三連休の最後の日(9月19日)に世田谷文学館に「藤沢周平の世界展」を見に行った。
世田谷文学館http://www.setabun.or.jp/では10月30日まで「藤沢周平の世界展」をやっている。本日は敬老の日で60歳以上の方は無料で入館できるためか結構混んでいた。無料には少し年齢が足りない我々夫婦は一人600円払って入館。
藤沢周平の書斎や蔵書を見ることが出来るが「物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだんけしながら、やがてふっと消えるように生涯を終えることができたらしあわせだろうと時どき夢想する」(「書斎のことなど」)というだけあり、持ち物や暮らしはシンプルと見うける。
60歳代の藤沢周平の写真を見ると老けた感じとともに一種の透明感が漂っている気がしてくる。藤沢周平のように透明度の高い作品を書いていると人物にまで透明感が出てくるのだろうか?
後10日程で市川染五郎・木村佳乃をメインキャストとする蝉しぐれが上映される。その前にもう一度「蝉しぐれ」を読み返そうと私は考えているところである。
なお世田谷文学館の脇には清流が流れ鯉が泳いでいる。今回は時間がなくて文学館の周りを散策しなかったが、少し散歩してみると気持ちが良いような気がした。
(文学館横の清流)
ところで昨日「今何故藤沢周平ブームなのか?」というブログ記事を書くと急にアクセスが増えた。どうして増えたのか?と調べてみるとブログ記事の中にある「内野聖陽」という言葉に検索エンジンが反応した様だ。そこで検索のキーになっている単語を調べてみたのだが、「藤沢周平」の藤沢も周平も出てこない。つまり藤沢周平ファンはインターネット世代とはずれている様だ。一方内野聖陽についてはネット時代の強力なファンがいそうだ。