昨日(2月8日)ザラ場でS&P500は5000ポイントの節目に到達した。終値は少し下落したが高値を更新した。S&P500は今年に入って既に4.8%上昇している。ダウは高値11回更新した。ナスダックは2021年11月の高値に後1.6%のところまで上昇している。
米国の相場の格言As goes January, so goes the year(1月の株価がその年の株価を占う)に従えば、今年の株式相場に強気な人が増えていることは自然なことだろう。
企業業績は好調だ。アナリストはS&P500企業の第4四半期の利益は前年同期比2.8%増えると予想し、2024年全体では11%の増益となると予想している(FactSet)。
気がかりなことは、株価の上昇速度が速いことだ。
S&P500は現在12カ月先の予想利益の20.38倍のPERで取引されているが、これは過去10年の平均17.95倍よりかなり高い水準だ(FactSet)。
WSJは「S&P500のラリーはこのあたりで疲れて立ち消えするだろう」というあるストラテジストの言葉を紹介していたが、1月中頃から全速力で走ってきた米国株市場に達成感と疲労感を感じるのは、ごく自然なことだろうと私も感じている。