「豆腐こんにゃく」なるものがアメリカでダイエット食品として売れているという記事がニューヨーク・タイムズに出ていた。このところリーマン・ブラザースやワシントン・ミューチュアル銀行の破綻懸念の記事ばかり読んでいたが、さすがに疲れてきた。「豆腐こんにゃく」のように当たり障りのない話を読むとホッとする。「豆腐こんにゃく」英語ではTohu Shirataki、Shiratakiは「しらたき」だ。「しらたき」は糸こんにゃくよりも細いこんにゃくのことだ。「豆腐こんにゃく」は写真で見ると「袋入りのうどん」のように見えるので、「しらたき」よりは太そうだ。
この「豆腐こんにゃく」のメーカーはハウス食品だ。ハウス食品のホームページで日本で売っているかどうか探して見たが日本にはない。しかし「会社業績」の中で「豆腐こんにゃくが米国で売れている」という記述はあった。
ニューヨーク・タイムズによると「豆腐こんにゃく」の販売が好調になったのは、リリエンさんという41歳の女性が運営するハングリー・ガール.comの「認定シール」が貼られるようになってからだ。ハングリーガールは50万人の読者にニュースレターを送る「ダイエット・健康食の伝道師」のような存在だ。そこのお墨付きを貰えたので「豆腐こんにゃく」はダイエット指向の強いアメリカ人の中で人気を博すようになった。
これは一つのビジネス・モデルと考えてよいだろう。健康食品などはカリスマに弱いのである。「豆腐こんにゃく」は一袋たった40カロリーだから、ダイエット食であることは間違いない。ただしほとんどカロリーのない「こんにゃく」を単体で売らずに豆腐を混ぜたところがアメリカ人の人気を得たポイントだろう。それにしても豆腐とこんにゃくを混ぜるとどんな歯ざわりなのだろうか?これだけは食べて見ないと分からない。
この「豆腐こんにゃく」、日本では売れないだろうか?私は鍋の時に豆腐としらたきを一緒に食べることができるので便利だと思うけれど、ハウス食品さん、如何なものでしょうか?
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