この1週間米国株は大きなスイングを繰り返した。

週の前半はバイデン大統領が法人税を21%から28%に引き上げる増税案を発表したことで株は大きく売られ、また木曜日には株式の売却益への税率を2倍に高めるなどの報道が流れたためまた売り込まれた。
しかし金曜日に発表されたサービス指数など経済指標が好調だったため株価は反発し、先週の負け幅を縮めることができた。
負け幅はS&P500が0.1%、ナスダックが0.3%、ダウは0.5%だった。
荒れる相場では「より広範なベンチマークに乗っているのが良い」と私は考え、最近はS&P500のウエイトを高めているが、おかげで火傷が少ない状態である(頻繁に売り買いしている訳ではないので単に含み益が増減しているだけなのだが)。
なぜ相場の振幅が大きくなるのか?それは「高値恐怖感」と「儲かるチャンスを見逃す恐怖感」がぶつかりあうからだ。
相場が底に近かった1年前はリモートワークに強いIT銘柄やIT銘柄が多いナスダックに張ることで相場全体を上回るリターンをあげることができたが、相場が高値圏で推移しているこの状況で相場を出し抜くのは難しい。
米国株式全体ではもう少し高値を追うと考えているがセクター投資で相場を出し抜くのは難しい局面なのでベンチマークのウエイトを高める方が良いと判断している次第だ。