金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

いつまでもあると思うな、バランスと体力

2019年06月25日 | ライフプランニングファイル

今週末に8,9人のメンバーで高妻山に行く計画を立てていた。

ところが先週から数名のメンバーに病気や怪我が発生して、登山隊の規模が随分小さくなってしまった。

かく語る私自身、血痰がでたので、参加を見送り、精密検査の結果待ちという状態なのだが。

60歳代が多い山の会なので、時々健康上の問題や親の急病などでドタキャンがでることはあるのだが、今回のように3,4割のメンバーが急に不参加になることは前例がなかったと思う。

年齢を重ねると表面上は自由時間が増えてくる。しかし親の介護、自分や配偶者の健康問題などが突発的に起こり、実際には制約を受けることが多い。過去10年間の自分の経験を振り返るとフルタイムの仕事を一旦辞めた63歳~66歳位が「時間」「体力」「ファイナンス」面でバランスに恵まれていた。だからこの時期は毎年のようにヒマラヤトレッキングに出かけていた。

その後親父の病気と死亡、お袋の入院など親の介護の問題があり、家内もたまにではあるが、原因不明の体調不良になることがあった。私自身も極たまにではあるが、今回のような原因がはっきりしない体調不良?に見舞われることがでてきた。

また体力面ではそれほどの衰えを自覚することはないが、「バランス」面では若い頃に較べて見劣りしてきたなぁ、と感じることが多くなってきた。

実は今回の高妻山参加見送りの理由の中で一番多いのは、転倒などによる足の怪我だ。つまり何らかのバランス失調が原因で足の捻挫等を起こしたと考えられる。

一般に体力の低下よりもバランス力の低下が先に始まるようだ。だから体力を信じて元気よく下山するとバランスを失して捻挫をすることが起きるのだ。

以上のようなことを総合して考えると「シニアの黄金期」というのは、人により違いがあるとはいえ、それ程長いと考えない方が良いと私は考え始めている。もっとも私の場合アウトドアライフを基準にものを考えているので、インドアな活動中心の方の場合は黄金期はもっと長いと思うが・・・・

「いつまでもあると思うな親とカネ ないと思うな運と災難」という諺がある。これをもじれば「いつまでもあると思うな バランスと体力 ないとおもうな怪我やドタキャン」ということになる。なお元の諺では「ないと思うな運と災難」というように、人生には不測の良いことと悪いことがある言っている。しかし私はシニア世代では不測の悪いことはしばしば起きるが不測の良いことはほとんど起きないような気がしている。

少なくとも「悪いことが起きる確率に較べると良いことが起きる確率ははるかに少ない」と考えてライフプランを立てた方が良いと私は考えている。

 

 

 

 

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観光寺院の拝観料、京都は鎌倉の1.6倍~2倍

2019年06月24日 | うんちく・小ネタ

先週末北鎌倉の名刹を回った時、一部のお寺で拝観料が値上がりしているな、と感じた。

そう感じたのは建長寺で拝観料は500円(昔は300円だった記憶がある)。私の中でお寺の拝観料は300円が相場?と考えていた。実際か建長寺と並んで鎌倉五山の一つである円覚寺の拝観料は300円だった。ちなみに紫陽花で有名な明月院も6月に限り拝観料は500円になっている(通常月は300円)。

インターネットで鎌倉五山の拝観料を調べてみた。一番高いのは建長寺の500円で一番安いのは浄妙寺の100円。拝観料の平均は280円で中央値は300円である。従って拝観料は300円が相場?という私の相場観は妥当なものだ。

ついでに京都五山についても拝観料を調べてみると、京都五山の拝観料は鎌倉の1.5倍~2倍ということが分かった。京都五山の拝観料の計算は複雑である。何故かというと拝観エリア毎に加算される場合があるからだ。たとえば南禅寺(南禅寺は五山の別格であるが、五山の中の万寿寺が非公開のため計算上五山に加えた)では、方丈庭園500円、山門500円、南禅院300円と分かれている。全部拝観すると1,300円になる。

山門については建長寺などは山門拝観を行っていないので厳密な比較は難しい。そこで南禅寺は方丈500円の拝観料にとどめ、相国寺は800円(特別拝観期間)で計算してみた。結果は京都五山の拝観料の平均は540円で中央値は500円だった。

中央値で見ると京都五山の拝観料は鎌倉五山の1.6倍強で、平均値でみると2倍弱である。しかも京都五山はオプションが多いので、オプションを追加していくと拝観料は相当高くなる。

さて京都五山が鎌倉五山の二倍も見どころがあるか?というとそれは疑問(多分に主観的な問題だから)。

ただざっとみたところでは鎌倉五山(建長寺や円覚寺)では、まだインバウンド観光客が少ないと感じた。一方京都の町ではしばしばインバウンド客の方が国内旅行者より多いと感じる風景を目にする。

このインバウンド客の多さが京都の有名寺院に強気の拝観料設定を可能にしている、と私は考えている。

何年かして鎌倉にももっとインバウンド客が訪れるようになると拝観料が高くなっている可能性はあるだろう。

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働き方改革、必要なことは喜びの心

2019年06月24日 | うんちく・小ネタ

ふと図書館で借りた「にっぽん醤油蔵めぐり」(高橋 万太郎 東海教育研究所)で良い言葉に出会った。

「仕事をすることは生活の糧だけど、喜びの心がないといけない。そうしないと寂しいでしょ?」と語るのは秋田県湯沢市で醤油の天然醸造を行っている石孫本店の石川裕子社長。

石孫本店では機械に頼らず、代々使い込まれた道具を使い、人の目と手だけで醤油を造っている。

蔵人たちが納得して自発的に行動して造る醤油の味は格別だそうだ。筆者の高橋さんは「秋田の厳しい冬、麹蓋を見守り続ける寝ずの番、きついはずの日々の仕事にこそあるという喜びの心・・・」と書いている。

働き方改革というと「残業削減」「有給休暇の取得」が喧伝されるが、それが働き方改革の総てではあるまい。ワークライフバランスの観点から過度の残業や少な過ぎる有給休暇取得が問題であることは間違いないが、私は働き方改革の本丸は「喜びを感じるような仕事をする」ことだと考えている。随分古臭い精神論を持ち出すね、と言われるかもしれないが、実は数年前から米国などで経営者が注目しているEngagementという概念を簡単にいうと「仕事に喜びを感じる」ことである。

米国ではEngagementを持っている従業員の割合が高く、日本は低いと言われている。ごく簡単にいうと米国では「仕事に喜びを感じている社員が多く、日本では仕事に喜びを感じている社員が少ない」ということだ。

働き方改革の本丸は、従業員のEngagementを高めることで会社の生産性をあげ、その結果として少ない労働時間で従来並み以上の成果を上げることにある。

総労働時間を減らすには、モノの作り手や売り手は過剰な手間やサービスを減らす必要がある。だが一方差別化を図るためにこだわるべきところにはこだわらないといけない。そのこだわりが働く人の自主性につながり働く喜びを生むのではないだろうか?

 

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紫陽花の鎌倉を歩く(2)

2019年06月23日 | まち歩き

明月院を出て建長寺に向かった。五山第一の大きな石柱が立っている。拝観の前にのどが渇いたので、向かいの食堂でビールを頂いた。

建長寺に入ったのは10時半頃だったが、雨がパラパラ降ってきた。山門の下で法話を聞きながら雨宿り。

雨が小降りになったところで仏殿にお参り。大きな地蔵菩薩坐像に手を合わせた。

その奥の法堂には千手観音様が祀られていた。手前にガンダーラ仏と思われるお釈迦様の像。

天井には竜の絵。

建長寺でお参りを済ませるとその奥の半僧坊を目指す。ここからは急な登りだ。

石段の途中に大きな百合が咲いていた。

半僧坊の手前の岩には天狗の団扇のレリーフがあった。

半僧坊から少し登ると尾根道になった。雨は降り続いていて眺望はない。天気が良いと富士山を見ることができるスポットもあるのだが。

1時半頃瑞泉寺に下山。お腹が空いていたので瑞泉寺などの参詣は割愛してバス通りのお寿司屋さんで遅い昼ごはんを頂いてから、鶴岡八幡宮に向かった。雨はあがり八幡宮は参詣の人で溢れていた。

昨日空いていたのは円覚寺・建長寺と天園ハイキングコース。混んでいたのは明月院と鶴岡八幡宮。ここでは御朱印を頂くのに1時間並ばないといけないので割愛した。週末の有名神社仏閣では御朱印を頂くのも大変である。

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紫陽花の鎌倉を歩く(1)

2019年06月23日 | まち歩き

昨日(6月22日土曜日)曇り時々雨。紫陽花の花を楽しみながら鎌倉アルプス(天園コース)を歩きました。

8時40分北鎌倉駅を出発してまず円覚寺へ。この時期北鎌倉を訪れる人は紫陽花で有名な明月院を目指すので手前の円覚寺は空いていました。山門の写真は少し茶色を強調して撮影。

急な石段を登ると国宝の洪鐘(おおがね)を見ることができます。

紫陽花もところどころに咲いていました。

北鎌倉に来たならやはり円覚寺からスタートしたいですね。

次に明月院。この時期紫陽花を見るため沢山の人が訪れています。

参道に合歓(ねむ)の花が咲いていました。

合歓の花というと思い出すのは芭蕉の「象潟や雨に西施がねぶの花」ですね。合歓の花は梅雨の終わりに咲くそうですから、梅雨も終わりに近いのでしょうか?

明月院は人で溢れていました。

ここの紫陽花は密度が濃いです。竹林と紫陽花の組み合わせも美しい。

円窓の写真を撮るために長い列が出来ていました。時間がもったいないので、人の列の後ろから1枚撮影。

庭園も素晴らしい。

 

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