにか、この映画のあらすじや、感想を書くってのが、ものすごく難しい。
もちろん、悪い意味では無くて。
なにせ、見入ってしまって、携帯のメールも返さないし、トイレにも行かなかった程です(笑

なんだろう、一言で言ってしまえば、シュール、なのだろうか。

何かしら誰でも持っているであろう悩み等によって、ちょっぴり大げさに表現されたコワレ気味な人たちの中で、アメリが、アメリ独特の価値観と愛を持って行動していく姿…って、わかりづらいですよねぇ…

でも、少なくとも、ネットで、私のブログを見てくれているような方ならば、大なり小なり、理解できるし、楽しめる映画なのではないかなぁ…と思います。

予想外のオススメ。
綺麗すぎず、汚すぎず、絶妙なバランスの、秀作だなぁと思いました。

私はどうも、綺麗に表現できないので、興味のある方は、pon2さんの記事「アメリ」 (Books Cinemas ...That's 園丁)を参考になさって下さい。

で、この記事を書くために調べてみたら、監督がジャン=ピエール・ジュネなんですね。
エイリアン4の(笑

うーん、微妙になるほど~ってカンジです。

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gooブログのスタッフが、何を思ったか、ヘルボーイについてなんていう、微妙な公式ブログを立ち上げたようだ。
私は以前、映画館で映画「HELL BOY」を見たのだが、私の中での評価は、「微妙」。

毎日更新を目指すそうだが、さて、どういう話題で、どの程度進むのか?
すごいなぁ。
私にはちょっとできそうもありません。
っていうか、想像もつかない。
大好きなエイリアンについてだって、毎日なんてとても書けないもんなぁ。

ちょっぴり楽しみ(w


* ヘルボーイブログ *

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ようやっとAVPを見てきました。

え゛!?あれだけエイリアン、エイリアン言ってたのに、まだ見に行ってなかったの?

ええ、そうですが、なにか?


いやね、もう、ほんと私、腰が重いのよ。

たまたま、そういえばいつまでなんだ?AVPと、映画館のサイトをチェックしたら、なんと、もうすぐ終わっちまいそうな事が書いてあったので、やべー!と、慌てだした次第でして…


関東でやってる映画館はもう、すごく少なくなっちゃってて、私が行ったMOVIXさいたまでも、夜に1本だけやってるだけでした。


「MOVIXさいたま」は、さいたま新都心駅のすぐ脇にあります。
私が九州に越す前には無かった駅。
与野の辺りであろう事は解るけど、何線?と調べてみたら、京浜東北線と、宇都宮線が停まるのだそうだ。
へー。
与野駅と大宮駅の間に駅が出来たんだねー。

でも、うちは埼京線沿線なので、MOVIXさいたままで、北与野駅から歩いて行くことにしました。
駅の上に渡っている橋(?)を渡って、ビルの脇をずっと上を歩けばすぐつきました。
近いね。

この辺り、昔はさびれた雰囲気だったのだけれど、だいぶ変わりましたね。
ビルとか建っちゃって。
つっても、人の数は昔から、さして増えている風ではなかったけれど(^^;


さいたま新都心自体が古いものではないわけですから、映画館も新しくて綺麗でした。
最近多い、なんかアメリカっぽい雰囲気の、入り口1つで、スクリーンが何ヶ所もあるやつ。


ビールとホットドックとフライドポテトなんていう、なんともベタな物を購入し、席に着く。
全席指定なので、席を選んだり迷ったりする手間が無いのは良い。

客がすごく少ない。
私含めて20人いたかしら。

まぁ、混んでるよりは断然良いのだけれど。



さて、肝心のAVP...




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あらすじ (goo映画より転載


現代。
ウェイランド社の衛星データが、驚くべき発見を告げる。
南極の氷河の地下600mに正体不明の熱源が見つかったのだ。
社長のウェイランドは、採掘と調査のエキスパートを招集し、現地に向かう。
チームのガイド役を依頼されたレックスは、調査の危険を訴えるが、耳を貸す者はいない。
調査チームは荒廃した捕鯨基地の下に直径3mの筒状の地下ルートを発見。
その穴の先でレックスたちが目にしたのは、巨大なピラミッドだった。
だがそこは、エイリアンとプレデターが長年に渡って死闘を繰り広げる“聖域”だったのだ!


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さて、感想。
無論、ねたばれありあり(笑


うーん、とりあえず、単純には楽しめました。
いやね、正直、かなりダメだろうなと思っていたので、良い意味で期待を裏切られました。

ただ、どうなんだろう。
あれ、私ってほら、エイリアン好きすぎるから(笑)、これってたとえば、エイリアンやプレデターへの予備知識無しで見て、エイリアンやプレデターの意味がわかるのかなぁ?
その辺の説明が足りないんじゃないかな?私はわかるけどさ、みたいな、いらない心配してみたり。
でも、好き側から見ると、えーちょっと設定軽く考えてない?みたいな部分もあったりして。
…まぁ、難しいものなのでしょうね。


しかしまぁ、映像がとても綺麗で、暗くてなんだかわからないってのでごまかされる事が無く、冷凍されていたクイーンの登場や、マトリックスばりの映され方で飛び出したフェイスハガー等々、ウヒョ!と思える映像を、鮮明に見られたのが、かなり嬉しかったです。


今作、エイリアンもプレデターも、全然怖くないです。
これなら誰でも見られるねってカンジでした。
ジュラシックパークぐらい平気ならいけるんじゃない?

エイリアンに関しては、シリーズの中で、最も怖さを感じさせないエイリアンの姿だったと思います。




見るまで、エイリアン好きの私は、「どーせプレデターが大量のエイリアンをブシブシ殺していくんだろー?ケッ」と思っていたのですが、なかなかどうして、かなりエイリアンが強かったです。
まさか3人のプレデターのうち、2人があんなに早く、あっさりと殺されるなんて思ってもみなかったので、おお!と思わずガッツポーズ。


さすがにプレデターも、いきなり3人殺されちゃうわけにもいかず(話終わっちゃうからね w)、残った1人はわりと強い。
エイリアンの足1本掴んで、そのままジャイアントスイングしたりします。
ジャイアントスイングされるエイリアンなんぞ、後にも先にも見る事ができないであろうシーンですわな(w


しかし、何より強いのが、主役の女性、レックス。
盗ってきていた(笑)プレデター用キャノン砲みたいなのを取り返しに来たプレデターに、キャノン砲を返したところまでは良いのだが、何を思ったのか、突然そのままプレデターについていく!と宣言。
怖いもの知らず過ぎです(笑
いや、何を思ったのか、ではありません。
一人になってしまった自分の護衛に、プレデターをチョイスしたわけです!(^^;

これにはさすがにプレデターも困惑顔。
いや、顔は見えてないんだけどさ。

このプレデター、成人の儀式で来たぐらいなので、幼いのでしょうか。
こんな強引な押しに負けたのか、色香に負けたのか(笑)、エイリアンの死骸をさばいて、エイリアンの頭で盾を、尾で槍を、レックスのために作ってあげたりします。

なんでしょう。
この人間臭さは。
メットを取った時の瞳は、なにやらつぶらで可愛らしくすら見えてきます。

肩を並べて一緒に脱出する、プレデターとレックス。
油断してぼんやり見ていたら、そのまま脱出成功、二人は見つめあい、そして…なんて展開になっても、違和感を感じなかったかも(笑


逃げるプレ&レックスに対し、もちろんエイリアンは追いかけるわけです。

手かせやら機械やらで拘束されていたクイーンを自由にすべく、なんと子エイリアン達がクイーンを攻撃。
流れるクイーンの酸の血で、拘束を解き、モキャー!と怒ったクイーンが駆け出します!
その前を、テテテと子エイリアン達が走ります。

なんかね、これがいたずらして逃げる子供と、追いかけるおかーさんってカンジで、えらい可愛かったです(w


ようやく外に出て安心しかけたプレ&レックスのところに、クイーン登場!
かつてない、すげースピードと勢いで突撃してきます。
障害物って何?それ美味しい?ってカンジです。


かなり頑張ってプレが戦うものの、さすがにクイーン強し!
プレデターはピンチ!

…と思ったら、結局なんと、クイーンにとどめをさすべく、海に崩れ落ちそうな建物にクイーンをくくりつけたのは、なんとレックス!
プレは、それを手伝う有様。

あまりにも強いレックス!
対して、手伝っていたプレデターは、まんまとクイーンの尾で串刺しに!
プレ瀕死。


結局、クイーンを冷たい海の底に沈めたのは、レックスでした。

瀕死のプレデターを回収しに来た他のプレデターに、「プレデター2」同様、「お前強くてえらいねー」って槍をもらうレックス。

戦士として認められたレックス。
っつーか、結局上着がシャツだけになっちゃってるけど、寒くないのか?
南極だってのに(^^;
「プレデター2」の時もそうだったけど、プレデターに戦士として認められる程の猛者は、寒さなんて関係ないのだろうか?



さて、チェストバスター好きの私ですから、今回もチェストが酷い目にあいやしないかしらと、ヒヤヒヤしながら見ておりました。

最初に出たチェストは、誰にも邪魔される事無く外に出られたものの、いまいちはっきりと姿を見る事ができず、2度目に出たチェストは、プレデターに即捕まり、ペキリと折られてしまう orz

…が、3度目の登場は、地球から飛び立ったプレデターの船内、瀕死だったプレデターの胸を突き破ってです(w
そのチェストバスターの口は、プレデターのものと似た形になっておりました。
プレデターの構造を取り入れた、さぞや逞しいエイリアンが誕生した事でしょう。
その後、船内がどうなったんでしょうか。
ウヒヒ~



あとさ、どうでもいいけど、プレデターって、全身装甲に覆われていると思ってたんだけど、なんか、網みたいなのを着ていて、わりとセクシー路線だったんですね(^^;



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映画「ターミナル」を見てきました。


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あらすじ(goo 映画より転載)

東欧クラコウジアからニューヨークに来たビクターは、入国ゲートで職員に呼び止められた。
渡航中にクーデターが起こり祖国が消滅、パスポートが無効になってしまったというのだ。
彼の目的地は「ラマダ・ホテル」。
ニューヨークは目の前なのに、パスポートがなければアメリカに入国もできず、国情が安定するまでは帰国することもできない。
彼は、空港で生活することを余儀なくされる。
ビクターがニューヨークに来た目的は?
彼が大切にしている缶の中身は?
片言の英語しか話せないビクターは、「約束がある」と言うだけだった。


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かなり良く出来た映画だったと思います。
話は地味で、起伏も少ないのですが、かえってそれが話に嘘臭さを感じさせず、また、テンポ良く進んでいくので、違和感をほとんど感じる事無く、飽きずに、感情移入する事ができました。
変に、感動してして!といった空気は無く、見る前に想像していたよりコミカルだったりして、疲れずに見られるというのも良かったです。
ラストがちょっとダレたりと弱い部分もあったけれど、それを差し引いても、オススメできる映画なのでは。

この映画はフィクションだけれど、空港で暮らさざるをえなくなったという設定のモデルとなる人物がいるそうですね。
その人物自体は、この映画の主人公のような人物ではなく、その空港での暮らしに慣れてしまって、なんだかホームレスを満喫して暮らしちゃっているとかいう話だけれど…

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