昨日Onikeiさんという方から「どのようにして情報をキャッチしているのですか?」という主旨の質問を頂いたので、ここでお答えしようと思います。まず私は情報を二つに分けて考えています。一つは単なる事実。例えばある日株価が上がったとか下がったという事実、いわばニュースです。もう一つは個々の事実を結ぶ地下水脈のような世の中の流れでいわば「真実」です。これについてジャーナリズムの元祖リップマンは次のように述べています。
ニュースと真実は違う。ニュースは一つの出来事が起こったことを知らせる合図であり、真実は「隠された事実を表面に出し、それを相互に関連付けて、人間がそれに基づいて行動できるように現実の情景を作ること」だ。
役に立つ情報とは「真実」なのです。逆に言うと良い情報を得るこつは絶えず「何が地下水脈なのか?何が真実なのか?」という気持ちをもって情報に接することだと思います。
残念ながら日本の新聞・雑誌は事実(ニュース)を追いかけることに力点を置き、「真実」を掘り出すことを軽視しています。この点英国のエコノミスト誌(週刊なのですが新聞という位置付けだと聞いたことがあります)は、「真実」にフォーカスしている代表的な雑誌です。これに匹敵する新聞・雑誌は日本にはありません。
残念ながらエコノミスト誌の完全日本語版はありません。ただインターネットで重要記事を邦訳したものは読めるようです(有料サイト)。エコノミスト誌の英語版はインターネットで購読することができます(年間1万円程度)。実は私の情報もエコノミスト誌によるところが大きいのです。エコノミスト誌を読んで、大きな概念図を作りそれから日本と外国の新聞などで、細かいニュースを読み「真実」をダブルチェックしています。
以上簡単ですがお答えにさせて頂きます。
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