本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

猫愛、空回り。

2006年05月09日 | おえかきもの

実家の猫、日向(ひゅうが)。
わたしが夫の次に愛する存在なのです。
(なにせ、離れがたくて結婚を悩んだほどだから)
遠近感が狂うと言われるほど巨猫の彼。
内弁慶の外地蔵で、他の猫には勝てないくせに、
我が家では一番偉ぶっております。

せっかく里帰りしたのに、なぜ写真を撮らなかったのかというと。
うちには幕末のようなジンクスがあるんです。
つまり「この家で写真を撮った猫はいなくなる」という…。
1代目から5代目まで、そうでした。
悲しみが根拠なく思い込ませてしまったんです。

それでもお嫁に行く前には、
毎日この子と暮らせないということが辛くて辛くて、
理性的に考えようと決め、携帯で少し写真を撮りました。
けれどもやっぱり迷信が気になるので…それは秘蔵なのです。
(ツマさん、そういう訳で写真を元に描いたイラストです

さて、うちのにゃんこ。
子猫時代には「可愛い!可愛い!」と
誰にでももてはやされていたのに、
今では来客、「でかい…」としか評しません。
全く無礼千万な。人の家の猫はまず褒めなさい(笑)。
そりゃ、恰幅はいいですが、
童顔で可愛いと思ってるのよ、飼い主一家は。

(あのね、よくあることなんだけど。
動物でも植物でも、言葉が通じないからって目の前で、
この猫ブサイね、とか、貧相だからこの木は嫌いとか、
平気で言ってしまったりするでしょう?
わたしはそういうの、苦手なんです…。
やっぱり、雰囲気で褒められているのか
けなされているのか、相手にも分かると思うんだよね。
うちの子もなにか悪口を言われると、すごーくイヤな顔をします。
せめて聞こえないところで言ってよ、とお願いしたいのです

今年で13歳。猫年齢では、もうおじいちゃん。
二年ぶりに再会したら、こころなしか睡眠時間が長くなっていました。
でも猫じゃらしを使ったら、何度か飛びついてきたので、
遊び心は失せていない様子。

一度は体を斜めにして誘いをかけてきたので、
追いかけるふりをしたら、ござと畳の間に潜り込み、
じーっとこちらのリアクションを待っているので、
出口でしばらく猫じゃらしを揺らしてやりました。
(でもうちの猫、すぐ飽きちゃうんだなぁ、これが)

なぜだか父には犬のように懐いており、
よく居間でべたべたしている、暑苦しい光景を見かけます。
父の就寝時刻は大抵19時前なのですが、
名前を呼ばれるとまっしぐらについて行って、添い寝。
相手が眠った頃合を見て布団を抜け出す、賢い奴なのです。
いつもしれっとした顔で戻ってくるので笑えます。

殿様気分の彼にとって、うちの母は、世話係のばあやでしょうか。
「ごはん」と、「お外」の要求は、この者にすればよい、
と決めているようです。
しかし殿様一途かと思いきや、
最近母は迷い込んだ鳥まで飼って可愛がり、
日向がどうも、やきもちを焼いている感じ。
いつのまにか関係が複雑化しておりました。

姉弟みたいに一緒に育ったわたしのことは、
遊び相手と認識しているようです。
(猫じゃらしをドアの隙間や座布団の下で微妙に動かし続ける
という辛抱強さを、単に実家ではわたししか持ち合わせていない
ためかもしれません。いつまでも遠くで狙いを定めているので、
みんな途中であきらめるんですよね)

わたしのほうはずっと、超溺愛状態
愛情を持て余し、時たま首輪を送ったりしているんですが。
今回はキャットニップの玩具を買ってしまいました。
素通りかなぁ…と期待薄で渡したら、
気が向いたときだけ、嬉しそうに頬ずり。

それでもいいの、と幸せになる猫バカなのです。

思う存分、毛並みと匂いを楽しみ、
熟睡している間に肉球も触ってしまいまして、
猫にとってはさぞかし迷惑だったことでしょう。
そのせいか日向、わたしたちの実家滞在中は、
あまり構わない夫の傍をうろうろしておりました。
(うーん、でもひょっとしたら、夫がちやほやされるので、
自分の場所をとられたと思ったのかもしれませんね

夫と猫が、畳の上に並んで寝そべっていると、
この二人、似てる…と思ってしまったわたしです。
アザラシのような油断しきった姿勢も、
こちらが甘えようとするとつれないのに、
自分が淋しい時だけ寄ってくるという気まぐれさも、
家を出たら長時間帰ってこない、という忙しさも、
なんだか似ています。

にこにこ見比べながら、
「ね、同じくらい可愛いでしょう」と母に言ったら、
「そうかしら…」と冷静な返事。
主観的すぎる感想だったですか。




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