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最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ジェロントロジ―(老年学)の箴言集⑳ よき友三つあり、三つには知恵ある友

2023年10月14日 | ライフプランニングファイル
 先日大学時代のクラブの同期生と信州に遊びにっていました。自宅に戻ると昔の職場の同期生から12月に同期会をやる、という案内の葉書が来ていました。
 また私は出席しませんでしたが、先月は京都で出身高校の同期会がありました。偶々かもしれませんが、同期会が重なっていますね。皆さんの周りでも同期会が重なるようなことはありませんか?
 私は最近同期会が増えている?背景に次のようなことがあると考えています。一つはコロナで長らく同期会をやっていなかったので久しぶりにやりたいという鬱積した欲求です。
 もう一つの理由は私の同級生の場合、古希を越えて大部分の人が仕事を辞めて暇になったことでしょう。
 先日一緒に遊んだクラブの同期生二人の長年大学教授を務めていましたが、70歳で退官しています。70歳は大きな節目ですね。
 第三の理由は、老境を迎えて職場の仲間以外の仲間探しを始めたということが挙げられるかもしれません。
 Good Lifeというハーバード大学の人間研究をベースにした本は「心の通う人間関係の中で生きることが、心と身体を守ってくれる」と述べています。
 ハーバード大学の研究によると、長寿や健康に一番効果的な因子は「良い人間関係」だということです。
 孤独に暮らすよりは、話し相手がいる方が健康的に暮らすことができるという意見には多くの人が賛成すると思います。
 しかし兼好法師は友人にふさわしいタイプとそうでないタイプがある、と言っています。つまり心と身体のためには、それにふさわしい友を選べ、ということなのですね。
 友人にふさわしいのは「一つには物くるる友」「二つには医師(くすし)」「三つには知恵ある友」だと兼好法師は言っています。
 物くるる友が良い、といっても貰いっぱなしでは関係は長続きしないと思います。また魂胆もなく高価なものをくれる人はあまりいないでしょう。
 まあ、貰ってもそれほど負担にならないのは、家庭菜園で取れ過ぎた野菜を貰う位だろうと私は考えています。医者の友だちがいれば良いとは思いますが、誰でも医師の知り合いがいる訳ではありません。
 それに較べると「知恵のある友」というのは、一番見つけやすいでしょう。
 兼好法師は、友人にするのに向かないタイプを7つあげています。
「地位や家柄があまりに高い人」「若い人」「病気一つしたことがない頑強な人」「酒好きな人」「威勢の良い武士」「嘘をつく人」「欲張りな人」です。
 兼好法師の説を尊重するなら、同期会は同期会でも、職場の同期会より学生時代の同期会、それも大学時代ではなく、高校時代あたりの同期会に重きを置くのがよさそうですね。
 なぜなら高校時代の同期の中には「医者」や「知恵のある人」がいる可能性が高いからです。それに較べて会社の同期会は、昔話に話を咲かせたり、同病相憐れむ的な会話になることが多そうです。
 でも現役時代のようにやたらと威勢が良い人や平気でうそをつくような人は淘汰されているでしょうから会社の同期会も捨てたものではないかもしれませんね。
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