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【イディオム】Runoff フランス大統領選、誰が決選投票に進むか?

2017年04月22日 | 英語・経済

今週末(4月23日)に行われるフランス大統領選挙の結果を市場はかたずを飲んで見守っている。フランス大統領選挙は2回行われる。正確にいうと2回行われる可能性がある。初回の選挙(今回は4月23日)で過半数以上の得票を得た候補者が選ばれると大統領が決まるが、過半数以上の得票を得た候補者がいない場合は決選投票が行われる。

決選投票は英語ではRunoffだ。フランス大統領選挙の「2回投票制」Two-Round electral systemは1回の選挙で極右・極左など極端な候補が大統領に選ばれることを避けるために導入されたシステムだそうだが、1965年に導入されて以来毎回一度で大統領が決まることはなく、決選投票が行われている。

そして今回も決選投票が行われる可能性が極めて高い。

少し前の世論調査では、極右政党「国民戦線」のルペン党首と中道左派のマクロン候補が各々25%の支持率を得ていて、この二人が決選投票に進み、決選投票ではマクロン候補が勝つと予想されていた。

WSJはAccording to polls, Ms. Le Pen is currently neck and neck with centrist Emmanuel Macron with around 25% of the vote each.と述べている。Neck to neckは「互角の勝負」という意味だ。

ただしここに来て労働時間の短縮や定年年齢の引き下げ(66歳から60歳へ)を主張する極左のメランション候補の支持率が上昇しているとも言われているので、中道派のマクロン候補やフィヨン候補が初回の選挙に負けて、極右対極左の決選投票になる可能性も否定できないそうだ。

英国のEU離脱や米国大統領選挙でトランプ大統領の勝利を予想できなかったことで、投資家はあまり世論調査に信頼を置くことができなくなっている。

今確実なことはフランス大統領選挙が決選投票に進むということ位だろう。

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