金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

多摩湖自転車道に蝋梅

2022年02月17日 | まち歩き
寒い日ですが蝋梅を見たくなり自転車で神代植物園に出かけました。ところがなんと閉鎖中です。
コロナ感染対策で閉園だったのです。帰りに多摩湖自転車道に咲いていた狼狽を撮影。真っ青な2月の空に黄色い花が映えています。





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ウクライナニュースで振れる米国株

2022年02月17日 | 投資
 ここ数日ブログで米国株の動きにコメントしていません。理由はウクライナ情勢に関するちょっとしたニュースで大きく株価が上下するからです。一昨日はロシア軍が一部撤退を始めているというロシア側の報道を好感し株価は大きく反発したのですが、その後アメリカから撤退の証拠は見当たらないという発表があってまた下落と方向感がはっきりしません。はっきりしないことに振り回されても意味はありません。
 マクロ的に見ると、ウクライナ情勢は局地的なもので仮に現実の戦闘が始まっても影響は限定的だ、という見方が正しいのだろうと私は考えています。
 ただウクライナの問題はウクライナに留まらず、中国と台湾の問題にも影響を与えるだろうという見方もあります。ウクライナとロシアの関係と台湾と中国の関係はパラレルではありませんが、アメリカが紛争にどう対処するか?という点で中国・台湾問題関係者が注目していることは間違いありません。日本もウクライナ問題に断固たる姿勢を示しておくことが中国の野放図な拡大路線を抑える上で重要なのです。
 さて昨日の米国株は午後連銀の議事録が発表されるまで値を下げていましたが、議事録発表後急速に値を戻し、S&P500は0.1%と僅かなプラスに転じ、ダウ、ナスダックも各々0.2%,0.1%のマイナスに留まりました。
 議事録は従来の基調と変わりはありませんが、投資家は連銀はもっとタカ派的な姿勢になっていたのではないか?という懸念があったのでそれが和らぎ、株価反発につながったようです。
 昨日発表された1月の小売売上高は前月比3.8%増と強い数字でした。
 ただ小売売上高統計は政府が発表する他の経済統計と異なり、インフレ調整を行っていません。つまり物価が上昇すると販売数量は横ばいでも売上高が伸びて発表されます。昨日の数字もインフレの影響を受けているので販売量自体はそれ程伸びていないのではないか?と見ているエコノミストが多いようです。つまりインフレがじわじわと消費者の購買力を弱めていることが伺える訳です。
 次の論点は3月に連銀が政策金利を一気に0.5%引き上げるかそれとも0.25%の引き上げを連続して行うかという点かもしれません。個人的には一気に0.5%引き上げ、インフレを押さえ込むという強い姿勢を示した方が良いのではないか?と思うのですが如何でしょうか?
 もっとも今回のインフレは米国の景気が少し冷えたから収まるという単純なものではありません。中国のサプライチェーンの乱れやウクライナ情勢によるエネルギー価格の上昇など様々な要因があるので連銀も頭が痛いでしょうね。
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