はじめの言葉
「TVの浅田真央よりリアルのロゼラニ幸恵」
なんちゃって。
さて、「おゆうぎフラ」がまさに終わる瞬間にわたすは会場に到着したわけだが、
舞台では3人のフラガールがソデに引っ込んでいく時だった。
そのうちの1人が木野田さんであることはわかったが、
あとの2人は咄嗟には分からなかった。
むしろその時点でまだわたすは「カイマナくんはどうした?」などと思っていた。
ちなみに会場はけっこう広く、100人ぐらいは入れそうなところに、
臨時にしてはまあまあの舞台をしつらえ、100脚くらいの椅子を並べ、
家族連れからお年の方まで、お客は70~80人は入っていたと思う。
わたすは一番後ろに立って観ることにした。
で、エアリアルライブが3曲。例の「息吹」を真ん中に入れた。
「息吹」は美しい曲だと思うが、わたすの趣味としてはちょっと曲調が暗いかな(ゴメン)
歌詞の内容は前向きなんだけどね。
この時点でわたすは、バランス的にこれは決して軽い公演ではないなと感じ始めた。
エアリアルライブが終わり、お待ちかねフラガールショーが始まった。
この時点で、2時半になっていたと思う。
最初の曲は「ハノハノハナレイ」(覚えたぞ~笑)。
ダンサーは、小林さん、渡辺舞さん(どうやら愛さんではない様子)、木野田さん、賀澤さん。
4人もいる!
しかもこの曲で始まるってことは、東京ドームもそうだったし、スタンダードな出張公演のパターンじゃないですか!?
わたすの胸が期待に踊り始めた。
いや踊っているのはフラガールで、わたすは期待に震えたというべきか?ま、どっちでもいいや(笑)
皆さん、元気に声をあげながら踊っているのである。
たぶん小林さんを生で見たのはこれが初めてじゃないかな。
フラオタに熱烈な人気のある苑未さんである。なるほど綺麗だね。
2曲目は「プープーアオエワ(真珠貝の歌)」メンバーは同じ。
音源はケアリイ・レイシェル。これも学習しました。CDを毎日聴いているんである。
やっぱ踊りがつくといいね。
本舞台でもやって欲しいが、「イムア・未来へ」には含まれていないようである。
当面は出張公演用のナンバーとして使われるんだろうか。
3曲目には、サプライズが待っていた。
おおおおおーっ!!!ロゼラニさんじゃないですかっ!!!!
なんという偶然!全然狙ったわけじゃないのに。
それどころか、ほとんど期待せず、来るかどうかも迷ったくらいなのに。
ロゼラニさんが登場したとき、確かに心臓が「ズギュン」と音をたてたぞ(笑)。
フラの神様、計いが粋すぎる!オレを殺す気か!?(爆)
ロゼラニさんのソロによる「ブルーハワイ」。
「新橋の奇跡」以来である。
しっかりと見させて頂きました。たっぷりと優雅さを感じたぞ。
ちなみにわたすはロゼラニさんのスローなナンバーが大好きでっせ!!
4曲目は、小林・賀澤さんによる、元気いっぱいの「TUTUKI」。
で、5曲目「オテア」センターには白衣装が燦然と輝くロゼラニさん。
ここからはもうほとんどロゼラニさんしか見ていない(笑)。
6曲目=ラストはお約束の「フラガール~虹を」
この2曲、ずっとロゼラニさんの美しい所作に見とれていたのである。
で、「GO! フラガール!!」の決めポーズのあと、手を振りながら退場となるわけだが、
その時わたすは一番後ろで立ったまま、ロゼラニさんに手を振った。
ロゼラニさん、気がついてわたすに手を振ってくれた、ように見えた。
ショーは終了し、わたすは職場に戻っても良かったのだが、
ロゼラニさんが来ていることを知ってしまったわたすの脳内では、煩悩がぐるぐると渦を巻き始めていた(笑)。
ここからあとは、煩悩に取り憑かれたわたすが、それからどんな行動をとったかについて、できるだけ簡潔に述べる。
この公演は2日間行われることになっており、わたすはその時なぜか、ロゼラニさんたちは今夜いわきに帰り、明日は違うメンバーが来ると思い込んでいた。
で、帰りのバスの中で食べてもらおうと、ちょっとした「おやつ」とジュース(人数分。だが考えてみると同行スタッフの分は買わなかった~笑。そもそも何人いるのだか?)を、
「ダイシン百貨店」の地下食品売り場でゲットし、会場スタッフにお願いして渡してもらおうと、再び会場に戻った。
ところが、会場にはほとんど人がいず、スタッフの姿は全然見当たらなかった。
どうやら4時までの1時間ほど、皆さんどこかで休憩しているらしかった。
わたすは、レジ袋を持ったまま誰かスタッフが来るまで待つこととした。
15分前くらいになると、ぼちぼちと会場関係の人たちが現れ、準備を始めた。
わたすはPAをチェックしている赤いTシャツのスタッフに訊いてみた。
「あの、すみません」
「はい?」
「あの、実は私、ロゼラニさんの知り合いなんですが、あのー、差し入れをしたいんですけど、渡していただくことはできますか?」
「あ、それでしたら、もう間もなくここを通ってステージ裏に入りますのでその時に」
「え、ここを通られるんですか!」
「はい」
「あの直接渡しちゃってよろしいんですか?」
「どうぞ」
というわけで、あっさりと直接渡せることとなった。
わたすの心拍数がガンガン上がるのが自分で分かった。
我ながら、なんでこんなに緊張するんだろう。
いい大人が情けないが、まるで少年に戻ったようなドキドキわくわく感である。
ちなみに、わたすはたぶん大学の理事長と会ってもこんなに緊張しないだろう(笑)。
思いがけない幸運に、心の準備が追いつかないということね。
ダンサーさんたちが現れた。
ロゼラニさん、すごく綺麗なんである。
顔が小さくて、可愛くて、細くて、一見華奢なようで、実はアスリートなみに引き締まっていて、
オーラが輝いているんである。
わたすの心臓は爆発寸前、マックスに近づいたんである。
テンパるとはこういうのを言うのだろうか。
ロゼラニさん、すぐにわたすに気がついてくれたのである。
「こんにちわ~!」
「びっくりしたよ~、今日来てたんだ」
緊張している割にはタメ口なんである。
「あの、実は差し入れを用意したんだけど・・・」
「ありがとうございます!」
「この店で買ったもので、レジ袋に入れたままで悪いんだけど・・・」
「あー、いいですよ、全然」
で、レジ袋入の「おやつ」(←どこのスーパーでも売っているチョコパイしかも大袋入りとむき甘栗)と、これまたどこでも売っているようなジュースを渡したのである。
「ところで、さっきの回も見に来てたんだけど、わかりました?」
「わかりました!」
やっぱりわたすに手を振ってくれたんだ(感動)
この一言でわたすは昇天した・・・・・・
それから、わたすは「おゆうぎフラ」に大人なのに参加してしまった(苦笑)、それは木野田さんがわたすの首にレイをかけてくれたおかげである、とか、
おそらく、ダンサーさんたちに「あれが幸恵さんのファンの男か」とインプットされてしまったかもしれない、とか(いいんだい!~笑)、
フラガールショーをもう1回たっぷり楽しんだ、とか書きたいことはいっぱいあるが、割愛する。
ショーが終わって、放心状態のわたすの携帯にメールが来ているのに気がついた。
なんか、急いで連絡して手配しなければならない仕事の依頼で、
いつも土曜日の午後に仕事のメールなんてほとんど来ないのに、なんで今日に限って!
とイラつきながら会場の外で電話して、ようやく用事が片付くと、ちょうどフラガールの皆さんが会場から出てくるところだった。
これはおそらくフラの神様が本日最後に与えてくれたチャンスであろう。
そのために滅多にない土曜午後のメールを仕込んでくれたのかもしれない。
皆さん、談笑しながらこっちに来て、すぐにロゼラニさんがわたすに気がついて、近寄ってきてくれた。
「今日はありがとうございました」
「お疲れ様でした。とっても良かったよ!」
「明日もありますから、よろしかったら」
「え?ロゼラニさん、明日も出るの?」
「はい(笑)」
わたすは勝手にこのチームはもう帰って、明日は違うメンバーが来ると思っていたのである。
「ああ~、ごめんね、明日は予定があって・・・(残念)」
「そうですか・・・(ちょっと残念そう)」
ごめんね、こんなちゃんとした出張公演だと知ってたらなんとかしたのに。
だから思い込みはダメだっつーの!
「じゃあ、今夜は東京に泊まりなの?」
「はい」
「お疲れ様です」
「いえ(苦笑)」
「じゃあ、今日はほんとにありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
で、お別れしたわけだが、帰りの電車の中で、テンパった緊張感がほぐれ、
満足感と幸福感が落ち着くにつれ、
最後になんでもっと気の利いた話ができなかったかな~と思えてきた。
東京に泊まりなら、
「東京の夜を楽しんでください」とか、
「イムア、期待してます。練習大変ですか?」とか、
「ノヌ・パオアの動画を観たよ」とか。
「最近、ケアレイ・レイシェルを聴いている」とか、
「また必ずハワイアンズに行きます!」とか、
まだまだいくらでもお話したいことはあったじゃないか、と。
せっかくの神様がくれたチャンスだったのに。オレも未熟者だね。
これでは、まだまだ場数を踏む必要がありそうである(笑)。
それだけリアル幸恵さんは、わたすにとって輝ける眩しい存在なのである。
最後に、2回目に観たショーは、常連さんらしき人たちが結構来ていたようである。
雰囲気や、その人たちの話している内容や、あと聞き覚えのある声で声援を送る人がいたり。
ショーの最後で、ロゼラニさんが退場するとき、
「さっちゃん!」
「さっちゃん!」
「さっちゃん!」
と何人もの人が叫んでいた。
(やっぱり人気あるなぁ~)と、
なんだか胸が熱くなったのである。
わたすも今度叫んでみようかな(笑)
「さっちゃん!」
付録
一応写真を撮ったのでご紹介します。サムネをクリックしてね。
毎度のことだが、踊っている人を撮るのは難しい(汗)。
全体の様子
渡辺さんと小林さん
木野田さんと小林さん
ロゼラニさん(ブルーハワイ)
賀澤さんと小林さん
ロゼラニさん(オテア)
ロゼラニさん(オテア)
ロゼラニさん(フラガール~虹を)
おしまい