金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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老後の生活費予想、落とし穴は改修費と耐久消費財

2018年07月09日 | ライフプランニングファイル

老後の生活費については色々な調査が発表されています。

平均的なところを見ると、無職2人世帯で月25万円~27万円というところでしょうか?

ゆとりを望むとプラス5~10万円と書いている調査が多いようです。

もっとも私はこのような平均は、一応の参考になってもそれほど役に立たないと考えています。

なぜなら我々は平均的に生きているのではなく、個別の地域で個別の家に住み、それぞれの暮らし方をしているからです。

そこで参考になるものは、その人その人のこれまでの生活費の水準でしょう。

それともう一つ。これらのモデルは食費・光熱費といった一般経費をベースにしていますが、

私は意外にお金がかかるのが、自宅の改修費(一戸建ての場合)と大型家電など耐久消費財の買い替え費用だと思います。

これはこの夏、洗濯機とエアコンを買い替えることになり実感していることでもありますが。

自宅の改修費というものは一般化しにくいものです。まず自宅を購入(または新築)した時期により異なります。

また工法もメンテナンスコストに影響を与えます。

ただし一般的には屋根・壁の塗り替えで10年間で150万円程度は必要でしょう。他の修繕費などを入れると200~250万円位でしょうか?

次に洗濯機・エアコン・冷蔵庫・テレビなどの耐久消費財です。これらの価格合計を大雑把に100万円とし、寿命を10年と仮定すると

10年に一度100万円支出することになります(一度に買い替えるというよりは数十万円の支出が数年に分かれて発生するでしょう)。

家の改修費と耐久消費財の買い替え費用合計300万円(10年間)は年平均30万円。月平均では2.5万円です。

そう考えると「落とし穴」というほど大きな数字ではありませんが、認識していないとある日突然大きな出費に迫られると

いうことがありそうです。つまり一戸建ての家に暮らしていくということは月2.5万円の減価償却をしておく必要があるということですね。

 

 

コメント (1)
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