昨日(7月8日)米国株は大幅下落した。ダウは約260ポイント0.75%下落、S&P500も0.86%下落した。
下落の原因は感染力の強いコロナウイルス変異株(デルタ株)により、再び秋には感染拡大が起きうるという懸念が広がったためだ。
7月4日の独立記念日にはマスクをしていない人が目立ったアメリカだが、事態は一直線には改善しないようだ。
オーストラリア、南アフリカなどでは感染防止のための夜間外出禁止令が発令されるなど感染防止策が強化されている。
CNBCでは日本の緊急事態再宣言(正確には東京・沖縄だと思うが記事はまとめて日本はstate of emergency を宣言したとしている。もっとも度々運用が変わる緊急事態宣言とまんえん防止等重点措置の違いを記事で説明するのは困難だし無意味だろう)とオリンピックの無観客開催もコロナの影響として話題になっていた。
米国の新規失業申請件数が予想(350千人)を超えて373千人だったことも雇用市場の弱さと取られ売り材料になったようだ。
元々6月下旬から先週まで株価の上昇速度が速かったため売り材料があれば売り込まれる地合いだったと思う。
こんな中で一番注目しておきたいのは変異株の影響だろう。米国では変異株はワクチン接種率が低い州で感染率が高まると懸念されている。また従来型のオフィス勤務に戻る企業が増えつつあるが、感染拡大が進むと再びテレワークが増える可能性もある。
昨日の株価の下げを牽引したのはクルーズや航空会社などレジャー銘柄だった。感染拡大と景気回復鈍化はインフレ懸念を後退させる。循環株には逆風が吹くかもしれない。
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